とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

オゾン層破壊物質

2009-04-01 22:44:32 | エコ
またもや、「グリムス」ネタで行きます。

地上20~30kmのところにはオゾンの層があります。それは地上に置きかえると約3mm(1気圧)程度の厚さしかないものすごく薄い層です。そんなレースのカーテンのようなもので、地上の生物にとって有害な紫外線から守ってくれているのです。それを人類は、今破壊しようとしている。これが「オゾン層破壊」といわれる状況です。

オゾン層が破壊されることで、どんなことが起きるのか?オゾン層は、太陽から放射される紫外線をカットします。紫外線に、直接あたると皮膚ガンや白内障・失明、免疫低下によるエイズなどのウィルス性の病気にかかりやすくなり、生物の遺伝子(DNA)にも影響があるとされています。世界中では皮膚ガンや白内障にかかる人が増加し、20年後には最悪の事態になると言われているのです。オゾン層破壊は、地球温暖化においても、大きな環境問題のひとつになります。

オゾン層破壊物質として一番問題となっているのがフロンガスです。フロンガスは、地球温暖化の原因物質でもあり、温室効果は二酸化炭素の数千倍もあります。フロンガスは、昔エアコンや冷蔵庫の冷媒として使われていました。現在はフロンガスの生産は中止されていますが、昔作られたフロンガス入りのエアコンや冷蔵庫が未だに大量に残っています。これらが、何の回収もされずに大気中に放出される可能性は、まだまだ大きいのです。大気中に放出されたフロンガスは20年くらいかけてオゾン層に到達するとされており、オゾン層の破壊が止まるのは遠い未来のことになりそうです。

私たちができることは、僅かしかありませんが、フロンガスが使われている古い冷蔵庫やエアコンは絶対に不法投棄してはいけません。「家電リサイクル法」に基づき、お金を払って適正に廃棄処理を行うことが必要です。自動車も「自動車リサイクル法」により、家電と同様にフロンの処理も行われています。これからの時代はモノを捨てるのもお金がかかるということを理解していかなくてはなりませんね。