goo blog サービス終了のお知らせ 

厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2021年109冊目『日本人が知らない世界標準の働き方』は、自らコントロールできない外部環境を理解した上で、働き方を〝自分商店化〟する

2021-04-18 15:07:08 | 日記

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

この本の目的は、以下の2点です。

・「働くこと」に対する日本の皆さんの悩みは「外部環境の変化」によるものであり、決して「自分に問題がある」つまり自分自身が悪いわけではないこと

・激変する世界情勢の中で、食べていくために何をするべきかを浮き彫りにすること

 

日本人は、考え方自体は成熟した西欧州の国の人々に近いにもかかわらず、相変わらず労働時間が長く、長期休暇をほとんど取ることができません。つまり、本当は、成熟した国のような生活をしたいのに、働き方は、インド、ロシア、中国などの新興国に近い。(P.48

日本で、幹部候補の社員以外にも定期採用が実施されるようになり、終身雇用や、職場への高い定着率が一般的になったのは、50年ほど前のことであり、それ以前は、働く人のほとんどはフリーターのような状態で、転職は当たり前、さらに、職場への帰属心も高くないのが一般的だったのです。つまり、働く人の自分商店化は、50年前の状態に回帰しただけであり、そもそも、終身雇用や働く人の多くが、正社員として、新卒で一括採用される仕組みの方が異常であった、ということがいえるでしょう。たかだか50年程度の歴史しかない仕組みが、「日本固有の雇用体系」といえるかどうかは疑わしいですし、戦後の高度成長期の産業構造に合わせて、最適化された雇用体系にすぎなかったというわけです。(P.195~196)

そもそもリモートワークでやるような仕事は物理的に物をどうこうすることではなく、知能を使って何か考えたりアウトプットすることです。アウトプットさえできればどこで何をしていようと、いつやるかも関係ないわけですから、各自のペースや気分によって仕事をすればよいわけで、オフィスに常時いるようなやり方を押し付けるのはまったく間違っています。(P.210~211)

 

著者の谷本真由美さんは最近、『世界のニュースを日本人は何も知らない1・2』がベストセラーになっていますが、本書は、特に若い方に向けて、自分の人生を本当に豊かにするには、どのように働くべきかを考えてほしいと願うものです。

 

【my pick-up】

◎臨機応変な対応にはことごとく弱い日本人

臨機応変な対応が必要な場面では、日本人の従順さや、上の人に逆らわない、杓子定規にやる、というキャラクターがマイナスの方向に作用します。思い切った決断、その場の問題を解決しようという瞬発力、お客さんへのサービス精神、終わりよければ過程なんてどうでもいいんだという大雑把さ、働く人もお客も会社も楽しくなるやり方、というのを考えつきません。

◎35歳転職限界説は日本だけ?

私がいたイギリスやイタリアでは、1社しか経験がないような人だと、様々な問題への対処が不可能なので、お呼びがかかりません。有能な人ほど経験社数(もしくはプロジェクト数)が多いです。日本の純血主義を喜ぶ文化とは正反対です。

◎ライフスタイルジョブという選択

正社員とはいっても、今や正社員は簡単に解雇できる対象である国が少なくないために、安定した雇用というのはないに等しいのです。いつクビになるのかわからないのなら、誰かに雇われるよりも、自分で何かやろう、もしくは、自分が本当にやりたいことに取り組もう、と思う人が増えても不思議ではありません。たとえ年収1000万円でも、労働時間が1日18時間、夏休みもない、業績評価が毎月ある、という生活では、人間らしい暮らしは無理でしょう。自分が幸せになるのは、自分が求めることに取り組むことであって、「周囲」が期待する役割を演じることではない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公認会計士武田雄治さんのYouTubeLive 9/18(Fri)20:00スタート!

2020-09-17 19:41:19 | 日記

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公認会計士・武田雄治さんのYouTubeを紹介します

2020-08-29 17:19:50 | 日記

公認会計士・武田雄治さんのYouTube

「黒字社長塾Live!」

知的生産術、ビジネス成功法則、決算早期化、経営者・個人事業主の新型コロナへの対応・・・

オススメ本の紹介もあります。

私の最近のお気に入りサイトの1つです。ワークにライフに活用させていただいています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2019年176冊目『秋本治の仕事術』

2019-08-24 21:22:01 | 日記

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

40年間休まず週刊連載を続けてきた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こち亀)作者の秋本治さんが、これまでの仕事の仕方を振り返った1冊。

・目の前のことをこなし、ひとつひとつ積み重ねること。

・とにかく面白いものを描き、1回1回乗り切っていくことだけを考えている。

マンガの世界も、人気がなければすぐに打ち切り。突然終わりを迎えてもおかしくないという覚悟を持ちつつ、どう仕事を進めてきたのか。

セルフマネジメント術:ダメだったらとっとと見切りをつけて次に移るくらいのタフさが、人生には必要。

時間術:自分から積極的に時間を生み出さないといけない。

コミュニケーション術:うまくいかずにイライラしはじめたら、そこからスッと立ち去る。

発想術:自発的な興味と遊び心こそが、出発点であり原動力である。

健康術:ストレス発散にお酒の力を借りる必要はなかった。

未来術:最短で成功をつかむためには回り道を厭わないこと。

一見当たり前と思えるようなことも、40年無休で偉業を成し遂げた秋本さんの言葉ゆえ、重みがあります。当たり前を続けることがいかに大変で大切かが、痛感させられる内容です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2019年31冊目『ミスよけ大全』

2018-10-27 22:37:52 | 日記

amazonへのリンクはこちら

評価 (3点/5点満点)

この本では、次の11テーマで「ミスよけ=失敗を予防するちょっとした仕組み」を紹介しています。

1.時間・スケジュール管理-「無駄」をなくせば人生ははかどる(14個)

2.整理整頓-「片づく仕組み」で散らかさない、なくならない(19個)

3.手帳・メモ・ノート術-絶対に忘れない「記録」の取り方(15個)

4.デジタル整理法-増え続けるデータにどう対応するか(17個)

5.タスク処理-やるべきこと、やらざるべきこと(14個)

6.書類作成-書類を見れば能力がわかる(13個)

7.情報収集-間違った判断をしないために(14個)

8.健康管理-「一に健康、二に仕事」(15個)

9.コミュニケーション-ミスは「伝わっていない」から起こる(15個)

10.心構え・チェック法-見逃さなければ失敗はなくなる(19個)

11.ミスを予防する仕組みのつくり方-「気をつけます!」以外にやっておくこと(5個)

「ミスよけ」は全部で160個。どんなミスもちょっとした「仕組み」で簡単に改善できます。

また、本書の最後には「ミス索引」がついています。「忘れ物」「遅刻」「〆切遅れ」など、ミスの内容から改善策を探すことができるようになっています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする