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厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

2024年25冊目 『会社のお金を増やす 攻める経理』は、作った数字を経営に活かすことが経理の本分

2023-09-19 07:22:53 | 日記

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評価 (4点/5点満点)

経理が守備だけでなく「攻める部署」としても活躍できることを理解し、社長も経理から数字を学び、経理も社長から経営を学ぶ。

本書では、そんな関係性を目指します。

 

また、「攻める経理」では、AIを使いこなして、数字のプロとしての価値が何倍にも跳ね上がる経理像を示しています。

 

経理は「数字のプロ」としての役割にこだわりがあるがゆえに、「自分の仕事は数字をミスなく作ること」がゴールだと思い込み、そこでストップしてしまっている会社は多いと思います。

本来、会計数値は「出来上がったら終わり」ではなく、出来上がった数字を経営に活かすことが本来の目的です。ただ数字を作るだけでは、経理部の目的・存在意義の半分しか達成できていないことになるでしょう。

 

【my pick-up】

◎経理は「現状維持」が好き

経理担当者は一般的に「均質採択」という行動特性で非常に高いスコアを示します。「均質採択」とは、同じことを実直に繰り返す能力が高いということです。ただ、「均質採択」には「今のやり方を変える」ということに強い抵抗をもつという弱点もあります。

◎数字は何のために作るのか

AIなどの自動化で「数字を作る」だけだったら、これまでの10分の1の時間で、仕事が終わってしまいます。また「過去の数字」を経営者に見せるだけでは、その場しのぎの対応しかできず、会社の「未来」を創り出していくことは難しいでしょう。本来の経理の仕事は、出来上がった数字を元に経営分析をしたり、社長に「こんなことができますよ」と提案を行ったりしていくことです。経理が「数字を作るのが自分の仕事」という時代は終わろうとしています。これまで、会社の中でどこか特別扱いされてきた経理も、そうした時代の変化にさらされているということです。

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2024年3冊目 『専門性の身につけ方』は、「研究」の手法を参考に新しい知識を生み出す

2023-08-13 15:07:57 | 日記

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評価 (3点/5点満点)

この本は、専門性を身につけることの大切さと、その方法について書いています。

 

・これからの時代に活躍するビジネスパーソンは、個性的な「専門性」が決め手になる。専門性という武器をもっていないビジネスパーソンは、会社での居場所や存在価値がどんどんなくなっていく。

・日々の業務のなかだけで、ビジネスの競争に勝つ専門性を身につけるのは難しいため、自ら学ぶことが大切である。しかし「○時間で学べる△△」といったすぐに役立ちそうな自己啓発本を読んでも、ライバルと差がつくような専門性はなかなか身につかない。

・テクノロジーの発展とともに、仕事で求められる専門性の移り変わりは加速しており、時代の変化に応じて自分の専門性を進化させられるビジネスパーソンになるために、「専門性の身につけ方」自体を知ることが、替えがきかない人材になる近道である。

 

専門性とは、すでに存在する専門知識を「インプット」することではなく、新たな専門知識を「アウトプット」できることを意味します。

自分の専門性を差別化することで、専門性で戦えるビジネスパーソンになろう!というのが、本書の目標です。

 

また、専門性の身につけ方は、長い歴史を積み重ねて「型化」されています。

専門性を身につける方法は「研究」にヒントがあります。研究とは「新しい知識を生み出す技法」です。

 

専門性につなげるためには「我が道を行く」くらいでいいのかもしれません。

 

【my pick-up】

◎ChatGPTはビジネスパーソンにとってはかなりの強敵

今から3年後、5年後のビジネスにおいて、ビジネスパーソンの最大のライバルとなるのは、競合する他社や他業種から入ってくる企業のビジネスパーソン以上に、おそらくAIだと考えられます。そして、ChatGPTの登場によってパンドラの箱が開けられた感がかなり漂っていますので、こうなってくると自分が想定しているよりはるかに速い進化が、あっという間に目の前に迫ってくると心づもりしておくことが重要です。

