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職場で“モテる”社会学 なぜ今、女性は「仕事を楽しむ男」に惹かれるのか (講談社プラスアルファ新書) 価格:¥ 880(税込) 発売日:2012-07-20 |
評価
(3点/5点満点)
本書のテーマは、今職場で「モテる」とはどういうことか。一言でいえば、仕事を内発的に楽しめる男性、その楽しさをまわりの人に広められる男性が、今モテます。
<会社でモテる男の7つの法則>
1.仕事に前向きに取り組み、楽しむ
2.仕事できちんと成果を挙げる
3.自分の考えをしっかり持つ
4.人に共感できる
5.人に刺激を与え、成長させられる
6.豊かな知識や経験を楽しく話せる
7.仕事で成果を挙げる女性を評価する
<仕事を楽しむ男の5つの法則>
1.内発的モチベーションで働く
2.仕事のプロセスを楽しむ
3.まずはとことんやる
4.楽天的
5.人を喜ばせるのが好き
<モテる上司の7つの法則>
1.相談しやすい
2.社内情報、顧客情報など必要な情報を惜しみなく提供してくれる
3.一人ひとりの強みをよく見て、伸ばしてくれる
4.社内外の人脈を使って、部下をサポートしてくれる
5.部下の私生活を考慮してくれる
6.仕事の手順や目標を、しっかり示してくれる
7.リーダーシップがある
この数年、ビジネスの世界だけでなく、普通の日常会話にも、「もちベーション」という言葉が使われるようになりました。言葉が広まるにしたがって、それを意識する人も増え、職場でも重要なものとして取り上げられるようになってきました。
モチベーションを上げて仕事をするのは、モテること。目標に向かって、意識を集中し、考え、行動する様子は、かっこいい。また、仲間が頑張る姿は、自分自身への刺激にもなる。
本書では、調査等をもとにいろいろな角度から、仕事を楽しみ、モチベーションを上げる方法について語っていますが、仕事を楽しむことは1つのスキルだと言えるでしょう。自身の毎日を充実させ、まわりを楽しませ、組織に貢献するために、必要な力です。
まずは仕事の中にちょっとした楽しみを見つけること、まずは目の前の仕事に、いつもより集中してみること、少しだけものの見方を変えてみること。やる気があれば行動できるのではなく、行動すればやる気が出てくるのです。
【my pick-up】
◎企業はどう女子力を生かすか?
文化系女子(※)が頑張れる社会のほうが、新しいビジネスが生まれると思う。社会も活力を増す。だけど、実際はまだ、この文化系女子が働ける場が企業内に少ないと思う。
利益追求という価値観で動く企業とは、文化系は水が合わない。でも企業も社会も今後は、文化系女子の力が必要だ。この人たちを支えていくためにも、「仕事を楽しむタイプ」の男性が社内にもっとたくさん必要です。
やっぱり知識と経験が豊富で、それをうまく楽しく話せる先輩、上司がいることですね。たんに雑学として面白いのではなく、それを仕事に結びつけるにはどうしたらいいかも教えてくれる。
(※)文化系女子は、博物館に行くのが好きとか、仏像、神社、お寺が好きとか、カメラとか戦国武将とかに関心があるタイプです。