とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

「デジアナ変換」という言葉を知っていただろうか?

2011-08-11 21:20:40 | テレビ
先月24日、テレビはアナログ放送からデジタル放送に完全移行したため、アナログテレビはまったく映らなくなるはずだった。ところが、実際は多くの家庭で「砂嵐画面」とならずずっと鮮明の画面が続いていたという。

鮮明な画面が続いていた家庭というのは、ケーブルテレビ局に加入している家庭やマンションなど集合住宅の家庭である。これらの家庭では、デジタルテレビに買い換えなくてもアナログテレビのままで2015年3月まで普通に地デジを視聴できるという。

これは、ケーブルテレビ局の「デジアナ変換」によるもの。デジタル波を変換し、アナログテレビでも視聴できるようにしているのである。総務省が地デジの受信環境を整備するため、昨年から、自治体や民間企業などのケーブルテレビ事業者に導入を求めてきたサービスらしい。

こんな措置があったなんて、まったく知らなかった。我が家ではケーブルテレビに入っているわけではないし、早いうちからデジタルに変えていたので取り立ててどうってことないのだが、騙されたような気分だ。あれだけデジタルテレビに買い換えないとテレビが見られなくなると騒いでおきながら実際は、ちゃんと救済措置があったのである。その恩恵を受けられる世帯は2416万世帯に及ぶという。日本の世帯総数は約5000万だから、半数近くの家庭は、慌てて高価なテレビに買い替える必要がなかったのだ。

この措置が、ほとんど周知されなかった理由は何だろうか?やはり早期にデジタル放送に移行しテレビの買い替え特需をもたらそうとする利益誘導の意図があったとしか思えない。周知の方法としてはいくらでもあったはずだが、実際知っていた人はほとんどいないだろう。まったく“国家的詐欺”みたいなことが行なわれていたわけである。