柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

画期

2011-06-18 08:04:31 | Weblog
イチローが通算600盗塁だそうです。最近ヒットが出ずに先発外されたりして、さすがのイチローも・・という流れでしたが、積み上げた記録がこの人を支えます。と言うか、雑音を消します。歴代記録が載ります、一番が福本1065、二位が南海広瀬で596、次が柴田で579。ああ、こりゃすごい記録じゃないの、です。福本は化け物です、1シーズンに100何個も盗塁する人でしたから別格。その次です。あれだけヒット打つだけで十分なのに、というのが素人考えなんでしょう、優れモノはどれもこれも優れているというわけです。才能の有る無しは斯くも残酷なのです。人は平等公平ではないのです。つくづく思い知らされます。こういう前提が如何に間違いでいかに虚偽、幻であるかを教えてくれます。
 昨日の中国新聞に、広島弁の話し言葉そのままの記事が「広島市長発言要旨」との見出しとともに載ってました。市長が被爆者と面会した際にこう話したというのです。要旨、と打つ割にはえらく詳しく、細かく載ってます、要旨じゃなくてあなたの編集だねこりゃとツッコミ入れながら読んでました。内容の「要旨」はこんなことです、被爆者だからといって医療費等の補助をどんどん要求するのはいかがなものか、その時に死んだ人が一番ひどい被害を受けたのだから。権利要求ばかりじゃなく、感謝されないと、と。これを広島弁そのまま載せてます。この意図や奈辺に。「原爆で死んだ人は何も言えんのじゃけぇ」「残った人は死んだ人に比べたら助かっとる、と言うことをまず言わんのんですね。悲劇だ、悲劇だと。それはねぇだろう」です。うむ、ここが気に入らなかったんでしょう、こういう物言いが、こういうタメ口が気に入らなかったんでしょうね、だからそのままに載せたんでしょう。中国新聞は被曝者支援新聞ですから当然の反応なのでしょう、県の被団協の理事長や会長、「黒い雨」被害者の会連絡協議会事務局長の非難の声を合わせて載せます。被曝者は国家補償を求めているのであって援護は施しではない、感謝云々を市長に言われる筋ではない、とカンカンです。被爆地の市長の言葉の重みを自覚できてない、そうです。これはよく聞くフレーズですか。記事は続きます、中国新聞の取材に対して市長はこう答えたんだそうです、ありがたいと思うべきでしょ。でしょ、です、でしょうではなくて。ここにアリアリと思惑が見えますね。そんなにあなた(記者)が腹立ててどうするのよ、です。記事に記名があります、記者は女です。だからどうしたではありませんが、少しく偏り過ぎてやいませんか?今日の新聞では「市長発言撤回せず」と叩いているのが中国新聞、朝日は「発言謝罪」日経と毎日は「釈明」読売と産経は無視(記事なし)。発言は間違いじゃないと言ってます市長。うむ。やっとこういう市長が広島に出てきたというわけです。平岡、秋葉と左の市長が長く続いて、核にこれでもかとアレルギー反応を示して、被爆者という最強者を作りあげてきた行政でしたから。国家無答責の筈なんです、あの時は国挙げて戦争してたんです、誰が悪いじゃない筈です。国家補償なんてのが間違いと言う話ですがここまで遡れないことでもあります。やっとこういうトップが出てきたという画期です。長崎もこうなるべきなのではないでしょうか。私はこう思います。
コメント
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