とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2014白馬乗鞍岳トレッキング(後半)

2014-07-14 22:08:04 | 山登り
天狗原から、白馬乗鞍岳の山頂までは、さらに急な大雪渓を一登りしなければならない。トレランのつもりで参加したメンバーもおり、いささか心もとない装備で心配だったが、好天に恵まれたので滑りながらも雪山を楽しんで登っていった。


この雪渓を登り終えれば、白馬乗鞍岳の山頂はすぐだ。5年前の春、栂池高原からヘリコプターで天狗原まで飛び、乗鞍岳の山頂までスキーを担いで登ったことを思い出した。3月だったから雪の量ももっと多く山頂まで雪で覆われていた。その時は、もっと急峻な斜面だったのでそれを思えばまだ楽である。


山頂は、だだっ広く岩だらけであるが、雪は解けており11:30頃無事到着する。標高2436.7mの標識がしっかり立てられている。


山頂のケルン前では、先着組がおにぎりなどを食べていた。ケルンの向こうには小蓮華山、さらにその向こうには白馬岳の一部が見えている。北アルプスは、ロープウェイやゴンドラが整備されているところが多く、こんな景色を比較的簡単に見に行くことができるから本当にありがたい。しかも、風がほとんどなく山並みもくっきり見えているから凄いラッキーな日に登られたといえる。


山頂では、コーヒーやお茶を飲んでのんびりしたかったが、先着組が早々に出発してしまったので、コーヒーを流しこむように飲んで白馬大池方面に向かった。


白馬大池は、北アルプス山中の標高2,379mにある池である。大昔の火山活動によって堰き止められたくぼ地に水が溜まってできた池だ。周辺に降る雪や雨と、夏場でも残る大きな雪渓からの雪解け水が池の水を湛えている。


白馬大池の水面の一部には、まだ多くの残雪があった。氷となってひび割れ、まるで流氷が流れ着いたかのような景観である。7月の早い時期に白馬大池に来たのは初めてだが、これだけの雪が残っているというのは、珍しい。やはり今冬の積雪量は、平年より多かったのかもしれない。


最後に雪の斜面をトラバースして、白馬大池山荘前に到着する。


山荘前には、ハクサンコザクラの群落があり、ちょっと嬉しくなる。高山植物の中では特に好きな花だ。




山荘前でも、先発隊は待っておらずそのまま行ってしまったらしい。どうもせっかちな人たちが多い。白馬大池は、小蓮華山・三国境を経て白馬岳方面に向かう稜線上の縦走路と蓮華温泉へ下るルートの分岐点である。今回は、日帰りトレッキングということで、そのまま蓮華温泉へと下って行く。1時間ほど下ると「天狗の庭」に出た。開けた見晴らしいがいい場所で、正面にはたっぷり残雪を蓄えた雪倉岳が見える。大きな松が立ち並び岩もゴロゴロして、まるで天狗が作った庭と思わせる場所だ。




この辺りで、先行して歩いていたI藤さんと、逆行して白馬大池まで行って戻ってきたsaoriさんとも出会いメンバーが増えた。しばらく展望を楽しみ、この日のゴール地点である蓮華温泉までさらに下って行く。




天狗の庭から蓮華温泉までは、意外と長かった。1時間15分くらいはかかったであろうか。蓮華温泉には、4つの露天風呂がある。そのすべてが、仕切りも何もない混浴露天風呂である。登山道のすぐ脇にあるのが1番目の「黄金の湯」だ。


さらに斜面を上がっていくと2つ目の露天風呂があり、「仙気ノ湯」と呼ばれている。4つの中では、いちばん大きな湯船で北アルプスの山々を展望しながらのんびりお湯に浸かることが出来る景色バツグンのお風呂だ。今回のツアーでは、この露天風呂に入るのが一番の目的だったと言ってもいい。女性陣は、水着持参で準備もバッチリと一番楽しんでいたようだ。


一番高い場所にある「薬師湯」に入った後、「仙気ノ湯」まで戻っていく。ここまで来ると露天風呂のハシゴである。


4番目は、「三国一ノ湯」だ。一番小さい湯船だが、こんなに入っていいのかなあ!


露天風呂を目一杯楽しんだ後、蓮華温泉の駐車場に止めてあった車でペンションに戻った。当初は、蓮華温泉から最寄りの駅まで走って下りようというプランだったようだが、温泉に入った後では走る気がしないし、登山の後20キロもある長い下りを走るなんて、とてもできない。車に揺られながら、走らなくて良かったと心底思った。

ペンションにつくと、野外でのバーベキューパーティーだ。まずはビールで乾杯し、パーティが始まった。料理長のI藤さんが全部段取りしてくれたおかげで、我々はのんきに食べたり飲んだりと、バーベキューを楽しみこの日のトレッキングと露天風呂の話題で盛り上がった。




ヒロボーさんのオカリナ演奏なども飛び出し、楽しい夜が更けていった。この日は、私もペンションの布団で眠ることが出来た。saoriさんのペンションに泊まるのは3回目だから、勝手知った部屋でぐっすり眠ることができた。

「2014白馬ジャンプ競技場見学と周辺観光」に続く。