とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018パリマラソンツアー:5~6日目

2018-04-18 18:35:34 | いろいろ
マラソンゴール後、ホテルに戻る。バスルームに入って汗を流したあと、風呂から出ようとすると、腹部が痙攣して床に倒れ込み、しばらく立ち上がることが出来なかった。痛みが治まると立ち上がる事が出来たが、あまりにも長い時間バスルームから出ないので妻が心配して声をかけてきた。尿意はあるが、相変わらず排尿もできない。これはまずいという事で、妻がツアーディレクターに連絡して近くの病院を探し、とりあえず診察してもらおうという事になった。

言葉が通じるかどうか心配なので、妻と海外旅行経験豊富な娘が一緒に付いてタクシーで病院に向かう。長い時間待たされて、血液検査と診察を受ける。その間ずっと、ベッドに寝たまま点滴である。2時間ほどすると、尿が出るようになり一安心する。これなら、夜遅くには帰れるのではと思っていたが、医師の答えは、2ナイト入院しなさいだった。診断結果は、脱水症による腎臓機能の低下ということでとてもすぐ帰らせてもらえる状態ではなかったようだ。

ショックだった。もうこれでツアーには参加できなくなり、帰りの便に乗れるかどうかさえ危ぶまれた。しかも、言葉の通じないフランスの病院で二晩も入院するなんて心細くてしょうがない。幸い、娘が付き添いで泊まってくれると言ったのでありがたかった。妻も待合室で待っていたが、みんな残ることはないので、妻と婿さん二人でツアーを続けるように言ってホテルに戻ってもらう。

その後は、診察室から個室にベッドごと運ばれ入院である。個室に運ばれると、とりあえずは人心地も付いた。腹部の痛みもなくなり自分で立って部屋を動き回ることもできた。後は安静にして4日目の夜が過ぎた。

尿検査の結果によっては、5日目には退院できるかと思っていたが、やはりダメとの事。1日、ベッドに寝ながらテレビの日本語放送など見ながら過ごす。やる事もないので、貴重な経験を忘れないようにと、病室の様子を写真に撮っておく。

私の寝ているベッド。電動で、高さを上下前後とも調整できる。隣が付き添い用の補助ベッド。


ベッドの横のドアを開けると、トイレ、洗面所、シャワー室がある。ちょっとしたビジネスホテル並みの部屋だ。


窓際には、机と椅子、テレビも備え付けられている。


ツアーに参加している妻から、モンサンミッシェルに無事着いたというラインが届いていた。今回のツアーで一番行きたかった場所だが、入院中ではどうしようもない。写真だけで我慢するしかない。


一晩過ぎたところで、医師の説明をちゃんと受ける。病院専属の日本語がわかるスタッフが付いてくれたので、理解はできた。やはり、もう一晩は入院しなければいけないようだが、帰りの飛行機の時間を言って、その時間に間に合うように退院させてもらえることになった。まずは、一安心である。

食事もちゃんと3食付く。夕食には、しっかりご飯が付いていた。これは、6日目の朝食だ。この朝食を食べれば退院できる。


9時過ぎ。退院手続きを済ませ、病院の玄関を出る。


ここに泊まったことを忘れないためにも、病院の全景を撮っておく。


ここは、初日に時間外外来として入った入口だ。救急車も入る場所なのだろう。


American Hospital of Paris。もう二度と来ることはないだろう。お世話になりました。


バスと高速鉄道を乗り継いで、シャルル・ド・ゴール空港に無事到着する。ここで、11時過ぎにツアーメンバーと合流する。当初は、23時頃の羽田行きの便に搭乗する予定だったが、エールフランス航空の職員ストライキにより欠航になっていたのだ。それより半日も早い成田行きの便が確保できたので、ツアーの予定も半日キャンセルしたという。ツアーメンバーは、半日観光ができなくて残念だっただろうが、病み上がりの私にとっては、早い時間に帰国できてありがたかった。

13:20。成田行きのエールフランス機に無事搭乗する。


日本へは、11日の8時過ぎの到着だった。いろいろアクシデントがあったが、マラソンはとりあえず完走でき、パリの名所も一通り観光できたので十分楽しめた旅だった。やはり日本に戻るとホッとする。食事も日本食が一番だ。

おまけ:パリマラソンの完走Tシャツ(女性用)と完走メダル