写真①:隈研吾氏設計の木組み構造を用いたスターバックス コーヒー「太宰府天満宮表参道店」
=太宰府市宰府3丁目で、2013年3月2日撮影
・連載エッセー『一木一草』
第47回:太宰府市に隈研吾氏設計の珈琲店
新国立競技場計画デザイン採用の建築家の作品
「スタバ太宰府天満宮表参道店」をご存じですか
日本スポーツ振興センターが12月22日、2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場の新国立競技場についいて、建築家の隈研吾氏がデザインし、大成建設などが提案するA案が採用されました。隈氏は「広く市民に開かれた木と緑のスタジアム」を基本概念に、国産杉を多用し「緑に恵まれた神宮の杜と一体化した建築」として日本らしさを表現したという。その隈氏が木の素材を活かして伝統的な木組み構造の天井や壁を用いた特徴あるデザインの建築作品が、福岡県太宰府市の「太宰府天満宮」表参道にもありました。
スターバックス コーヒー「太宰府天満宮表参道店」=写真①=です。2013年3月15日付の吉村青春ブログ〈福岡・町歩き〉011・西鉄太宰府駅http://blog.goo.ne.jp/magpie03/e/6306ef0ef976ebd126e9012385c5c5eeで、「太宰府天満宮」表参道の商店街にある組み木を入り口に突き出した変わったデザインのコーヒー店として掲載していました。
2016年の正月は、「スタバ太宰府天満宮表参道店」が初詣客に注目されそうですね。日本家屋の格子など「和」の感覚と、最新技術を調和させる建築を重視する隈氏。東京五輪=写真②=で、隈氏デザインの「杜のスタジアム」が世界のアスリートや観客らにどのような印象を与えるか。また、格子の美しさが特色の福津市・〈津屋崎千軒〉の町並みでも、老朽化した町家の再生リフォームで、隈氏がデザインしたらどんな建築作品が生まれるか、デザインの力をあれこれ想像してみると、楽しくなります。
写真②:東京オリンピック開催決定のカードを示すIOCのジャック・ロゲ会長(2013年9月8日のNHK総合テレビ・ニュース画面から)