『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

淑女の溜息

2023-11-13 09:26:05 | まんが

「私的三連休」を終え、
今週は月・火・木の
三日勤務の週である。

カミさんは
定年後も再任用で5年勤め、
今は、常勤講師として
担任を続けているが、
「来年は、やめようかな・・・」
と、先日、洩らしていた。

大学の同級生が
定年やそれ以前で退職し、
悠々自適に暮らしたり
専業主婦になってるのを見て、
そろそろ自分も・・・と、
思ったのかもしれない。

でも、40年以上も傍で見てきて、
家でジッとなんかしてられない人だし、
何より、教員不足の学校現場では、
ベテランで優秀な教員だから
「需要度」は高いはずである。

本人も仕事はキライじゃなさそうだし、
年金以上の収入も入るから、
経済的に心配もいらない。

「辞めたら、リク坊や
ナッちゃんたちに、毎年、
シャインマスカットを二回も
送れなくなるよ・・・」
と言うと
「そっかぁ・・・」
と、それが、いちばんの
殺し文句になったようだった(笑)。

愛する孫や息子たちの為に、
金に糸目をつけずに
いろいろ送ってあげたい・・・という
母性性が経済的に制限される事は
ヤだなぁ・・・といった感触だった。

ついでに、
「晩飯のオカズも一品減るか、
ネギ納豆とナッパのお汁になるよ・・・」(笑)
と、楽しみにしている
トーチャン・ディナーも
なくなるのもイヤそうだった(笑)。

「トーチャンは、75の定年まで働くよ」
とも言ってみた(笑)。

言外には、ンだから、
元祖・健康優良児で
仕事大好きカーチャンも
同じ歳までやったら
いいじゃん・・・と(笑)。

そんなんで、
とりあえず、来年も
働く気になったようだ(笑)。

聞けば、壮年期世代の病休が多く、
さりとて、すぐに補充教員も来ず、
ゆんべもスケジュール帳をみながら、
明日も補充でいっぱいだ・・・と、
嘆いてもいた。

理科教員が不足してるようなので、
水曜だけオフの自分が
『更新制度』廃止により
免許復活したので、
非常勤で行ければ行ってもいいのだが、
野球みたいなワンポイント・リリーフは
できないようである。

ベテランで意欲あるシルバー世代を
もっと活用しやすいように
教育行政も改めればいいのに・・・と、
思う今日この頃である。

****

ソーちゃんの
竜王三連覇の記者会見で、
彼の座右の銘である
『盤上没我』の揮毫を示すのを見て、
ちったぁ、らしい字になってきたなぁ・・・と、
思った。

「もちっと、書道の練習すればいいのに・・・」
と、かねてから言っていたが、
そしたらTVを視てたカミさんが
「あれでいいんだよ。
 あれが彼の字なんだから・・・」
と、教師らしい
個性を尊重するようなことを言っていた。

たしかに、
書道の練習する時間があったら
少しでも将棋の研究をしたいだろうし、
教科書どおりの本寸法の書体でも
ツマラナイのは確かかもしれない。

この『盤上没我』は、
自分も使わせてもらっており、
ギターの公開演奏のたびに
『弦上没我だ!』と
自分に言い聞かせている。

最近では、
古楽器工房に籠って、
こつこつと製作に勤しんでいる時も
『机上没我』の心境になっており、
その時ばかりは
座骨神経痛も症状が出ない(笑)。

やはり、
駄々羅に過ごしてないで、
真剣に何やらを集中してやれ・・・
というのが、心身症の
訴える処なのかもしれない。

**

YouTubeでも
弦楽器製作のサイトを
多々視聴して、
「目学問」にしてるが、
きのうは、タイかベトナム辺りの
“ボンボコギター”の制作風景を視て、
その原始的な作り方に吹き出したが、
また、それゆえに斬新なアイディアにも
驚かされもした。

工房でなく屋外で
木屑や粉塵の心配もなく
バリバリ、ガリガリやる姿は
“なんちゃって”リューティエ(製作者)
にとっては、羨ましくもあり、
「物創り」の原点を見るようで、
その素朴さに感心させられた。

なので、
いくつかの手法は
自分も取り入れてみることにした(笑)。

**

2012年から、
10年以上続けていた
『グルメ日記』というサイトを
閉鎖して久しいが、
その間の記事はすべて
自分用に書籍化してあり、
時折、読み返しては、
その1年間の「食歴史」を
反芻している。

きのうも、
2013年の正月元旦から
大晦日までの
365日の「食レポ」を
一気に読んでみたら、
何やら、不思議な充足感があった。

よくも、よくも、
こんなに、いろいろ喰ったもんだ・・・
という感じである。

それを、
よくも、よくも、
毎日、飽きもせずに
書き綴ったもんだ・・・
とも思った(笑)。

まさに、これが、
『人生深生き』
という、
ライフ・ビリーフの実践なのだろう。

だからして、
普段、ゴロゴロ寝転がって
駄々羅に過ごしていても、
ブログとグルメ日記だけは
365日×10年も続けているので、
何かしらはやってるやんなぁ・・・
と、自己弁護することもある(笑)。

**

グルコミの
『クッキングパパ』は
1985年の初刊から
最新刊の167巻まで、
リアルタイムで足掛け40年近く
継続購読している。

なので、
書棚の漫画コーナーの一角は
その背表紙の統一された朱色に
染まっている。

時折は、
旧巻を取り出しては
寝床に持ち込んで
再読・再再読している。

先日も、
京都のイタリアン・リストランテに
務めているマコトが、
友人たちにシャンパンを振舞うシーンで、
ポンと抜栓せずに、
シュッとプロらしく抜いてみせ、
「淑女の溜息、って言うんだよ」
と、蘊蓄を垂れる処に
そんな風に言ってたんだ・・・と、
忘れていた事を思い出した。

尊崇する狐狸庵先生曰く。
「歳ぃとると、昔読んだものを
忘れて・・・(笑)、
また、新たに読めるから、
こりゃええわいのう・・・」(笑)








 


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