◎多くの組織には革新ではなく前例踏襲を重んじる体質が残っている

これからは、組織に同化して協調性と前例踏襲を重んじるようなタイプの人間が和を乱さないように仕事をする会社よりも、多様な個性と才能がぶつかりあってチームとして創造性を発揮できるような企業が輝きを放ちます。コスパやタイパを追求して、遊びがなくなったような企業やビジネスパーソンから、クリエイティビティあふれるアイデアは生まれてきません。そういった「標準化から個性化への価値転換」がソサイエティ5.0における最大のポイントです。それはつまり、「標準化された専門性」ではなく「個性的な専門性」の価値が高まっていくことを意味しています。

◎専門性とは専門知識のインプットではなく、専門知識のアウトプット

まずしっかりと認識しなければならないのは「専門性とは新しい知識を生み出すことである」というポイントです。すなわち、専門知識の「消費者」ではなく、専門知識の「生産者」になることを目指す必要があります。そのためには、「どうすれば専門知識を効率的に得ることができるか?」といった消費の仕方ではなく、「専門知識はどうやって生み出すことができるか?」という生産の仕方を理解することが重要です。そして、その答えは「研究」にあります。

◎「何か発言してやろう」と最初から意識的に心がける

学びを効果的なものにするためには、能動的に発言することは非常に重要です。自分の意見や考えというのは、自然と出てくるものではなく、意識してつくるものだといえますので、自分自身の中に問題意識や自分ならではの視点がないと、発言しようと思っても発言する内容がないということになってしまいます。すなわち「不同意の度胸」がまったくない状態です。はっきりとした自分の意見がないため、他人の意見を聞いたときに、異論も反論もなく、議論を発展させるような貢献をまったくできないまま、無言で同意した感じになります。

◎「ケースバイケース」という名の思考停止

専門性を身につけるうえでは、具体的な現象を「抽象化」して認識することが鍵になります。「ケースバイケース」の具体的な事象でしか考えられないビジネスパーソンは思っている以上に多いかもしれませんが、もっと抽象的な視座から「概念レベル」で問題を考えていくということが、まだ答えのない問いを掘り下げるためには不可欠だといえます。ケースバイケースの事象を俯瞰することによって「○○化」として問題を捉えれば、個々の事情に左右されない形で問題を考えることができます。

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2022年190冊目『40代から手に入れる「最高の生き方」』は、時間・お金・心の3つの余裕を40代で揃える

2022-08-26 13:43:47 | 日記

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評価 (4点/5点満点)

40代からでも遅くない「最高の生き方」を見つけるためのコツを教えてくれる1冊です。

 

40代に「時間の余裕」「お金の余裕」「心の余裕」の3つの余裕が揃うと、以後の人生が楽しく充実したものになるとのこと。著者は以下の生き方を手に入れたそうです。

 

・仕事は常に余力を持てるようになり、残業はゼロになった。

・副業で安定した収益があるので、勤め先の会社が嫌になったらいつだって辞められる。

・仕事のストレスが激減、今ではほぼゼロになった。

・自分のやりたいように、能動的に行動できるようになり、疲れることがなくなった。

・自分の軸が太くなり、惑うことがなくなった。イライラと怒ることもなくなった。

 

人生100年時代に突入し、40代なんてまだ前半戦。人生の半分以上を消化試合にしてしまって良いのか?

日本の40代を元気にしたいという、著者の想いが本書に詰まっています。

 

【my pick-up】

◎人生を見渡せるようになる40代で心の余裕が生まれる

折れずに前向きにコツコツ一歩ずつ進んでいけば、ある時、突然惑わなくなります。印象としては、人生において習得するべき事柄を、ようやく一通り覚えきったイメージです。人生の研修期間がようやく終わったとでも言いましょうか。人とのコミュニケーション、理屈と感情のバランスの取り方、努力のさじ加減など様々なことが自然とわかってきます。そして、人生の目的、向かう先も明確になってきます。

◎一生勉強、一生成長していく気持ちを忘れない

自分の未熟さを知っておくと、相手に求めすぎる事がなくなります。自分が未熟なんだから、相手が未熟でも許容できます。優しくなれるのです。ギスギスすることがなくなります。「お前は何様なんだ?」「何を奢っているのか?」自分に対しても相手に対しても、できない事を許せるようになりました。

