写真①:「津屋崎塩田」回顧展と「伊藤伝右衛門ゆかりの津屋崎写真展」
=福津市津屋崎3丁目の「津屋崎千軒なごみ」で、2010年4月17日午前11時5分撮影
福津市で「津屋崎千軒 うみがめ祭・町家まつり」(実行委員会主催)が開催された4月17日(土)と18日(日)、〈津屋崎千軒〉そうつこうガイドを引き受け、3組のグループのお客様を案内しました
17日にお越しいただいたのは、飯塚市の「旧伊藤伝右衛門邸の保存を願う会」実行委員・宮嶋玲子さんと、柳原白蓮の写真や短歌など収集コレクションの展示館である「歌人白蓮想」館主の有松道子さん、筑豊飯塚観光案内人の上村雅勇さん。
まず、町家まつり会場の「津屋崎千軒なごみ」で、〈塩と炭鉱王が支えた津屋崎〉のテーマで展示した「津屋崎塩田」回顧展と「伊藤伝右衛門ゆかりの津屋崎写真展」=写真①=や、福津市のブランド商品「福津の極み」に認定されている津屋崎人形の展示・販売コーナー=写真②=などをご観覧いただきました。
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写真②:津屋崎人形の展示・販売コーナー
=「津屋崎千軒なごみ」で、17日午前11時15分撮影
この展示会場に、福岡市博多区三筑公民館から今年度中に行うという〈津屋崎千軒〉散策バスツアー企画の担当者3人も下見に来られ、宮嶋さんらとご一緒に江戸時代からの老舗和菓子店・「上田製菓」や「津屋崎人形巧房」などの町歩きのガイドをさせてもらいました。
この日の2組のお客様方からは、町歩きを終えて「炭鉱時代の津屋崎の繁栄を垣間見た想い」、「とてもホッとするいい町並み」、「すばらしい町家でした」などのご感想を頂戴しました。
18日に案内した福岡高校同窓生16人からは、「魚、野菜などどれも安くて新鮮。伊藤伝右衛門と関係の民家や、築100年以上の住居があり、静かで深みのある街でした。ただし、その中に最新のセキスイハウスが点在していて、住む人には古いことが良いことばかりではないようでした」などの声を寄せてもらいました。
確かに、〈津屋崎千軒〉通りでは老朽化した町家が壊されてプレハブ住宅が相次いで建てられています。しかし、行政も町興し団体も町並みの統一感が崩れていくのにストップをかける有効な手だてを持ち合わせていないのが現状です。
「津屋崎千軒 うみがめ祭・町家まつり」のまつり気分にうかれているだけで、町家の良さが徐々に失われていく厳しい現実に手をこまねいていては、 “A Quaint Town(古風な趣のある町)” 津屋崎の宝である町並みの資産価値が磨り減るばかりでしょう。
ガイドのお客様の視点から、来年のまつりをどう構築していくか、大きな課題が見えてきました。
=福津市津屋崎3丁目の「津屋崎千軒なごみ」で、2010年4月17日午前11時5分撮影
福津市で「津屋崎千軒 うみがめ祭・町家まつり」(実行委員会主催)が開催された4月17日(土)と18日(日)、〈津屋崎千軒〉そうつこうガイドを引き受け、3組のグループのお客様を案内しました
17日にお越しいただいたのは、飯塚市の「旧伊藤伝右衛門邸の保存を願う会」実行委員・宮嶋玲子さんと、柳原白蓮の写真や短歌など収集コレクションの展示館である「歌人白蓮想」館主の有松道子さん、筑豊飯塚観光案内人の上村雅勇さん。
まず、町家まつり会場の「津屋崎千軒なごみ」で、〈塩と炭鉱王が支えた津屋崎〉のテーマで展示した「津屋崎塩田」回顧展と「伊藤伝右衛門ゆかりの津屋崎写真展」=写真①=や、福津市のブランド商品「福津の極み」に認定されている津屋崎人形の展示・販売コーナー=写真②=などをご観覧いただきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/ea/88a3a3cf956bb9ee39a1f43d3d42936d.jpg)
写真②:津屋崎人形の展示・販売コーナー
=「津屋崎千軒なごみ」で、17日午前11時15分撮影
この展示会場に、福岡市博多区三筑公民館から今年度中に行うという〈津屋崎千軒〉散策バスツアー企画の担当者3人も下見に来られ、宮嶋さんらとご一緒に江戸時代からの老舗和菓子店・「上田製菓」や「津屋崎人形巧房」などの町歩きのガイドをさせてもらいました。
この日の2組のお客様方からは、町歩きを終えて「炭鉱時代の津屋崎の繁栄を垣間見た想い」、「とてもホッとするいい町並み」、「すばらしい町家でした」などのご感想を頂戴しました。
18日に案内した福岡高校同窓生16人からは、「魚、野菜などどれも安くて新鮮。伊藤伝右衛門と関係の民家や、築100年以上の住居があり、静かで深みのある街でした。ただし、その中に最新のセキスイハウスが点在していて、住む人には古いことが良いことばかりではないようでした」などの声を寄せてもらいました。
確かに、〈津屋崎千軒〉通りでは老朽化した町家が壊されてプレハブ住宅が相次いで建てられています。しかし、行政も町興し団体も町並みの統一感が崩れていくのにストップをかける有効な手だてを持ち合わせていないのが現状です。
「津屋崎千軒 うみがめ祭・町家まつり」のまつり気分にうかれているだけで、町家の良さが徐々に失われていく厳しい現実に手をこまねいていては、 “A Quaint Town(古風な趣のある町)” 津屋崎の宝である町並みの資産価値が磨り減るばかりでしょう。
ガイドのお客様の視点から、来年のまつりをどう構築していくか、大きな課題が見えてきました。