もーさんのひとりごと

ここでは工作に関する話の他に趣味の家庭菜園の話、時事(爺イ)問題、交友禄など日々の雑感を気まぐれに更新していきます。

コタツ菜園

2010年01月08日 | 家庭菜園
 1月に入ると菜園にはネギ、白菜、ブロッコリーなどの収穫に出向くだけであまり手がかからなくなり、もっぱらコタツ菜園が楽しい季節になる。

 コタツ菜園というのは、鍬やスコップで実際の土を耕すのではなく、紙と鉛筆を使ってコタツの上で連作障害、野菜どうしの相性、日当たりなどなどを考慮して、今年は何をどこに植えるかと1年間の栽培計画を立てることで、プロ野球でいえばストーブリーグのようなものだが、これがまた楽しい作業である。

 紙と鉛筆の他に種苗会社から届いた通信販売のカタログがコタツ菜園には欠かせないアイテムである。1

 カタログの中から欲しいタネに丸をつけて行くと、どれもこれも欲しくなり、これを全部購入したのでは狭い畑では蒔き切れない。
 自分の畑の面積に合わせて悩みながらこれを減らして行くのに約1週間かかる。

 こうして悩んだ末にようやく必要なだけのタネに絞り込み、通販の申し込み用紙に記入し、郵便局でタネ代を振り込むときにも気持ちは高揚して来る。

 申し込んでタネが届くまでの間は早く来ないかとわくわくし、タネが届けばその絵袋を眺めて、気持ちは栽培期間をも通り過ぎ、すでに収穫期にすっ飛んでいる。
W

 コタツ菜園でこれくらい興奮できる私は相当なバカなのだろうか。
                         
 カタログに頼らなくてもホームセンターや農協の直売所などでタネは手に入るのに、なぜ通販なのかというと、カタログにはタネの絵袋より詳しい栽培法、品種の特性などの情報がある。

 自分の住んでいる土地で売られているタネは、その土地の食文化と気候にあったタネしか売られていない。
 気候が合わなければどうしようもないが、野菜を出荷する農家と違って家庭菜園では土地の食文化の違いは無視して故郷の味や知らない土地の珍しい野菜を栽培することができる。

 かって秋田県の教員組合から講演に招かれたとき、飛行機の便の関係から半日以上も空き時間があり、主催者は事前に県内の観光パンフレットを送ってくれて、どこを見たいか考えておくようにいわれたことがあったが、私は観光より<道の駅>などの野菜の直売所や野菜のタネ売り場を案内してもらってご機嫌だった。

 こうして見つけた珍しいタネには、地方によって異なるいろいろな辛味大根、黒い大根、夏蒔きで年内に収穫するキヌサヤなどがあった。

 手に入れたタネを並べて収穫の空想にふけっていると、仕事の締め切りもつい忘れてしまうという、ちょっと困った私です。