厳選!ビジネス書 今年の200冊

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2012年141冊目『人とお金をどんどん引きつける35歳からのルール』

2012-10-08 18:00:40 | おすすめビジネス書
人とお金をどんどん引きつける35歳からのルール 人とお金をどんどん引きつける35歳からのルール
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2012-09-25

評価  (3点/5点満点)

35歳を転機にビジネスセミナー講師として独立し、45歳となった著者・松尾昭仁さんからの、35歳の読者に向けたメッセージです。

・人生を本気で変えようと思うなら、35歳はギリギリのライン

・35歳はいろいろな意味で、人生選択の最後のリミット

こう聞くと少しゾッとするかもしれませんが、逆に捉えると、35歳でこの現実に気づき、変わることができれば、残りの人生は仕事もプライベートも十分謳歌できるのです。

この本は、タイトルのとおり、35歳から人とお金を引きつけるルール、もっと言えば、35歳から人生を変える法則が紹介されています。

一言で「人」といっても、「仲間」や「異性」、「お客さま・取引先」、「年上・上司」、「年下・部下」など、周りには様々な関係が存在しますが、本書では各章でそれぞれの人を引きつけるルールをしっかり押さえることができます。その根底にあるのは、自分のためだけでなく、人のためにも努力することだと思います。

35歳というのは、仕事・プライベートともに、自分の今後の行く末を決断すると同時に、人生の選択肢をなるべく減らさないように、努力の方向性を変える時期ではないでしょうか。

【my pick-up】

◎礼儀正しさに加えて、小生意気さをアピール

経営幹部を初めとしたトップクラスの人に対しては、礼儀正しさに加えて、「小生意気な部分」まで演出することが必要な場面もあります。

今の35歳前後の世代は、仕事は効率的にこなすものの、どこかクールで熱いハートに欠ける部分があります。少なくとも年長の成功者は、そのように感じています。あなたたちを「おとなしい世代」と思い込んでいるのです。それだけに、ちょっととがった若者がいると、その人をかわいく思うのです。「昔の自分に似ている」と・・・。

ただし、相手の年齢には気をつけてください。まだ40代くらいだと、年下の生意気な言動を、額面通りに受け取りかねません。小生意気な面を見せる相手は、50代以上のトップクラスの人に限定しましょう。

また、小生意気なことを言ったら、必ず結果を出す。やるべき仕事はしっかりやる。これが最低限のルールです。

◎できる部下を「ひいき」するのも、上司の役目

より多くの利益を出せる人材が、会社組織で重宝されるのは自然なこと。できる人をひいきするのは当たり前なのです。部下を横一線で考えている限り、チームの業績はさして伸びないでしょう。

結果を出していない部下が、「上司が一部の人をひいきしている。おかしい」などと不満を訴えてきても、あなたが動じる必要はありません。社内でも競争原理は働いているということを、はっきりとていねいに伝えてあげましょう。

「会社は、社員に対して給料を払っている。だから、成果を出した人が優遇されるのは当然。ひいきされていないと思うなら、それは自分自身に理由がある。される側の人間になるように努力するしかない」

少々厳しい言い方かもしれませんが、現実を説明してあげないと、いつまでも部下の考えは変わりません。その部下は今後も損をし続けることになりますし、上司であるあなたの評価も下がります。

ひいきされるということは、周りの人になんらかのメリットを与えている証拠だからです。役に立つ人がビジネスでも社会でも、優遇されるのは自然なことです。

誰でも平等に扱う上司は、一見、部下に好かれそうですが、それではチームは立ち行かなくなります。最終的に好かれるのは、部下の能力や得手不得手を鋭く見抜き、「正当な評価」ができる上司なのです。

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2012年140冊目『目標達成の技術』

2012-10-08 17:41:47 | その他私が読んだ本
目標達成の技術 目標達成の技術
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2012-10-01

評価  (2点/5点満点)

目標を達成できる人とできない人の一番の違いは、願望です。強く求めているかどうかの差で、特別な才能や能力ではないのです。

願望が強ければ、自分の中にある理想のイメージを鮮明に描いているので、それに向かってまっすぐ思考を管理し、行動を管理することによって、出来事を変化させていくことができます。

また、「わたしはできる」という自分自身への信頼感、つまり自分を信じる力も目標達成には必要です。

本書では、目標達成のプロセスを以下の順でわかりやすく解説しています。

①人生の土台となる価値観をまず固める

②そのうえに構築するビジョンや将来のあるべき姿を明確にする

③目的を遂げるための目標を設定する

④目標を達成するための計画を立てる

⑤最終的に日々の実践に落とし込み、行動管理をする

熱烈に描いたイメージを目標に置き換え、その目標を確実に達成するための実践的な方法論がうまくまとめられています。

また、自己中心的に生きるのではなく、家庭や会社、地域にも積極的に貢献し、周りから必要とされる人間になることの大切さを、合わせて学ぶことができました。

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