柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

運命

2008-10-11 08:40:43 | Weblog
優勝はするんだろうけれど、巨人のあの4番打線が揃って打ち出したら、上原が復調したら、短期決戦(落合は敗者復活戦と呼んでいます)は危ないぞと夏暑い頃にぼんやり思っていたことを思い出します。まさかのひっくり返り。阪神が確かに失速したのですが、それでも最盛期から貯金を五つ減らしただけなんです、そのうちに巨人がバカ勝ちしてきちゃって。ここを言い出すといつもの負け惜しみになりますからやめましょう。しかし何日か前にも書きましたが勢いが明らかに違いました。阪神に余力がないって感じでした。果たして歴史的な大逆転劇がなりました。阪神も今年まででしょうか。一方の巨人、坂本なんていう新戦力が現れてめずらしいこと、19歳で全試合先発だそうです、二岡を押しのけて立派なことです。でも新聞で生え抜きの新戦力と書かれていたのには笑いました、19歳ですよまだプロ2年目の選手です、生え抜きもくそもないでしょうにね。つまり今の巨人には阿部や二岡、高橋くらいしか文字通りの生え抜きがおらず、阿部以外は余所からの引き抜き4番達の陰に隠れているていたらくだからでしょう。V9時代の純血主義なんてのもいまや時代がかって骨董品的趣きですが、あの時代でも5番打者はあちこちから引き抜いていたんです。そして巨人の、いやプロ野球の生え抜き尊重傾向をぶち壊したのは他ならぬあの長嶋でした。巨人のご本尊が自ら壊したチーム構成に今更生え抜きもないだろうという皮肉でした。と、あらぬ方向に文句を言うところ、負け惜しみに他ならぬ事です。くやしい・・
 経済が混乱している今、選挙で政治空白を作るのはいかがなものかという問いに小沢さんが答えたそうです、それは全く逆だ、選挙して主権者の支援を背景に思い切った施策を講じることが一番政治の空白をなくす、民主政治を最も有効に利用する方法だ、と。ああ、段々言葉が浮いてきましたね。大義名分を言い続けるだけで実態が伴わなくなる、現実から離れていく。麻生さんの戦略に負けると言うより、迫り来る世情不安に抗えないという状況です。言葉は不適切でしょうが、麻生さんにとってはこの世界恐慌は天佑。それでも選挙だ!というにはもっともっと自分たちの政策施策をアピールしなければ。こうやったら必ず抜けられる、安定させることができる、俺達に任せろという訴えをしなければ伝わりません。それができないんですこのおっさんには。演説下手討論下手というのは放映される分を見ているだけでわかります、でも頭の中も政権を獲ること以外にないようです。ただ今の緊急事態をどうしようなんてこと考えもしないんでしょうね。例えばここは与党に協力して危機回避に力を貸す、落ち着いた時点で改めて国民の信を問う(連中の一つ覚えです)なんて事言えば、民主党の株が上がりますよ。そう思われませんか?民主党の政策が当たれば選挙でも自然に信を得られましょう。こういう迂遠に見えてじつは着実なアピール方法なんてのは選択肢にはないんでしょうか。いくら遅くても来年の9月です、期限は見えているんです。主権者の支援なんて言いますが、うまくこの危機を乗り切ってくれと国民は思っているだけで、端っから国民は任せているですわ。あんなバラバラな民主党に、いままでやったことのない仕事を、しかもこの危急時に任せられますか?とんでもない。民主政治なんて大きな言葉振り回し始めると危ないです。ダメですかね、千載一遇のチャンスが恐慌に潰されるという強烈な運命でしたか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする