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厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2025年187冊目 『一生健康に働くための心とカラダの守り方』は、「働くこと」と「心と身体の健康」を両立させる

2025-06-27 16:05:38 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

医療(医師)とビジネス(戦略コンサルタント)の両方の世界を経験してきた著者が、「働くこと」と「心と身体の健康」の両立というテーマについて解決策を提示します。

 

具体的には「避けられるはずの身体の病気」「対応できたはずの心の病気」について、医学的根拠、エピソードも交えて紹介しています。

 

「休むとこれまで積み上げてきたものが全部なくなってしまう」

体調が悪くてもなかなか休まない方の声ですが、適応障害の症状は、これまでのやり方、考え方、環境、生活などを変える必要があることのサインです。

 

自分ひとりで何とかしようとせず、周囲とのつながりを頼ってほしいと思います。

 

【my pick-up】

◎休職は社員に与えられた権利ではない

休職は、労務を提供できないために「雇用契約上の債務の不履行による解雇」を猶予された期間です。休職期間とは「回復し、再び労務を提供できるよう努力をする期間」であり、「自由に使える休暇」ではないのです。そのため「自分は休職中だから家族の用事をする」ことを会社に伝えて、印象を悪くすることはやめましょう。

◎体調不良で休んだ翌日は、さらに出社しにくい

復職初期に休んだ場合、朝に休みの連絡を入れた後も、1日中何もできないほどの強い体調不良に陥るケースはそれほど多くありません。しかし、昼から夕方にかけては「ああ、休んでしまった」と後悔の気持ちで過ごし、夜になると「明日は仕事ができるだろうか」「明日の朝、上司にどう話そうか」など心配事で頭がいっぱいです。「休んだことでさらに不安が膨らみ、翌日以降ますます出社しづらくなる」という円環的因果律の悪循環が回りそうになっています。「鶏が先か卵が先か」の話ではありますが、少々の体調不良や気分の落ち込みであれば、休まずに働いたほうが絶対によいのです。

◎ハラスメントを相談する際には、最終的に「証拠があるか」が問われる

メモを取るのも有効ですが、もし「これは明らかにハラスメントだ」と確信しているのであれば録音をお勧めします。録音は明確な証拠になるだけでなく、精神的にもメリットがあります。慢性的なハラスメントを受けていると「また怒られるのでは」「何か言われるのでは」と常に不安な状態になり、心が委縮してしまいます。毎日、その人の一挙手一投足に自分の心が支配されている状態です。しかし、録音をしていることで「証拠を集めているのだ」と意識が変わり、ハラスメント的な発言が出ることすら「むしろ言ってくれ」と前向きに捉えられるようになります。この心の変化は非常に大きな支えになります。

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2025年186冊目 『がんばれない私のゆる時間術』は、やらなくてもいいこと・やるべきこと・やりたいことを使い分ける

2025-06-27 15:55:35 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

著者のいしかわゆきさんは、フリーランスとしてやるべきことを最小化し、週休3日を掲げて、月に一度は1週間ほど〝ワーケーション〟と称して旅行に出かけたりと、限りある時間の中でゆる~くやりたいことをされているそうです。

 

「いかにしてやるべきことを効率よくこなし、やりたいことのためにエネルギーを温存しておくか」

それが本書で解説している「ゆる時間術」=がんばらすに時間の使い方がうまくなるコツです。

 

家事を含めた身の回りのことや、自分がやらなくてもいい仕事のこと、自分にとっての「どうでもいい人やこと」に時間を使わなくなると、大事なものが見えてくるようになるんですね。

 

【my pick-up】

◎「秘密の予定」で先回りブロック!

まだその時間を使ってやりたいことが明確に思い浮かんでいなくても大丈夫。予定名は「なんかやる」「ご自愛タイム」「自分時間」など何でもOKなので、とりあえず時間を押さえるようにしておきます。予定がなかったとしても「大事な予定があるんで!」とどんどん先回りブロックしていこう!

◎曜日ごとにやることを決めてみよう

私の場合は月曜日と木曜日はメールの返信をしたり、事務処理をしたりと「やるべきこと」を集中的に片付けるようにしています。火曜日は病院や整体、ジムなど、身体のメンテナンスデー。水曜日と土曜日は自分のために時間を使う日、金曜日は友人と会う日。日曜日は作りおきをしたり、清掃したりと、大きな家事をまとめて片付ける日にしています。整体で「次回のご予約どうされますか?」と聞かれても、カレンダーを開くことなく「火曜日で!」と言えるので悩みません。友人から「いつ会える?」と誘いが来ても、迷わずに「金曜日で!」と答えられます。

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2025年185冊目 『賢い人の質と速さを両立させる時短100式』は、成果はそのままに時短するテクニック

2025-06-24 13:40:47 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

外資系金融関連企業で約20年間、役員秘書を務めてきた著者が「成果はそのままに時短する」テクニックを紹介します。

 

それが実現すれば、空いた時間でゆっくり休んだり、プライベートの時間を楽しんだりすることができるようになります。

 

「時間ができても、他にやることがないし・・・」なんていうときは「どう生きるか」に答えを見出してみませんか?

