柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

冷水

2011-06-01 08:15:02 | Weblog
君が代日の丸最高裁判決について各紙各様の評論が続きます。日経のコラムは思いのほかこの判決に好意的で少しく驚きました。まぁ不毛ではありますね、そういう大人の解決が要るんじゃないですかね。君が代は国歌で日の丸は国旗だと法律で決めないといけないなんてのが異常異様なのであって(他の国がどうなってるのかは知りません)、日本という国柄を否定してどうするのよという普通の感覚がどうして通用しないのか、全く不思議な人達です。で、どの新聞も大阪を危惧してます。維新の会でもって府議会を制圧した橋下さんです。きっとこの判決を見越してのぶち上げだったんでしょうが、公務員(公立学校の教員達です)で国旗国歌に対して起立しない奴は処分するという条例を作るという計画です。最高裁のこの判断は強く背を押すものになりました。この強権ぶりを各紙警戒しているというわけです。でも橋下さんの言、起立するしないの問題は思想良心の自由の問題ではなく組織マネジメントの問題なのだ、は如何にも弁護士然として(論点をうまくすり替える)いいですね。弁護士なればこそこの最高裁の判決は最大の味方と感じているに違いありませんから。教職員の服務規律の厳格化につながると朝日は批判してましたが、その通り、それでいいじゃないか、です。あんた達が無茶を振り回してるんだっつう話ですから。府議会では通るんでしょうねこの条例案は、なんたって単独過半数です維新の会。これが端緒になって教育全体の是正がなされれば望むところなんですが、いかがでしょうか。
 内閣不信任案が明後日にも出るという話です。誰が代わるんだ?の答えも出てないのに、大丈夫かいな。原発事故の対応の不備を菅さん叩かれまくってますが、元を辿れば間違いなく自民党の怠慢ですからねこの惨事の人災部分は。事が起こってからの対応自体は確かに菅さんの資質才能に負うところ、ブレにブレて説明もせずに委員会ばかり多く作って・・というおそまつさは確かにこの人の無能さの為すところ。だから替われ!は正しい。でも原子力村への非難や安全対策への非難は、そのまま自民党のええかげんさに向けられていることですから。日本が潰れる、遡って戦後の体制への批判がどんどん出てきます、後出しのじゃんけんは必ず勝てますからね。被災地復興をさて措いての政争かい?の皮肉もものかわ、永田町は行くところまで行く様相です。日本を潰すな。菅では持たない。でも、こういう時にこういう人がこういうことを発言するのが絶妙のバランスだと思うのです、産経の曽野綾子のコラムです、こう言います。満身創痍の被災後でも、こんなに国家の運営がよくできる国がそんなに多くあるものではない。それでも日本は悪い国で、「こんな国家に誰がした」と言ってる人もいる、と。アフリカやらの後進国への支援を仕事にしている人の言葉ですからその比較対象への問題はあるにせよ、こういう冷や水をパーっとかけられる人がいる価値です。そう思いました。政治家さん達、その後をちゃんとやれるのかい?ですね。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする