拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

イギリス英語ってドイツ語みたい?

2017-05-21 08:38:24 | 言葉
メリル・ストリープがサッチャーを演じた映画でイギリス英語を話したと書いた。あらためてその映画を見てみよう(自分のブログに影響される私)。うちにDVDあったっけ。目録で探す。まず「ア」。「アイアン・レディ」だと思って。ない。次に「サ」。サッチャーだから。ない。そしたら「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」だった。長い。「鉄の女」で分かるだろうに。しかも「涙」は絶対いらない。劇中、泣いてるシーンは記憶にない。で、視聴してみて。各単語の頭に強烈なアクセントが付いている。まるでドイツ語。ドイツ語での会話は「喧嘩をしているよう」とか言われるが、Mストリープが真似てるサッチャーのイギリス英語も十分喧嘩をしているよう。こうして聴くと、なるほど、英語とドイツ語は兄弟言語なんだなと思う。因みに、「ブラザーズ・グリム」って映画にも「ドイツ語での会話は喧嘩をしてるよう」って台詞が出てくる。その映画で、ドイツ語として話されてるのは英語。同様に、「アマデウス」って映画でイタリア人たちが「ドイツ語でオペラ~?」といってドイツ語を馬鹿にするシーンがあるが、そこでドイツ語として話されているのも英語だった。ひとつ、「鉄の女」で興味深い表現があった。「私は何々に興味がある」を「なになにinterests me」と言っていた。「なになにが私(目的語)に興味を起こさせる」という文型。これは、ドイツ語ではお馴染みの文型で、件の例をドイツ語に置き換えると「なになにinteressiert mich」となる(これを「私」を主語にすると「Ich interessiere mich fuerなになに」という具合にドイツ語特有の再帰動詞の表現となる)。へーえ。英語にもこういう表現があったんだ。ますます兄弟言語だなーと感心。さて、一つおまけの話。トランプ大統領が、「smart cookie」(利口なヤツ)と言ったか書いたかしているのをみて、「クッキー」ってこういう使い方もあるんだと初めて知った。そのトランプさん、名前から分かるとおり……え?「Trumpf」じゃなくて「Trump」?おじいさんがドイツ移民であるのはたしかだから、じゃ、どっかでか「f」がとれたのかな。とにかく、ドイツ系であるのだが、ドイツのメルケル首相とは大の仲悪し。なんと、会見をしたとき握手をしなかった。普通は、どんなに気に入らなくても表面上は繕うだろうに。