拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

手賀沼の畔でメサイア

2017-05-01 12:57:37 | 音楽

昨日は手賀沼の畔でKMCのメサイアの本番(合唱のアルトで参加)。畔と言っても駅近くの会場から合間に行ける距離ではない。と思ったら、リハーサル室のあるホールの7階の窓から見えるではないか。で、そのメサイア、指揮者による仕掛け満載。特にハレルヤはPPで始まり、途中、大きなテンポの動きもある。その動きに合唱団がなかなかついてゆけない。指揮者の先生は、ゲネプロの前夜、テンポを動かすのをやめることも検討されたそうだ。ところがゲネプロでぴたっと合った。感動の瞬間だった。本番で再び乱れが出たが、それでも、来て下さった私のお友達が「恥ずかしいくらいノー天気に歌うことの多いハレルヤ・コーラスが繊細に表現されていた」とおっしゃって下さり、指揮者の意図も幾分かは客席に届いたのかなと思った。私は、ハレルヤをppで美しく始めることにすっかりはまってしまって、今後、フォルテで始めろと言われてもできるかな?と危惧している。KMCは毎年冬場に結成される季節合唱団で今回初めて参加させていただいた。遠路聴きにきて下さった方々、指揮者の先生、主催者、一緒に歌い、演奏して下さった方々(特にアルトのお姉様方)に感謝です。終演後、打ち上げに出ずに、カンタータの会に向かう。ここは一期一会(人ではなく曲と。毎月バッハのカンタータを番号順に1曲歌っていく。集まるといきなり3回通す。合間にソロ・コーナーがある)。だから、休むわけにはいかない。ところが、今回、向かったはいいが、くったくたのたー(前日のゲネプロ、当日の午前の練習、そして午後に本番)。とてもカンタータを歌える状態ではない。なので、ガソリン補給(ガソリン=ワイン)。よし、これでいけるぞ!でもって「ソロ・コーナーは何を?」と聞かれて当初は「くったくたでソロどころではない」と言っときながらだんだん血が騒いできて、メサイアの本番でプロの方が歌われたアルトのアリアをチョイス。曲の最後はプロの方が付けてたヴァリアンテで締めよう、と欲を出したらなんだかわかんなくなってあえなく撃沈。一日が終わって思ったこと。アルコールは疲れを癒やすのではなく、疲れているという事実を忘れさせるものなのだと。