柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

現金

2011-06-09 08:05:04 | Weblog
昨日風評被害の話を書きましたが、欧州大腸菌(こういう命名も、わかり易くていいんですが、噂の原因ですよね)によるスペイン産のきゅうりやもやしこそがその対象です。気の毒な。あっちには菅さんのような下手な役者はいないんでしょうか、きゅうりをバリバリ食って見せるような。食っても何にもならんですからね。風評とはこういうのを言います。
 サッカー、欧州組を仰々しく呼び返して強化試合なんてやってますが、格下相手にドローの連発。何~にやってんの?顎足枕付きで呼んでるんでしょう?もちろん。どこから金が出るの?要らんことですが、この手のスポーツ選手の海外遠征費は協会費、ひいては国からの補助金でしょう?と、そっちに居ない(縁のない)者はやっかむわけです。
 大リーグでのホームベース上のあの激突場面、でっかい奴が勢い付けてそのままぶつかって来る、それをそのままにこれまたでっかいキャッチャーが受けて立つ。もんどりうって両者倒れる、審判がひと間措いてジャッジする。確かにあれは醍醐味ではありますが、最近はさすがにあの大リーグでも問題視されてるそうです。何でも有望な新人捕手があれで潰されたからだそうです。記事には「管理された暴力」とあります。アメリカ人が好きそうな考え方ですね。ルール内であればいいのだ。これです。これを何の考慮もなくそのままに全てのスポーツに採り入れたのが現在の日本です。フェアプレイを賞讃しながら鼻で笑ってる態。フェアプレイは精神論です。勝負を越えた視点です。violence と認めているなら止めるべきですね。偽善であり詭弁であり、です。
 月刊誌や週刊誌に経済対策に対する論評なり座談形式の批判モノが多く掲載されます。現政権は増税一本やりです。財源がないんだから仕方ない。国として大借金しているのに、これ以上借金を増やして(国債を発行して)子子孫孫に累を及ぼすわけにはいかない。与謝野さんが言う理屈、復興会議の五百旗頭さんもそう言ってます。でもそれに掴みかからんばかりの反論も多く見えます。こんな時に、大デフレにさしての大災害時に、さらに萎縮させるような手だてが許されようものか、今こそ通貨発行だ、復興国債の発行だ、大公共事業だ、国民に金を回せ、消費の刺激だと載ります。どっちが正しいのよ?評論家たちは好きなことを言う、でも、どっちが正しいのか、聞いている素人にこそ判断できることではなし。阪神淡路の時は国債発行して公共事業をどんどん発注して景気が上向いた、でもその後橋本首相が消費税を上げて一気に萎んだ。その歴史に学べという論を読むに、こっちの方が説得力あるかなと思います。金が回って来ないから使わない、使えない、だからモノが売れない、安売りするしかないから儲けが少ない、給料上がらない、金がいよいよ回らない(デフレスパイラル)、こういう時に増税して、税収が上がりますか?給料上がらないのに税金増えるってどうよ?確かに働く気が殺がれますね。ううむ。船頭多くして船が山に上がるですね。でも、今のやり方がうまくないからデフレから逃げられないんです、これは確かで。だから違う手を。こうじゃないですかねぇ。
 当地上関原発、新設中止勧告を周辺議会が議決してます。周南市、下松市。でもここは離れ過ぎてますから交付金が下りない地域です、いわば気軽に。当地柳井を初め交付金ががっぽり貰える地域は黙ってます。いえ、黙ってはいないです、周防大島町議会ではそういうそういう議案を出すそうです、柳井でもそうらしいです。上関には80億、柳井には20億円です。貰うだけ貰っとけ。趨勢はこうです。こうやって国はあちこちに原発作ってきたんですから、別に今更目くじら立てることではありません。でも、こうやって「現金」な選択になっていくわけです。いずこも同じ秋の夕暮れであります。
 
コメント
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