とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2023五島つばきマラソンツアー:4日目

2023-02-28 21:59:32 | 観光
早朝、福江島のホテルを出て福江港に向かう。福江港からはフェリーに乗って中通島の奈良江港まで乗船。約1時間の航海だ。

早速レンタカーを借りて、中通島の観光に向かう。中通島は五島列島の中では2番目に大きい島で、観光スポットもたくさんある。まず、最初に行ったのは、上五島の中心の教会となる青砂ヶ浦教会だ。鉄川与助設計施工によるもので、信徒が総出でレンガを運びあげたという素晴らしい教会で、国指定重要文化財になっている。


「鐘楼」の隣には「大天使ミカエル像」があり、ミカエルが悪魔を踏みつけているのが印象的だ。この日は、休館日で中を見られなかったのが残念だ。


次に立ち寄ったのは、冷水教会。冷水のほとんどの信徒は、迫害後、近辺や平戸や下五島などから移住してきた人々であるという。1907年に近くの丸尾郷出身の鉄川与助が棟梁となって初めて手掛けた木造教会だという。


冷水教会の近くにあるのが矢堅目公園。奈摩湾入口にあり、円錐形の奇岩と複雑な海岸線が美しい場所だ。階段を上り、展望所に向かう。因みに、矢堅目という一風変わった地名は、その昔、海からの外敵の侵入を見張るために、矢を持った兵士で堅めたことに由来している。


展望所の目の前には、円錐形の奇岩と東シナ海の雄大な景色が見える。矢堅目の岩越しに沈む夕日もまた素晴らしいそうだ。


矢堅目の奇岩をバックに記念写真。


奈摩湾の向こう側には、最初に寄った青砂ヶ浦教会がある。


展望所を下り、矢堅目の奇岩近くまで行ってみるが、風が強くて引き返す。


矢堅目を望む位置にある矢堅目の駅は、海水塩の工房になっていて、塩づくりの様子を見学することができる。


見学を申し出ると、社長さん?が丁寧に塩を作る工程の説明をしてくれた。


濃縮された海水の槽から海水をザルですくい上げると、濃厚な塩の塊が現われた。


矢堅目の駅の売店で塩を買い、ここの名物塩ソフトを食べる。


お昼になったので、五島うどんの店に行き、五島うどん地獄焚きを食べる。たっぷりのお湯でゆで上げたあつあつのうどんをしょうゆやあご(トビウオ)だしのたれで食べる。地獄炊きの名は、初めて食べた旅人が「しごくおいしい」とほめたのが、地獄おいしいと聞き間違えたのが、この言葉の由来だという説がある。


昼食を済ませた後、有川港に併設されている鯨賓館ミュージアムに寄る。大きな鯨のモニュメントが目印だ。




ここは、上五島の捕鯨の歴史を今に伝える鯨の資料館だ。ミンク鯨の骨格標本や実物大模型の展示のほか、江戸時代から近代に至る鯨業の歴史などを、パネルや映像で紹介している。


大曽教会。こちらも鉄川与助の設計施工で建てられた。レンガ造りの重層屋根構造、内部は3廊式でリブヴォールト天井をもち、外壁にはレンガの凹凸や色の違いを用いた装飾が行われている。


内部の柱が重厚な雰囲気だ。


後半はロングドライブで、景色がいいという若松瀬戸に架かる若松大橋に向かう。若松大橋は、白い全長522mのトラス橋だ。


若松瀬戸は中通島と若松島の間に広がる海のエリアのことだ。このエリアには桐ノ小島、上中島、下中島を初めとする約30の大小の島々が点在している。瀬戸内海を思わせるようなその風景は「若松瀬戸」の名前にぴったりで、リアス式の海岸線が美しいこのエリアは、西海国立公園の一部にも指定されている。


最後に向かったのは、日島の石塔群。関西方面の御影石や福井県の若狭方面の日引石など島外から持ち込まれた石材が多く使われている。大陸との交易品を運んだ帰りの船にバラストとして持ち帰ったといわれており、都や大陸と往来した海上交易の拠点であったことを物語る史跡だという。


中世から近世にかけての古墓群で、70基以上の石塔が累々と並ぶ風景は圧巻だ。


石塔群の先には藍色の深いブルーの海が広がっている。


4日目の宿は、中通島では有名なリゾートホテルに宿泊する。

「2023五島つばきマラソンツアー:5日目」に続く。

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