写真①:熊本県立大学環境共生学部の4年生から届いたアンケート用紙を入れた封書
・連載エッセー『一木一草』
第46回:「フットパス」の波広がる
フットパスによる地域づくりのテーマで卒業論文作製へ
「津屋崎千軒 海とまちなみの会」にアンケート調査
熊本市東区月出3丁目の熊本県立大学環境共生学部居住環境学科の4年生から12月5日、フットパスによる地域づくりのテーマで作製する卒業論文のため、フットパスの特徴や効果などを伺い、基礎資料にしたいと、フットパスを行っている団体対象のアンケート用紙を入れた封書=写真①=が、私が事務局を担当している福津市の町興しボランティア団体・「津屋崎千軒 海とまちなみの会」に届きました。
アンケートは、①フットパスを取り組み始めた時期はいつか②フットパスコースのマップはあるか③フットパスで得られた効果④行政から協力を得られたか⑤今後、取り組みたいこと――など13問。『絶景の道100選』認定の「津屋崎里歩きフットパス」マップを同封したアンケート回答を6日、返信用封筒で津屋崎郵便局で投函しましたが、アンケートを統計処理して考察、足が地に着いた地道な卒業論文が仕上がるといいですね。
「津屋崎千軒 海とまちなみの会」が加盟している「日本フットパス協会」には、NPO法人や会社など35団体、東京都町田市、熊本県美里町など自治体10団体、賛助会員5人が加盟(2015年10月現在)。このうち福岡県中間市は11月28日、なかまハーモニーホールで「フットパス国際シンポジウム」を開催、参加者に「なかまフットパス」の文字入り」記念タオル=写真②=や甘口の「なかまフットパスカレー」(一人前200g)=写真③=をプレゼントし、2017年度の「日本フットパス協会」総会と「全国フットパスの集い」(主催・「日本フットパス協会」など)を同市での10月開催誘致に成功するなど松下俊男市長以下担当職員がフットパスによるまちづくりに積極的に取り組んでいます。
写真②:「なかまフットパス」の文字入り」記念タオル
中間市は人口約4万3千人。「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が2015年7月に世界文化遺産に登録され、その構成資産の一つ、「八幡製鉄所遠賀川水源地ポンプ室」(送水施設)や福岡藩主・黒田長政の命で造られた遠賀堀川など5Kmをめぐる「土手ノ内コース」など市内の三つのフットパスコースを北九州市立大学と連携して開設しています。
写真③:「なかまフットパスカレー」
福津市は10月、人口が6万人に達しました。「津屋崎千軒 海とまちなみの会」会員の10人が11月24日、福津市役所を訪れ、市都市計画課との共働事業で開設した「津屋崎里歩きフットパス」が『絶景の道100選』に認定されたことを報告した際、小山達生市長は認定証を見て「JRウオーキング」などでの活用も考えられるとし、福津市が東洋経済の「都市データパック2015年版」で「住みよさ」が福岡県内の市で1位になったことに触れて「中間市には負けない」と笑顔で話されました。
2016年は、全国的に注目されている「フットパス」の波がさらに広がると思われます。福津市でも、「津屋崎里歩きフットパス」の更なる活用に市当局も積極的に加わってほしいものです。