とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

映画 『永遠の0』

2014-01-06 21:54:08 | 映画


チェック:零戦搭乗員の悲劇を描いた百田尚樹のベストセラーを、『ALWAYS』シリーズなどの監督・山崎貴が映画化した戦争ドラマ。祖父の歴史を調べる孫の視点から、“海軍一の臆病者”と呼ばれたパイロットの真実の姿を、現代と過去を交錯させながらつづっていく。主人公の特攻隊員役に、『天地明察』『図書館戦争』などの岡田准一。現代に生きる孫に三浦春馬がふんするほか、井上真央や夏八木勲など若手からベテランまで多彩な俳優が共演する。生と死を描く奥深い物語はもちろん、サザンオールスターズによる心にしみる主題歌にも注目。(シネマトゥデイより)

ストーリー:祖母の葬儀の席で会ったことのない実の祖父・宮部久蔵(岡田准一)の存在を聞いた佐伯健太郎(三浦春馬)。進路に迷っていた健太郎は、太平洋戦争の終戦間際に特攻隊員として出撃した零戦パイロットだったという祖父のことが気に掛かり、かつての戦友たちを訪ねる。そして、天才的な技術を持ちながら“海軍一の臆病者”と呼ばれ、生還することにこだわった祖父の思いも寄らない真実を健太郎は知ることとなり……。(シネマトゥデイより)

百田尚樹の大ベストセラー小説「永遠の0」が、遂に映画化され、先日やっと見てきた。
既に原作本を読んでおり、以前ブログにも感想を書いたので、今更内容の事を細かく書くつもりはない。
はっきり言って、映画でも相当泣けたことは間違いない。
原作は、600ページにもわたる大長編だけに、2時間ちょっとの作品にまとめ上げるのは、相当無理がある。
映画化されるうえでは、どのエピソードを入れ、どこを削除するかである。
やはり、削除された部分もそれなりにあったと思うが、基本的な部分はほぼ原作通りだったと言える。
この作品は、ゼロ戦や特攻隊というテーマが中心になっているが、けっして戦争を賛美する映画ではない。
むしろ、いかに戦争が無益で人の命を無駄にしてきたのかという事を、現代の人々に伝えたいという事だと思う。
夏八木勲扮する健一郎が、最後に言った「私たち戦争を知る者は、あと10年もすればみんないなくなる。
この話を、お前たちに伝えられてよかった」という言葉には重みがある。
本当にあと10年もすれば、実際の戦争の事を語る人は間違いなく居なくなるだろう。
そういう意味で、映画化されたことで多くの人に、戦争の真実を知ってもらえるきっかけにははずだ。
いろいろ賛否両論があるようだが、やはりいい映画だといっていい。
ゼロ戦の戦闘シーンは、実写としか思えないような迫力ある映像であり、これだけでも特筆ものだ。
そして、じわじわと泣かせる演出にはお手上げである。
まさに、ハンカチ持参でなければ最後まで持ちこたえることはできなかった。