とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

第6回走らまいか“さくら道”マラニック

2009-04-05 21:25:31 | マラソン
今日はHさん主催の走らまいか“さくら道”マラニックに参加した。今年で第6回になる。第1回からずっと参加している楽しいマラニックである。このマラニックの原点は、名古屋と金沢を往復するバスの車掌だった、佐藤良二さんという人が樹齢450年といわれる桜の巨木(荘川桜)がダム工事で移植され、見事に蘇ったことに感動して、自費でバスの走る道沿いに桜の苗木を植え続けたことに始まる。佐藤さんは47歳で亡くなったそうだが、その意志をついで家族の方が植え続けたそうである。そして今は、名古屋から金沢を結ぶ街道沿いには、春になると見事な桜並木が続いている。Hさんは、名古屋から金沢までこの桜を眺めながら走る全長270キロの“さくら道”という大会に何度も出場し、荘川桜に魅せられた一人だ。

ある偶然から、この荘川桜が静岡県内の3箇所にあることを知り、本家の“さくら道”には及ばないものの県内の荘川桜をすべて走って回ろうということでこの企画が生まれたそうである。そんなわけで、今年で第6回になるが自分も毎年参加している。

スタートは浜北の中学校にある“東七郎”、2番目が森町の“荘二十一郎”、そしてゴールが島田の“駿遠七郎”で全長55キロのコースだ。今回参加したのは20名ほどであったが全員無事ゴールまで完走し楽しい一日を過ごすことができた。

“東七郎”はほぼ満開、“荘二十一郎”は葉っぱが出てきて散り始め、“駿遠七郎”は植えて数年ということで今年も開花していなかった。来年か再来年には花をつけてくれることを期待している。

(浜北の中学校にある“東七郎”)

(森町の“荘二十一郎”)

コース上では、荘川桜以外の桜(ソメイヨシノ)はいたるところで満開となっており十分目を楽しませてくれた。掛川市内に入ったところでの桜並木や、大井川を渡り島田市に入った川会所の桜並木は見事であった。ただ、天気予報では晴れ間が出るとのことだったが、ほとんど太陽が出てこず、花曇の天気であった。止まると寒いくらいであったが、走っているうえでは丁度いい天気だったので案外楽に走ることができた。

(色鮮やかな枝垂れ桜)

(掛川に入った所の川沿いの桜並木)

(島田市に入った川会所の桜並木とランナー)

掛川城を過ぎると、途中の日坂本陣跡周辺では地元のお祭りがあり、籠駅伝なる大会が開催され大いに賑わっていた。また、旧東海道の小夜中山峠は相変わらずきつい登りと下りで閉口したが、峠から見た大茶園の景色はつかれも忘れ最高によかった。茶園を抜けると旧東海道の石畳の道がコースである。石畳は走るうえでは、なかなか厄介な道である。一歩一歩大きな石を踏みしめ転ばないように慎重に走った。このコースは名所旧跡を網羅しており、歴史を感じさせるコースでもある。お花見だけでなく、歴史や文化にも目を向けると違う楽しみができるはずだ。

(掛川城を目指して走る)

(日坂本陣跡周辺のお祭り)

(籠駅伝の様子 子供が楽しそうに乗っているが担ぐほうは大変だ)

(大茶園と奥に見える粟が岳の斜面には「茶」の文字が見える)

(旧東海道の石畳 走るのはきつい)

ゴール後の島田の会場は、百年以上前の旧家を移築した地元の資産家の家で数百坪の大豪邸である。家主からはお風呂、飲み物、食べ物を提供していただき、すばらしい接待をしてもらった。これも、この企画をしてくれたHさんの人徳によるものである。今年も無事走ることができ大いに感謝をしている。お世話になりました。