2008年に読んだこの100冊！（7）

今回は、ご存知の方も多い、精神科医・和田秀樹さんの著書です。

和田さんは一時期、中谷彰宏さんに匹敵するくらい短期間で多くの本を出されていましたが、最近は少しペースが落ちているのでしょうか・・・。しかし、今でもコンスタントに出版されています。

ちなみに、私が和田さんの本と初めて出会ったのは、今から約20年前の高校時代、『受験は要領』（ゴマブックス）でした。数学は解かずに、すぐ解答を見て暗記せよというメソッドは、今でも鮮明に記憶に残っています。

上流に昇れる人、下流に落ちる人―The Thinking and Behavior to Succeed 価格：￥ 1,365（税込） 発売日：2006-08

評価　 （4点/5点満点）

上流への道「苦手な人とは距離をとり、親密になれる人に心理的エネルギーを注ぐ」など

和田秀樹が20代でやったすべてのこと 価格：￥ 1,470（税込） 発売日：2005-10-07

評価　 （3点/5点満点）

受験エリートがビジネスエリートになる―格差社会を勝ち抜く「超」勉強法 価格：￥ 1,470（税込） 発売日：2006-10

評価　 （3点/5点満点）

2008年10月のおすすめビジネス書③

デッドライン仕事術 (祥伝社新書 95) 価格：￥ 777（税込） 発売日：2007-12-15

評価　 （5点/5点満点）

トリンプ元社長・吉越浩一郎氏の著書で、日本のビジネスマン（ホワイトカラー）に足りないのは「時間」ではなく「スピード」で、スピードを上げるには就業時間も仕事もすべて締切を設定することがポイント。トリンプでは、就業時間の締切は所定時間内（＝残業禁止）であり、仕事の締切は大きな仕事も分解した上で原則翌日だそうだ。

本書は、吉越さんの仕事観が他の著書よりも色濃く表れている。以下はその最たるものだ。

「仕事のできない”いい人”が実力以上に評価される傾向がある。和気あいあいとした雰囲気を壊すような人間は、仕事ができても認めてもらえないのだ。これは会社にとって大きなマイナスだから、経営者としては社員の外面や人間性にごまかされないよう気をつけなければいけない」

他にも、「電話がよく鳴る日本のオフィス」「仕事というのは、いかに少ない時間で多くのお金を稼ぐかを考える”ゲーム”のようなもの」「ブレインストーミングは時間の無駄」など、これまでの自分の仕事に対する考え方について、根底から検証できるヒントが満載である。