とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

マララ・ユスフザイさんのノーベル賞受賞演説

2014-12-11 23:55:33 | ニュース
LED研究でノーベル賞を受賞した日本の赤崎勇さん、天野浩さん、中村修二さんらの動向がテレビや新聞でいっぱい報道されているが、私は、今年のノーベル平和賞に選ばれたパキスタンのマララ・ユスフザイさん(17)のノーベル賞受賞演説に感銘を受けた。17歳の少女とは思えない堂々としてゆるぎない自信にあふれた素晴らしい演説だったといえる。

彼女は、中学生の頃、女性に対して教育を受ける権利を奪い、さらに教育を受けようとしたり推進しようとする者の命を優先的に狙うタリバンの銃撃を受け重傷になったが、奇跡的に助かった。以後、タリバンによる女子校の破壊活動を批判し、女性への教育の必要性や平和を訴える活動を続けていた。今回、史上最年少のノーベル賞受賞者となり世界の注目を浴びている。

特に印象に残った言葉は、
「私の声はみんなの声だ。教育の機会を奪われた6600万人の女の子。それが私だ」
「1人の子供、1人の教師、1本のペン、1冊の本が世界を変えられる」
「なぜ、強国と呼ばれる国々は、戦争を起こすことにはとても力強いのに、平和をもたらすことには弱いのでしょうか。なぜ、銃を与えることはとても簡単なのに、本を与えることはとても難しいのでしょうか。なぜ、戦車をつくることは簡単なのに、学校を建てることは難しいのでしょうか。」

今後はノーベル賞の賞金で故郷に学校を建てる計画があるといい、「それを出発点に、すべての子供が学校に通えるまで闘いを続ける」と宣言したという。未だに、彼女は命を狙われているというのにその勇気は、どこから来るのだろうか。その願いが叶う事は難しいのだろうが、いつかそんな時が来ることを願わずにはいられない。

受賞演説の全文はこちらから
http://www.yomiuri.co.jp/world/20141210-OYT1T50114.html