仕事に追われるあまり本当に大切なものを見失ってしまうことがないように、また子育てや介護というステージに後悔を残してしまうことがないようにしたいです。

 

【my pick-up】

◎終業後に「外せない予定」を入れる

終業後に予定を入れるのを習慣にしておくと、「あの人はいつも早く帰る人」と周囲から思われるようになり、仕事を断りやすくなったり、押しつけられにくくなったりする傾向もあります。「残業しない人」というイメージがついてしまえば、こっちのものです。

◎邪魔されない環境を徹底的に整える

声をかけられない、あるいは声をかけにくい状態を整えてください。そのためには、自分がその場から姿を消してしまうのが一番効果的です。オフィス内でひとりになれる会議室や作業ブースがあれば、そこを利用するのがよいでしょう。

◎机の上を片付けて帰る

外資系の企業では、机の上に書類などを置きっぱなしにしておくのはNGとされています。他の部署の人が通りかかったときに見えてしまいますし、清掃はアウトソースされるのが一般的ですので、機密保持の観点からも机の上を片付けてから帰るのが基本的なルールです。また、ものを溜め込んだり机の上を散らかしたりしているのは「だらしない人」「仕事ができない人」という共通認識があります。

◎「今日は残業しません」と宣言する

そもそもタイパを高めるのは、仕事を早く終わらせて、残業せずに退社し、自分の時間を楽しむためです。早く仕事を終わらせたせいで、余計な仕事を抱え込むのは本末転倒です。基本的には残業しない前提で日々を過ごすのが理想です。毎日定時で上がるのは難しくても、週に何日かだけでも残業せずにすめば、プライベートの時間は以前の何倍も充実するはずです。また、当日になって「今日は産業しません」と言うのではなく数日前から「○○日は残業しません」と宣言しておくのも効果的です。

私の秘書時代のボスたちは基本的に残業をしない人ばかりで、彼らからは「夕方以降はプライベートタイム」という確固たる意志を感じました。そういった人に仕事を無理強いする気にはなりにくいものです。ただし、ボスたちは残業を絶対にしたがらない一方で、「朝なら対応できるよ」「○○時までなら連絡してきても大丈夫だよ」のように、対応可能な時間帯を具体的に知らせてくれるところがスマートでもありました。時間がきたら仕事を放り出して逃げるわけではなく、自分の責任はしっかり果たしてくれるのです。

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2025年184冊目 『本質をつかむ』は、可視化依存社会の中で見えないものを見抜く

2025-06-24 13:28:48 | おすすめビジネス書

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評価 (3点/5点満点)

表面的な情報や短期的な指標ばかりに目が行き、深い洞察を見逃してしまう「可視化依存社会」。

この本では、そんな社会を生き抜くために、本質を見抜く力を磨く具体的なアプローチを紹介します。

 

<本質を見抜く7つの力>

「意味」「原因」「目的」「特性」「価値」「関係」「大局」

<視点の種類>

「目的と手段」「全体と部分」「原因と結果」「短期と長期」「物理性と意味性」「効果と効率」「質と量」「統一性と多様性」「異質と類似」「フローとストック」「有形と無形」「ポジティブとネガティブ」「増やすと減らす」「リスクとリターン」

 

見えないものを見抜くのが本質を見抜く力です。

ビジョン、リーダーシップ、カルチャー、モチベーション・・・

これらは目に見えないがゆえに、簡単には真似できない独自の価値となり得ます。

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2025年183冊目 『資本コスト経営のすすめ』は、東証開示要請に対する好事例・ダメ事例が体系的に整理されている

2025-06-12 15:24:50 | おすすめビジネス書

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評価 (4点/5点満点)

 

この本では、以下のような経営者からの声に応えます。

・資本コストとは何か

・東証開示要請に対し自社はどのように対応するのが最善なのか

・アクティビストを含めた投資家と五分に対話するために必要な知識は何か

 

資本コスト経営はまだ始まったばかりで、他社も十分な開示ができていません。

東証が公表している開示の好事例・ダメ事例を体系的にまとめてくれています。

 

【my pick-up】

◎事業計画で示される業績目標数値の整合性・網羅性は投資家から細かくチェックされる

①連結売上目標と営業利益などの損益(P/L)数値目標と、②ROE等の財務目標だけに限定された開示は、①と②の間にあるべきバランスシート(B/S)や投資計画、株主還元方針等のいわゆるキャピタルアロケーションを飛躍した開示とみなされ、信頼を得ることができません。P/L指標とROE目標だけの開示は、トップダウン型で決定され、事業部等の「現場の実行計画」を伴っていないのではないかという疑いの目も向けられます。

◎バランスシートが効率的な状態となっているか点検する

資本収益性を高めるためにはバランスシートのコントロールが不可欠です。もしかすると東証開示要請による経営管理に対する最大の効果は、バランスシートの点検に無頓着であった経営者に対してこの点に意識を向けさせることにあるといえるかもしれません。そして、バランスシートを改善するためには、将来獲得するキャッシュをどの程度投資、自己株買い、配当等に振り向けるか、すなわちキャッシュ/キャピタルアロケーションの計画が不可欠となります。

◎資本コスト経営は道半ば

資本コストを意識した経営は、企業の中長期的な成長戦略において不可欠です。多くの企業では、依然として損益計算書上の売上や利益といった指標に偏重した経営が行われがちですが、持続的な成長と企業価値の向上を実現するためには、バランスシートを基盤とした資本効率の視点が不可欠となります。中計や決算説明において、依然として売上や利益といった損益計算書上の指標の説明に終始し、バランスシートをベースとする資本収益性の観点での分析・目標設定が十分に行われていないケースが多く見受けられます。

経営陣・取締役会は、自社のバランスシートが効果的に価値創造に寄与する内容となっているかを定期的に点検する必要があります。具体的には、事業運営や成長投資を進めていくにあたり、過剰な現預金を抱えていないか、現預金以外の資産についても、収益獲得の観点から必要なものとなっているかといった点を検証する必要があります。また、経営資源の適切な配分を意識した取組みとして、バランスシートの点検を行った上で、将来目指すバランスシートの姿を検討し、それに至るまでの計画を策定することや、将来のキャッシュフローも含め、資本を成長投資や株主還元にどう配分していくのか、キャッシュアロケーション方針を策定することも考えられます。

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