厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2013年51冊目『プロフェッショナルの絶対「目標達成法」』

2013-03-02 00:37:15 | おすすめビジネス書
プロフェッショナルの絶対「目標達成法」: 合理的に結果を出す“6つの習慣” プロフェッショナルの絶対「目標達成法」: 合理的に結果を出す“6つの習慣”
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2013-02-21

評価  (4点/5点満点)

プロフェッショナルとは、「なにがなんでも目標を達成する人」のことです。

この本では、歯科医師とセミナー講師という二足の草鞋で活躍されている井上裕之さんが、あなたを本物のプロフェッショナルに変えるための「マインドのつくり方」「行動力のつけ方」「スピード力の強化法」「コミュニケーション力アップの技術」「超効率的な仕事術」を紹介します。

誰にでも簡単に実行できることにしぼって解説しており、「誰でもできるのにやっていないこと」「当たり前のこと」を当たり前に、愚直にやれば、目標にどんどん近づくことができます。

知っていることをすべて書いたという井上さんの「仕事の教科書」は、私が今年読んだビジネス書の中で5本の指に入るくらい、いい言葉がたくさん並んでいますのでオススメです。

【my pick-up】

◎人があきれるくらい、楽観的に仕事する

何かトラブルがあったら、すぐに楽観的に解釈する。「自分の改善点を指摘してもらった」と解釈し、「これを直せば、結果が出せる」とよい意味づけをするのです。

その気持ちは相手にも伝わります。相手も、この世に完璧なことなどないということを知っています。「この失態を彼はどう思っているのか。リカバリーする気はあるのか。今後改善できるのか」ということを見ているのです。いい意味づけと解釈は自分のためだけでなく、相手先や上司、会社そのものに前向きな影響を与えることができます。

◎自分の仕事を「見える化」せよ

きちんと一歩前に出て、相手に見えるように行動するだけで十分です。

たとえば、上司が部下に「この資料は勉強になるから読んでみなさい」と渡したとします。部下はもちろんそれを実行しますが、そこで私が歯がゆく思うのは、彼らがそこで終わってしまうことです。なぜ、資料を読んだら自分の感想や学んだ点を上司に伝えないのでしょうか。彼らは上司の要望を忠実に実行するだけなのです。上司に資料を渡されたら、その日のうちに読んで、翌朝には感想を言うのがベストです。

上司が言ったことしかやらないのならば、その部下が心中どんなに情熱を持っていたとしても、「あいつはやる気がない。何を教えても無駄だ」と思われてしまうのです。特に、上司からマイナスの評価を受けたとき、この「見えるように動く」ことは重要です。

◎アイデアマンに学ぶ、「自分化」する技術

なかなかよいアイデアが出せない人は、言葉や出来事を自分に落とし込んで考えるということができていません。日々の出来事や他人の発言を、そのまま受け流しているだけなのです。

特におすすめなのは、自分の上司の視点を「自分化」することです。そうすれば、常に上司にとっても頼もしい部下になることができます。「自分が上司だったら、今何を問題視するだろう」「自分が上司だったら、今どんな部下を求めるだろう」という具合に、上司の視点を「自分化」することで、それまでの自分の立場では見えなかったアイデアが次々にわいてくるはずです。

◎アフター5は「つるまない」「グチらない」

高い意識を持ち、結果を出していける環境をつくろうと決めたら、日々の行動を変えていくのが一番です。

たとえば、アフター5の時間の環境を変えるのも有効です。会社帰りに同僚たちと酒を飲んで、仕事のグチを言い合うようなつき合いはいい環境とは言えません。

そういうところから距離をおいて、その時間を「学び」の時間に当てる。そこで出会った仲間たちと切磋琢磨していくのです。日々グチを言っている環境と、日々切磋琢磨する環境。どちらがいいかは言うまでもありません。

◎「挫折が人間をつくる」のウソ

トラブルや挫折などのマイナス経験がなければ、人間は成長しないという考え方は間違いです。起きてしまったトラブルは仕方ありません。解決することによって、学ぶことは多々ありますが、トラブルはつきものだという前提で仕事をしてはいけません。トラブルも挫折も逆境も、先に仕事や人間について学んでおけば、避けることが可能です。

マイナスの経験に遭遇したときは、そこから多くの学びを吸収する。でも、事前に多くのことを学んでおくことで回避できればそのほうが絶対にいいことは間違いありません。マイナスの経験などしなくても、成長することはいくらでも可能なのです。

◎結果が結果を生むしくみをつくる

運のよさとは、努力が実を結んだ証です。そもそも仕事をしながら学び続ける人間は、もともと深い知識と情報網を有している人たちです。

運が悪い人は、それなりのことしかしていないということです。寝る間も惜しんで努力して学ぶ。それで運が悪くなる人は絶対にいません。

こんな当たり前のことができる人が、世の中に2割しかいないのです。

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