写真①:3本の巨木を一つに束ねて作られた「出雲大社」古代神殿の柱
=島根県出雲市大社町杵築東の「古代出雲歴史博物館」で、2012年9月15日午後2時10分撮影
〈出雲・町歩きスポット〉2
:古代出雲歴史博物館
9月15日午後、島根県出雲市大社町の「出雲大社」参拝を終え、近くにある県立「古代出雲歴史博物館」を訪問。まず、「出雲大社」古代神殿の柱=写真①=が館内に展示されているのが、目に付きました。古代神殿の柱は、3本の巨木を一つに束ねて直径3㍍の柱を作り、さらにそれを9本の柱として高さ48㍍の御本殿が建っていたという。「雲太、和二、京三」(出雲大社の社殿が最大で、次いで奈良の大仏殿、平安京の大極殿の順に大きい)といわれる巨大神殿の造りが、よく分かりました。
島根県斐川町神庭(かんば)西谷にある「荒神谷(こうじんだに)遺跡」(国指定史跡)から出土した弥生時代の青銅器類も、展示されています。同遺跡からは、昭和59年(1984年)に358本の銅剣が、翌年には銅鐸6個、銅矛16本が発見され、これらの青銅器群380点は、平成10年(1998年)に国宝に指定。弥生時代の三種類の青銅器が一か所に埋められる例は国内になく、貴重な遺跡です。展示された銅鐸が、謎を秘めた黄金色に輝いて見えました=写真②=。
写真②:黄金色に輝いて見えた銅鐸
=「古代出雲歴史博物館」で、15日午後3時撮影
「荒神谷遺跡」から出土した銅剣380点のレプリカが、ずらりと展示されているのは、圧巻です=写真③=。
写真③:ずらりと陳列された「荒神谷遺跡」出土の銅剣
=「古代出雲歴史博物館」で、15日午後3時5分撮影
「荒神谷遺跡」で4列に並んで同じ形の銅剣358本が一度に出土した時の撮影写真パネル=写真④=も、展示されていました。発見された当時、全国の銅剣出土総数は3百本余りで、荒神谷で銅剣358本が一度に出土し、弥生時代の青銅器研究の見直しを迫る大発見となった衝撃が伝わるすごさを感じます。
写真④:銅剣358本が一度に発見された当時の写真パネル
=「古代出雲歴史博物館」で、15日午後3時5分撮影
次に、「古代出雲歴史博物館」そばで開催されている「神話博しまね」(11月11日まで)の特設会場も訪問。「神話映像館」で、国内最大級のアーク型超ワイドスクリーン(高さ3㍍、幅15㍍)で出雲神話の世界を女優・浅野温子のナレーション入りで再現したという迫力あるビデオ映像(上映時間約20分)を見ました。このあと、宿泊先の「玉造温泉」に向かう観光バスで車窓から、出雲市矢野町に同市がスポーツ・レクリエーション施設として平成4年に建てた日本最大級の木造建築・「出雲ド-ム」(高さ約54㍍、建築面積約1万6千平方㍍)を見ることができました=写真⑤=。
写真⑤:移動中の観光バスの窓越しに撮影した「出雲ドーム」
=出雲市矢野町で、15日午後4時20分撮影
最後に、島根県松江市玉湯町湯町にある土産品店の「いずもまがたまの里 伝承館」=写真⑥=に立ち寄り、日本一という大きな勾玉を見学、記念にアクセサリーを買ったころには夕暮れです。
写真⑥:「いずもまがたまの里伝承館」
=島根県松江市玉湯町湯町で、15日午後5時25分撮影