
写真①:「福津市公共エリア環境づくり事業」の看板
=福津市津屋崎3丁目の「津屋崎海岸」通り・「新天橋」西の市無料駐車場で撮影
津屋崎の「海岸通り」駐車場にアダプトサイン
「福津市公共エリア環境づくり事業」の看板です
私たちのまちは私たちの手できれいに――と大きな字で書かれた「福津市公共エリア環境づくり事業」の看板=写真①=が、同市津屋崎3丁目の県道津屋崎線(通称・「海岸通り」)にある「新天橋」西の市無料駐車場に立てられているのをご存知でしょうか。
この市無料駐車場は、「新川」(「在自川」下流)に架かる「新天橋」そばにあり、貸しボートを利用しての釣り客の駐車に利用されています。看板によると、「福津市公共エリア環境づくり事業」とは道路・公園・河川等の公共エリアの美化及び保全等のため、住民や事業所等で組織するボランティア団体が里親となり、まちと一体となって環境美化に取り組むものです。看板の設置場所から西側の福岡県立水産高校までの津屋崎浜と、渡半島の南端にある「曽根の鼻」の海岸をエリアとして赤色で塗りつぶした地図が添えてあります。
看板=写真②=の左には、イラストで「アダプトの精」が描かれて、「まちに爽やかさを運んでくれる『まちづくりの精』です。背景の青い線はボランティアの皆さんの環境美化運動への想い、そしてまちに吹く爽やかな風と清らかな水の流れを表しています」と説明。その下に、問い合わせ先「福津市うみがめ課」と書かれており、同課に訪ねると、市発行の広報誌『広報ふくつ おしらせ版』2014年11月15日号の12㌻に掲載の「ふくつ環境掲示板」で紹介しているという。

写真②:「津屋崎浜」を背に立つ「福津市公共エリア環境づくり事業」の看板
=「津屋崎海岸」通りの福津市無料駐車場で撮影
「ふくつ環境掲示板」を見ると、「アダプトプログラムとは」のタイトルで「福津市公共エリア環境づくり事業」の紹介記事を掲載。アダプト(ADOPT)とは「養子にする」という意味で、「公園や海岸などの公共の場所を養子とみなし、市民の皆さんや企業のボランティア団体が里親となって美化運動を行い、市がこれを支援する取り組みのことです」と書かれており、「アダプトの精」のアダプトの意味が分かりました。
福津市うみがめ課では、市民グループや企業など22団体が里親となって海岸や松林、地域の公園などの環境美化に取り組んでいます。「アダプトプログラム」は、美化運動を通じ、住んでいる地域に対する愛着を育み、環境美化の意識の向上を図ること、市民の皆さんと市が一体となったまちづくりを推進することを目指しており、同課に活動場所の里親希望届・団体構成員名簿を提出して合意書を交わせば、市から清掃用具の支給や集まったゴミの収集、ボランティア保険の加入、アダプトサイン(看板)の設置などをしてもらえるという。