とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

グーグルでできること その5

2009-02-13 20:20:32 | インターネット
地球上のあらゆる場所を探索できるソフトウェアの最新版Google Earthが公開されている。これも無料のソフトウエアであり、誰でも自由にダウンロードして楽しめることができる。まさに地球儀をクルクル回しながら好きな場所を探すイメージで操作できる。場所が決まったらマウスのホイールを回せば拡大縮小が思いのままである。

Google Earthも人工衛星から撮影した画像を閲覧できる。それが全世界のあらゆる場所に広がっている。ニューヨークの摩天楼や、中国の天安門広場、南極の基地とかいろんな場所の様子がパソコンで見ることができてしまうのだ。ただ、全ての場所が同じ解像度で見られるわけではなく、軍事機密に関係すると思われる施設や各国の国防上秘密にしたいような場所はぐっと解像度が落ちている。場所によっては駐車している車の形や家の形が分かる場所もあれば、なんだかぼやけてよくわからない場所もある。無料で見られるのはそんなとこだろう。ただ、実際の軍事衛星は地上を歩いている人間もピンポイントで判別できるようである。まさに我々は宇宙から静かに監視されているのだ。

さて、新しいGoogle Earthでは世界中の歴史的写真や海洋専門家から提供された海底および海面データを閲覧できるようになった。海の等深線情報を追加し、海底地形も立体的に表示できる。大地震を起こす日本周辺の海溝の地形も手に取るようにわかる。「ocean」レイヤでは海底まで潜水できるほか、世界で最も深いマリアナ海溝を訪問したり、ダイビングやサーフスポット、難破船「タイタニック」を探索したりと、これまでのGoogle Earthから一層楽しみが広がっている。また、世界の歴史を過去にタイムスリップして見ることもできるようになった。知りたい場所の位置と期間を設定すれば、氷床の融解、海岸浸食などの現象を確認できるという。

海面は地球の3分の2を占めるため、陸上の部分とともに、文字通り「アース」全体の情報になりつつある。グーグルの野望は地球上の全ての情報を手に入れたいようである。我々もその恩恵の一部を味わっているのだが、本当に必要な情報が全て公開されているとは限らない。また、公開されている情報が全て真実かどうかもわからない。これからもインターネットの世界はめまぐるしく変化し、人類の手に負えない巨大な物に成長してしまうのではないかという恐れさえ感じる。SF好きの私は、映画「2001年宇宙の旅」でのコンピューターの反乱という話が、あながち荒唐無稽とは思えない。今や、コンピューターなしの社会は考えられない。そのコンピューターが知能を持ったとき、どんなことがおきるのだろうか。そんなことを考えてしまうのは、このグーグルという会社の始めた事業があまりにも革新的だからである。今回、5回にわたってこのテーマを取り上げてみたのは、ネット社会がこのまま突き進んで行っていいのかということの問題提起としたかったからだ。