展覧会を開こうと海老名の市民ギャラリーに申込みに行くと、絵画、彫刻、彫塑、写真、工芸などのどの分野の展示ですかと尋ねられた。
工作という選択肢がない。
係員に尋ねてみると、じゃあ工芸ですねと言う。
工作と言う分野で初めて展覧会を開いて、お客さんを呼ぶことが出来た事に関していささか自負心はあるが、工芸と言われるとちょっと面映い。
相鉄ギャラリーでの展覧会風景
もともと子どもを対象にした展覧会のつもりだったが、最近は高齢者の視線が熱い。
ましてアートだの芸術だのというつもりはなく、キッチュという範疇にも入らなく、私の作品を分類する的確なワードがなかった。
しかし、言葉は生き物で、数年前まで存在しなかった言葉で短い間にたちまち市民権を得た言葉に「B級グルメ」と言う言葉がある。
これだ!
おもしろ工作を「B級アート」というカテゴリーに分類すれば理解してもらいやすいかも・・・。
紙芝居、映画の看板、*東京の銭湯のペンキ絵、地方の国道筋に置かれた警察官の形をした人形、他にもB級アートはまだまだありそうだ。
そのうちB級アートの全国大会なんかに発展するかもしれない。
*東京の人は銭湯のペンキ絵は全国的に存在する(した)文化のように思っているが、かって私が銭湯ルポのために訪ねた各地の銭湯でペンキ絵があったのは東京だけで、他の地域の壁面はタイル絵またはタイルのモザイク模様だった。