吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2014年3月2日/〈津屋崎の四季〉991:コブハクチョウの古里は

2014-03-02 19:07:27 | 風物

 

写真①:浅瀬を泳ぐコブハクチョウの幼鳥

     =福津市渡の「津屋崎干潟」で、2014年3月2日午前7時30分撮影

古里は鹿児島県薩摩川内市?

コブハクチョウの幼鳥1羽が飛来

――福津市・「津屋崎干潟」


 福津市渡の「津屋崎干潟」で3月2日朝、幼鳥のコブハクチョウ(カモ科)1羽が浅瀬を泳いでいました=写真①=。人慣れした感じのこの個体の古里は、鹿児島県薩摩川内市で観光用に飼育されていた池かもしれません。

 「津屋崎干潟」では2012年11月9日朝、上くちばしの基部にこぶ状の突起があり、オレンジ色のくちばしをした成鳥のコブハクチョウ2羽の飛来を私が確認、13年2月22日まで滞在しているのを観察。2013年11月12日には、成鳥の2羽と体が淡い灰色でくちばしのこぶがない幼鳥の5羽の計7羽が飛来している姿を撮影しました。いずれも警戒心が薄く、12年に来た2羽が繁殖してファミリーでの津屋崎入りか、とも思われました。 

 朝鮮半島で越冬する野生の個体が、迷鳥として飛来したのなら嬉しいニュースでしたが、宮崎市青島の遊園地・「こどものくに」から逃げ出した飼育鳥が十数年前から同市内の加江田川や清武川などで繁殖した例もあり、「津屋崎干潟」へ飛来の7羽も動物園や公園での飼育鳥か、その子孫が野生化した個体の可能性が強いと見ていました。

 そんな中、鹿児島県薩摩川内市の「藺牟田池(いむたいけ)」では2012年秋、観光用に餌付けされていたコブハクチョウ約30羽のうち約7割が姿を消し、うち7羽が十数㌔北東の同県さつま町で確認されたが、池にとどまっているのは現在7羽だけ――と2014年2月25日付読売新聞に掲載されました。

 「藺牟田池」で多くのコブハクチョウが姿を消した2012年秋と、私が「津屋崎干潟」で成鳥の2羽を初確認した12年11月9日は同時季とみていいでしょう。また、13年11月12日に飛来の7羽は、14年1月14日からは4羽に減り、2月24日、25日には幼鳥の1羽が確認されるだけとなっていました。福津市の久末ダムでは1月22日、4羽の飛来を市民が観察しており、「津屋崎干潟」の群れが移動した可能性もあります。

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