写真①:「津屋崎干潟」の浅瀬に渡来した1羽のクロツラヘラサギ
=福津市渡で、2015年11月8日午後2時45分撮影
「立冬」の「津屋崎干潟」にクロツラヘラサギ渡来
「立冬」の11月8日、福津市津屋崎は暖かな一日。午後、渡の「津屋崎干潟」の浅瀬では、冬鳥のクロツラヘラサギ(トキ科)が1羽、餌を探して長い嘴を水中で左右に振っていました=写真①=。私のボランティアガイド仲間の男性が4日午前、同干潟上空を飛ぶ6羽を撮影しており、今季の初渡来日は数日前のようです。
「津屋崎干潟」では、2013年は11月6日に第一陣の1羽が飛来、14年は10月30日に1羽の初飛来を確認。
クロツラヘラサギは、環境省レッドリスト(日本の絶滅の恐れのある野生生物のリスト)で「絶滅危惧ⅠA類」指定の野鳥で、東アジアに約3,000羽しか生息していません。例年、九州一円に約100羽渡来、うち福岡市の博多湾に約50羽が滞在。日本、韓国、中国など東アジア全体で保全活動の気運が高まり、2015年1月に香港バードウオッチング協会が主催したクロツラヘラサギの一斉センサスには各国の調査員が参加、過去最多の3,272羽(日本は371羽)が確認されました。