写真①:「津屋崎千軒まちなみガイドライン」説明会でスクリーンに映写されたスライド
=福津市まちおこしセンターの和室で、2013年8月3日撮影
福津市が「津屋崎千軒まちなみガイドライン」説明会を開催
田上九大准教授が『町並みづくりの道しるべ』の内容を解説
福津市都市計画課が8月3日、福津市まちおこしセンター「津屋崎千軒なごみ」で「津屋崎千軒まちなみガイドライン」説明会を開きました。私も市景観まちづくり会議(市民会議=事務局:市都市計画課)委員の一人として出席。
福津市は7月3日に市文化会館で開いた第6回市景観まちづくり会議で、景観まちづくりの提言書(骨子)をまとめました。2013年2月上旬、シンポジュウムを開いて同提言書について市民の幅広い声を集め、市景観計画を策定、景観まちづくり活動を推進していく計画。また、市民会議とは別に、〈津屋崎千軒〉の風情を守り育てるために、「津屋崎千軒まちなみガイドライン」を策定、〈津屋崎千軒〉地区に冊子『町並みづくりの道しるべ』(202㌻)を4月に各戸配布しました。市広報誌『広報ふくつ・お知らせ版』6月15日号にも、「〈津屋崎千軒〉の町並み景観を維持・保全し、良好なまちなみを形成するのを目的に、公募した市民20人や、〈津屋崎千軒〉を調査研究している九州大学と、市が平成23年度から2年間検討してまとめた」とする同ガイドラインの概要報告を掲載。
この日の説明会では、田上健一・九州大大学院准教授が、スライドをスクリーンに映写=写真①=しながら、「まちなみガイドライン」の具体例として①建物の高さをそろえる②建物の壁面線をそろえ、連続性を作る――など9つのポイントを紹介。ガイドラインの方向性について、景観まちづくりのビジョンを共有するツールとして活用し、2,3年以内に法定の「まちなみ協議会」組織を作り、景観まちづくり整備事業の実現化が期待されると解説されました。
市は、「まちなみガイドライン」の位置づけについて、「許可・届出の必要のない建築行為などにあっても、景観形成への協力を呼び掛け、市民や事業者の皆さんに自主的に活用していただくことを意図しています」と説明。策定した市景観マスタープラン(2008-2017年)の「景観まちづくりの基本方針」に基づき、住民の協力のもと「景観の自主的ルールづくり」を津屋崎千軒で先導的に行う計画で、今後、「津屋崎千軒のガイドライン」について市民の合意形成を図り、景観重点整備地区指定などを含む景観まちづくり計画策定に取り組みたいとしています。