拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

向島/床屋と理髪師

2017-05-02 10:26:34 | 音楽
「ひよっこ」(朝ドラ)の舞台は墨田区向島に移った。向島と本所は会社に入って最初に担当したエリアなのでよく知ってる。本所は戦争で焼け野原になった後、碁盤の目状に整備されたが、本所の北側の向島は焼けなかったので、細いくねくねした道が多い。芸者さん(また出た!)もたくさんいた。でも、都内で一番集団就職が多かったエリアだとは知らなかった。ドラマは相変わらず快調。生意気そうな青森出身の豊子が「カレー、美味いね?」にこくっとうなずいたり、眼鏡が可愛い福島出身の澄子があっという間におかわりの列に並んでいたり。こういう働き手の苦労があって日本は高度経済成長をなしとげたんだなぁ。一点。向島電機の職場合唱団が、「自由参加という名の強制参加」という割には上手すぎ。もう少し、音がはずれてた方がリアリティがあった。さて。BSで、毎朝このドラマの前に再放送してるのが「こころ」。なんとか見続けようと自らに義務を課しているのだが少しつらい。でも発見があった。新潟の人が「……したすけ」と言ってるのを聞き、初めて「……した・すけ」だということが分かった。前に「What's Michael」(コミック)で新潟が舞台の回があって、「したすけ」を「し・たすけ」と読みながら、「一心太助」か?といぶかったが、ようやくすっきりした。その「一心太助」が大久保彦左衛門に仕えた魚屋であることは今知った。アルマヴィーヴァ伯爵に仕えた床屋のフィガロ的な役回りか。ふと思った。「セヴィリャの床屋」ではなく「セヴィリャの理髪師」なのは、語呂の問題と、なんでも難しい言葉にしたがるオペラだからか?逆に「あわて理髪師」ではなく「あわて床屋」なのは、お子様に「りはつし」は難しいからだろう。