◎朝の3時間の使い方次第で人生は変わる

私は、早朝4時半には起床し、5時~8時の3時間を主に自己啓発や副業の時間に使っています。朝活を始めて1年半ほど経った頃、私は副業によって本業よりも大きな収益を得られるようになりました。本業に依存しなくても良くなったのです。これによる精神的安心感は想像を絶するものでした。会社で理不尽なことが起こっても、ストレスはゼロ。本業が全てではないと思えるようになってからは、堂々とした意見を言えるようになりました。上司の機嫌を伺わなくても良くなったのです。

毎朝の朝活では、3時間鬼集中して作業しています。本業の8時間×20年よりも、朝活の3時間×1年半の方がたくさん稼げるようになりました。夜はなるべく早く寝る。しっかり寝て回復することに努める。私は21時半には眠りにつけるよう、工夫をしています。40代は睡眠最優先でいきましょう。

◎「休みに仕事すればいい」は逃げの思考

一番問題だったのは、残業や休日の仕事で埋め合わせれば良いという思考。これだけは絶対に持ってはいけません。あまりに危険です。本来であれば、まず、就業時間中にできるように試行錯誤する。本気で悩んで、時間内にできるように努力する。できなければ許容範囲を超える仕事を受けない。受けられないと意思表示する。それでも、受け付けてもらえないのであれば、環境を変える、転職する。このような行動を取るべきなのです。

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2022年124冊目『頭のよさとは何か』は、日本人の知性の弱さに警鐘を鳴らす

2022-05-02 14:18:18 | 日記

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評価 (3点/5点満点)

精神科医の和田秀樹さんと、脳科学者の中野信子さんが、人間の唯一の武器ともいえる「知」について掘り下げた1冊。

対話をまとめたものですので、様々な話題に及んでいますが、特に日本の教育システムや政策、日本人の気質や文化による「本当の意味での知性の弱さ」が指摘されています。

 

【my pick-up】

◎「ど根性勉強」は学歴の高いバカしか生まない(和田)

僕は、鉄緑会を出て東大に入って、その後、みずから起業した人の話を聞いたことがない。あれだけ大勢が受かっているのに。だから、誤解を恐れずに言えば、「ど根性勉強というのは学歴の高いバカしか生まない」と思っているわけです。そのうえ、将来的には人生のどこかの段階で行き詰って、うつ病になることも多いのだろうなって。

◎20歳から進歩しない日本人(中野)

中国や韓国からの留学生さんと比べると、圧倒的に日本人の学生さんは野心がありません。野心がないというのは、勉強への意欲も薄いということです。日本人の学生さんが、留学生さんたちから陰口を叩かれることもあるのです。「日本の学生はありがたいくらいバカ」だと・・・。日本の学生さんは攻められるとすぐに引いてしまいます。それを「バカ」と彼らは表現しているんです。

◎ほかの人が考えつかないことを言える人でありたい(和田)

海外、とくにアメリカでは、人と同じことを言っていると「つまらない奴」という見方をされてしまいます。日本でもこれからの時代は「人と違うこと」を言える人間の商品価値が上がっていくんじゃないかな。ビジネスの世界でも、ある種のブレークスルーができる人や企業が生き延びていく方向に変わっていくんじゃないかな、と思うんです。独創性であるとか、マジョリティでない独自の意見を自分が思いつくだけの知識と頭のひねりがあるかどうかは、これからすごく重要なポイントである気がします。

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[日記]私がビジネス書を多読する理由とは?

2021-04-23 09:56:30 | 日記

ブログ管理者のkakiharaです。

今日は、皆さんからよく聞かれる

「なぜ、そんなにビジネス書を多読するのですか?」

について、私の考えをお伝えしたいと思います。

 

本を読むことは、自分の「想定の範囲」を拡げること。

よく「想定外でした」と仕事の結果を振り返る人がいるが、

その人の想定の範囲が著しく狭いのではないかと感じる。

想定の範囲は、勉強や読書で疑似体験し拡げることができる。

大抵の問題は、すでに誰かが直面し、解決している。

問題解決策のネタをたくさん持っておくことだ。

そうすれば、仕事で悩むことはほとんどなくなり、解決に向けた行動が早くなる。

 

今後も、ブログをご覧いただいている皆さんへ仕事や人生に役に立つビジネス書をどんどん紹介したいと思います。

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