吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2007年5月5日/〈宗像・町歩き〉001・「桜京古墳」

2007-05-05 15:14:22 | 宗像・町歩き
写真①:草木に覆われた「桜京古墳」の墳丘部
      =宗像市牟田尻桜京で、2007年5月4日午後0時54分撮影


 きょう5月5日から、福岡県宗像市の〈宗像・町歩きスポット〉シリーズを随時掲載します。連載中の津屋崎千軒・町歩きスポット〉福間・町歩きスポット〉両シリーズの姉妹編です。

〈宗像・町歩きスポット〉 1 

:「桜京古墳」

 宗像市牟田尻桜京に、昭和51年に国史跡に指定された「桜京古墳」があります=写真①=。周囲に散在する80基の古墳群のほぼ中央に位置し、6世紀ごろ築造された前方後円墳です。墳丘は、南北の長さ約41㍍、前方の幅約11㍍、高さ約2.5㍍、後円部径約18㍍、高さ約5㍍。

 宗像市田島の宗像大社から同市神湊方面へ県道69号線を行くと、道路左手に「桜京古墳」の標柱が建つ入り口があり、5月4日に訪ねてみました。

 道路脇に市教育委員会が建てた「桜京古墳」案内板=写真②=によると、〈石室はすでに江戸時代に開口されていたらしく、玄室東壁に寛文一三年(一六七三年)五月の釘書きで落書きがあるが、形状は横穴式複式石室で玄室に石屋形が築かれている。石屋形には奥壁を中心に沈線縁取りを施し、内に赤緑黄色顔料を塗った三角連続文の装飾があり、文様は屋形前面左右の支柱にまで及んでいる〉という。九州に多い〈装飾古墳〉の一つでもあります。


写真②:県道69号線沿いに建つ「桜京古墳」の標柱と案内板
     =宗像市牟田尻桜京で、5月4日午後1時05分撮影

 県道69号線沿いの「桜京古墳」入り口から取り付け道路を歩き、さらに登り坂の竹林に囲まれた小路=写真③=を5分余り行くと、丘陵頂上にある墳丘部にたどりつきました。


写真③:「桜京古墳」へ登る竹林の小路
     =宗像市牟田尻桜京で、5月4日午後0時56分撮影

 墳丘部に「桜京古墳」の案内板がないなと思い、墳丘の北端に行くと、同古墳の解説書きが地面に落ちたまま土にまみれていました。国史跡ながら、道路入り口から古墳までの道のりの地図表示がなく、解説書きの管理も疎かになっているのは残念です。


写真④:地面に落ち土にまみれた「桜京古墳」の解説書き
     =宗像市牟田尻桜京で、5月4日午後0時53分撮影

「桜京古墳」(宗像市牟田尻桜京):◆交通アクセス=〔電車・バスで〕JR鹿児島線東郷駅下車、西鉄バスで5分〔車で〕九州自動車道古賀インターから約35分。駐車場なし。


桜京古墳
      宗像市・「桜京古墳」位置図
       (ピンが立っている所)
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2007年5月5日/〈津屋... | トップ | 2007年5月5日〈福津市... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
駐車場は? (藤井平八郎)
2007-05-06 22:02:00
吉村さん,今日は.津屋崎郷土史会_藤井です.毎日楽しく読んでいます.
桜京古墳,行かれたのですね.私たちも今まで何度か計画を立てましたが,駐車場所が難点らしく,立ち消えになっています.
下見に行きたいのですが,どこいらに車を止められたでしょうか.
返信する
駐車場の件 (青春)
2007-05-07 12:50:59
藤井様

ご愛読ありがとうございます。

桜京古墳の入り口、県道69号線から未舗装の取り付け道路を車で古墳側へ向かいます。約20メートル奥で行き止まりですが、車を方向転換できる広場のような空き地がありますので、ここに1台なら一時駐車可能です。道路幅が狭いので、小型車の方が脱輪の心配はないでしょう。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

宗像・町歩き」カテゴリの最新記事