柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

能力差

2008-10-17 08:40:36 | Weblog
大相撲の八百長事件、古くて新しい事件というか持ち上がるたびに協会がうやむやにごまかしてきた歴史です。講談社のライフワークとも言うべきネタなのです。単純に協会(力士)側がそんなことやってないと弁明するだけです。今回被告(名誉毀損で協会が訴えている事件です)側の証人で話している板井とは、スピード出世で名を為した力士でしたよね。後の大関栃東も関取になるまであっと言う間で、連勝記録も作った人だったと記憶しますが、その前の記録持っていたのがこの板井じゃなかったですか(実は例によって曖昧な記憶です)。幕内に上がってからはこれと言った活躍のなかった人でしたが。その板井が時の看板横綱に八百長持ちかけて50万で星を売ったという話です。普通にやっても負けなかったんじゃないかと思うことですが、この業界の慣例がそうであったなら常識は通用しません。別に、この前解雇されたロシア人力士が千代大海と魁皇とに金握らされて負けたと証言してます。こっちはありそうです。とくに千代大海はこの手の話題の常連です。これだけ証言者がいるんです、嘘じゃないことでしょう。プロレス化するならするでちゃんと言えばいいです。こっちもそういう目で見るだけの事です。神事だとか国技だとか妙な解説つけるから(もっともそうだから文科省管轄下におかれ補助保護されているのですが)敵さんも知らぬ存ぜぬと言い続けるしかないんでしょう。そして誰も彼もがやってきたこと(特に役力士経験者達、つまり協会の幹部達、おそらく今の理事長三重の海も、彼は弱い横綱でしたから)だから皆口を拭う。そういう図柄なんでしょう。第三者?そんな者入れる筈もないことです。そうですよね。
 大阪橋下知事が、先の4月に文科省が実施した学力テストの結果を開示要求してやっと市町村教委が部分公表したという記事です。どの新聞も大きく採り上げています、つまりそれほどの事件だったということです、全国で初めてのことだそうです、それだけで驚きます。何のためのテストか、ですわね。橋下知事は大阪の生徒の学力が全国平均を下回っていることを危惧しての要求だったのですが、この一番の根本の所から左翼連中(つまりは中山前大臣言うところの癌、日教組)の考え方が違うんですね。知事といえども教育委員会に対しては強制権限はないのでしょう、成績開示権限は市町村教委にあるんだそうです、ですから大阪でも43の市町村の内公表に応じたのは小学校35、中学校は32に留まったそうです。抵抗する左翼さん達も多いというわけですが、この数にはまずは知事も満足じゃないんでしょうか。新聞に反論が載ります、左翼さん達の考え方がよくわかります。 市町村によっていい地域ダメな地域といったレッテルが貼られ、地域全体の荒廃化に繋がりかねない、自治体でも成績の悪い学校への犯人扱いが始まるだろう、単なるテスト対策が横行したのでは教育上のメリットは何もない、と(日経)。また山口県知事や沖縄県教委も、自治体の優劣が序列化される可能性がある、なんて否定的見解です。二井さんもそんなこと言うんだとがっかりしましたが、この手の人達は余程に「序列化」が嫌いなんですね。人の能力差を認めたくないんですね。それが無茶だって、間違っていたのだって戦後の60年でわかったじゃないですか。特に高学歴の者ほどこの手の綺麗事を言う。私達はあなた方と何も変わらない、平等公平なんですよなんて。その実は強烈な差別意識選民意識です。それも見え見えです。で、能力のある奴らのやる気を削ぐ、足を引っ張る。結果、低いところに均されて全体のレベルがガタンと落ちる。役所、学校、昔の国鉄等の国営施設、今で言えば社保庁、ちょっと考えればすぐ腑に落ちることです。できる奴ら、その下で上を窺う奴ら、その下で潜在能力のある奴ら、そしてやらぬ奴ら。どこでもこういう構成です。全体のレベルを上げるためにはできる奴らをどんどん伸ばして、そのしたにいる奴らを刺激して登らせることです。つまりやろうというモチベーションづくり。成績公表なんてのはその一番効果的な手段です。人には能力差があるんです。そこと平等公平とをすり替える嘘をいい加減にやめろと言いたいですね。いかがですか。
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