柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

山積み

2008-10-08 08:39:33 | Weblog
ノーベル賞三人同時ってのはびっくりしました。新聞読むと何でも30年前の論文に対しての授賞だそうです。30年前?どうしてまたそんな古い仕事に対して?これがこの業界(物理学)の特殊さなのだろうかとか色々思いめぐらせたのですが新聞記事にとても詳しくて疑問は解けました。理論物理学という分野(湯川朝永両巨頭もこの分野だったそうです)では推論が証明されるまで時間がかかるということなんですね。物理はからきしダメな頭の持ち主なのでとても理解は届きませんが、当時3個しか見つかってなかったクオークが少なくとも6個はあると推論して、それが宇宙の解明に多いに役立っているという業績だそうで、そういう推論を証明するには相当の技術の進歩を待たねばならなかったわけで「30年前の論文に対して」という表現になるというわけです(私の理解では)。物理の予言者に光、という見出しが言い表します。学問とは長い時間多くの人の目に晒され試され吟味されてやっと評価される遠い道程なんですねぇ、尊敬します。しかしアメリカで未だ教鞭を執っているという87歳の学者さん、この人の授賞該当論文は50年前のものだったそうですが、これぞ矍鑠。阪大に定期的に講義のため訪日されているとか。世の中にはすごい人がいるもんです。麻生さんでなくても、この時期日本人であることを嬉しく思わせてくれる有り難いニュースでした。鼓舞されます。
 介護福祉士の養成コースが次々に閉鎖されているそうです、応募者がいないんだそうです、何故か。給料が少なく生活できないからだそうです。何たること・・介護保険関係は(医療もそうですが)あれだけ美味しいこと言って始めたのに次から次に梯子を外されて聞くと今はびっくりするような給料です。これじゃぁ結婚もできない、子供を育てられない、誰でもそう思います。しかも誰でもできる仕事じゃありません、そこら辺のプータロー連れてきて間に合う仕事じゃありません、そういう才能のある人じゃないととても勤まりません。なのに国は金を落とさない、小泉改革とやらで弱いところ(福祉医療)を切り捨てていく。一方で老人は増えるばかりです、病院から追い出された(これも医療費削減方策の結果です)自分じゃ何もできない要介護老人ばかりが増えます、介護保険に携わる人員は必然的に増えていくべきなのです、介護保険なんて制度作ったのはどこの誰かを忘れたかの如き知らん顔を国は続けています。本気で年寄りを捨てる気ですかね、いや冗談ではなく今にすぐ担い手がいなくなります、医者がいなくなったように。医者がいなくなったのは(実は総数は以前と変わりはしません、それどころか毎年新しい医者が一万人弱ずつ生まれているんです、総数は増えていましょうに)「こんなしんどい仕事、人に文句言われながら、相当の報酬もなく、やってられるか」で逃げていったのが実状です。全く同じ理由で介護関係者、ケアマネージャー、ヘルパー、訪問看護師、介護福祉士等々みんないなくなりましょう。いわゆる働けど働けど楽にならぬ仕事、ワーキングプアの典型ですか。でも実際に働いている連中はプアなんて思ってはいないでしょう、彼らには介護を要する人のためにという強い矜持を持つ人が本当に多い、だから頭が下がる。今の介護の仕事はこの人達の心意気だけで支えられていると言っていいくらいだと私は思っています。だからこそ早く助けて欲しい。十分な報酬で答えて欲しい。これこそが政治の仕事だろうと強く思うのですが、昨日の衆院予算委員会見ている限り、そういう議論はからきしなし。補正予算の協議が主題の筈で、新首相の意向を聞き出すのが第二義の場と思うのですが、いかに何を言ってもいい予算委員会とはいえ、民主党の岡田さんがこの時期に靖国神社の問題持ち出したのにはびっくりしました。おいおい、世界恐慌はどうなの?株価が一万円切っちゃって。そんなこと今聞かねばならぬ事ではないだろうに。二言目には質問の時間がないないという割にはつまらん事ばかり聞いている。その前に菅さんが質問したそうですがそれは見られませんでした。岡田さんの後に前原さんが質問して、この人は総説的に聞いてまして、麻生さんも気を入れて答えてましたが。大丈夫か、そんなことで民主党。所詮こっちには力がないんでしょうね、相手(自民党)の失着につけいるだけしかないんでしょう。問題山積み。本当にわかっているのかなぁ、連中。

 
コメント
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