柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

信条

2011-06-07 08:18:40 | Weblog
君が代訴訟、一体いくつ訴訟しているんだか連中のしつこさに改めて驚きますが(数打ちゃ当たる式なんでしょうか、東京都立高校教員が原告です)、最高裁は再び合憲判断示しました(上告棄却)。裁判官が代われば判断も変わるかもしれないという考えなんでしょうかね。もっともこんなに時期近く判断されると、前例優先の世界ですからこうなるのも当然ですか。東京都教育委員会が下した職務命令(ちゃんと国旗に向かって起立しなさい、ちゃんと君が代歌いなさい)が気に入らないからの訴訟ですから東京の裁判なのですが、これの一歩先を行く条例が大阪で通りましたから、次は大阪でどんどん出てきましょうか。訴えの主張は決まって、憲法で保障されている思想・良心の自由を侵害されているというモノです。そして大阪では橋下さんはこれを、思想良心云々ではなくて、儀式のマネージメントの問題だと差し替えました。いかにも弁護士的で巧いことでしたが、最高裁の判断も、式典の秩序などから制約を許容できる合理性、必要性がある、とのことでした。この裁判で反対意見が付されてます。これぞこっち勢力意見のエッセンスと思いました引きます日経の記事です、都の通達(職務命令です)は「価値中立的ではなく、一部教員の歴史観に反する行為を強制する意図がある」から「真にやむを得ない目的か、他の手段がないかなど、より厳格な基準で検討する必要がある」と。どんな状況であれ個人が大切なんですね、その人の考えることが、その内容がどうであれ正しい、不可侵であるという大前提です。行動や行為を回りから強要されることではないというわけです。儀式を潰してもいい、場の空気を読まなくても構わない、自分の信条を貫くことこそが大切だと。ちょっと辛抱すればいいことじゃないの?国歌が30分も続かないですよ。そこがわからないですね。あなたが嫌いならそれでいいんです、好きになれと強要しているのでも何でもないんです。儀式をうまく通せないなんてのは信条の問題にすり替えてるだけの幼稚性幼児性の発露でしかないように思うのですが、いかがですか。
コメント
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