拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

高くて低いものとはこれなんぞや?(正解者の許にいざ婿に行かむ)

2017-05-10 10:26:27 | 音楽
四季の森を歩いていて、そういえば母校の中学校はこのあたりに移転したんだよな、どこだろうと思ったらプォーンという金管の音。吹奏楽部の練習の音だ。音を頼りに進むと母校が出現。立派なグラウンドで野球部が練習をしている。昔はグラウンドが狭くて野球部もなかった。で、その練習に思わず見入る。ノックをしている指導者が一球ごとに怒鳴る。「そんなにぐずぐずしてちゃだめなんだようううう(怒)」って感じで。この「ようううう」がよく響く(声が通るのも指導者の資質?)。その怒号を浴びせられる中学生、これがまた素直で、怒鳴られるたんびに帽子をとって「はいーっ」。指導者といえば、いろんな合唱団でいろんな先生に教わっているのだが、おっしゃることが人によって正反対だったりすることも。例えば「ミ」。ロマン派命(いのち)の先生は「ミは高く」とおっしゃる。純正調でやりたい先生(古楽系に多い)は「ミは低く」とおっしゃる。しかも、それぞれの側に、ご自身がおっしゃることを唯一絶対無比、不変の大原則であるとお考えになっている方がいらして、逆はあり得ない、反する者はただちに火刑台行きの勢い。じゃあ、この両陣営が直接対話をすればどうかって絶対会わないんだよな。某国と某国の関係のよう、はたまた、三男(朝ドラのヒロインの幼なじみ)が務める米屋(某国のうちの一つとは「米」つながり)のよう(店主と娘は同じ部屋にいても三男を介して会話する)。でも、指導者とはそうでなければならないのだろう。指導者がゆらいだら子羊たちは路頭に迷う。因みに、指導者のいない某会(私が主宰している関係で、私が練習進行係をつとめている。テナー募集中)はこんな感じ。「ミはさぁ、高くしろっていう人と低くしろっていう人がいるんだけどさぁ、アカペラのシュッツだからとりあえず低くしてみっかぁ。でも、あんまり低くしちゃうと、どっかの合唱団みたいにミ♭と変わらなくなっちゃって、そしたら困るもんね(あははは)。っつぅかぁ、そもそも音がとれてないのに高いも低いもあったもんじゃないよね(あははははは)」(最後の部分は結構真理である気もする)。さて、高いと低いは正反対と言った。ここで、トゥーラン・マッシから出題。高くても低いものとはこれなんぞや?トゥーランドットは問題を三つ出したがここでは一問のみ。それでも褒美は同じ。正解者は吾を夫とすることが許される♥ 編集後記。文中の「どっかの合唱団」は、古楽ファンなら誰でも知ってる有名合唱団。どこだかは絶対言えない(言ったらこの世界で生きていけない)。