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『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

【団栗の背比べ】から脱する

2023-10-18 07:41:52 | 藤井 聡太

 

きのうから
竜王戦の第二局
「仁和寺」決戦が
行われている。

初日は、
「60対40」くらいの
やや優勢で、
折り返した。

今日、二日目に
勝敗が決する。

このまま、
「藤井曲線」を描いて
確率どおり「先手」必勝になるか、
一日、目が離せない。

なにせ、
「八冠」達成後の
タイトル防衛戦だから、
一戦一戦が、「八冠」を
維持する為には
勝ち抜いていなかねばならない。

*

YouTubeで視た
『前夜祭』では、
同級生の伊藤七段が
対戦相手でありながら、
挨拶の中で、きちんと
「八冠達成、おめでとうございます」
と祝福して、
ソーちゃんも
それに答礼する、という
清々しい場面があって、
両者を称える賞賛の拍手を得ていた。

まさに、
礼に始まり礼に終わる、
四百年の伝統芸に相応しい
名場面であった。

*

大方の予想では、
「4-0」か「4-1」くらいの大差で
防衛・三連覇するのでは
という見方である。

さる脳科学者の論によれば、
パソコン進歩は
8ビットから始まり
16・32・64・128・・・ときて、
今や、テラバイト
(1.000.000.000.000)
の高性能になったが、
能力の進歩にも同様のことが
言えるという。

つまり、
諸芸の成就過程でも
「100」を頂上の到達点とすると
1・2・4・8・16・32・64・・・
と倍々で進歩するとすると
初めのうちは
【団栗の背比べ】状態でもあるが、
100近くでは、そのレベル差は
「大差」になるという。

それ故に、将棋のような
フロック(運)の要素がない
実力のみのゲームでは
勝率の差がそのまま
結果に反映するという。

特に、5番勝負、7番勝負という
タイトル戦においては、
トーナメント戦のように
一発勝負ではないので、
勝率の差に回帰する。

イーちゃんの
ここまでの生涯勝率の
「77%」は、凄い数字だが、
しかし、
ソーちゃんの
「83%」に対しては
及ばない。

一見、6%の差は
肉薄しているようだが、
これは決して
「たかが6%」ではなく
トップ・プロどうしでは
「されど6%」なのである。

さながら、
100m走に換算すると・・・
〈83:100=77:x〉
とすると、
x≒93となり、
およそ7mもの
ゴールでの差になる。



*

きのう17日の
日めくりの箴言は
『年輪』だった。

これを見て、
名器ストラディバリウスの
表面板が、寒冷期の続いた頃の
スプルース材を用いているので、
一様に細かく年輪が詰まっている、
というのを思い出した。

趣味と副業として
ルネッサンスギター等の
古楽器を自作販売しているが、
こうした年輪の詰まった逸材は
なかなか入手し難く、
あっても高価過ぎて
手が出ない場合もある。

**



きのうの
手作りベントには、
前日に山形の物産館で買ってきた
珍しい「山伏茸」という
フサフサしたものを
炒めて詰めてみた。

食感はエノキに近かったが、
味と風味は
どのキノコとも違い、
さりとて、これといって
言語化できるものでもなかった。

新食材の味と風味を
言語化することの
難しさを思い知った(笑)。

**



YouTubeサーフィンも
見るものがなくなってきて、
飽きはじめてきたが、
久しぶりに「ペン字」や
「書」のサイトを見ては
「美文字の法則」について
復習している。

正式に書道を習ってはいないが、
芸術療法の一環として、
生徒に「美文字」による
自分の名前を習得させて
一生使えるように
教えている。






 


孤高の天才「八冠」

2023-10-12 08:34:13 | 藤井 聡太

 

きのうの
「王座戦」第四局は、
前局につづき、
またしても
ソーちゃんの大逆転劇だった。

中盤からずっと
敗勢がつづいて、
終盤では、いよいよ
今日はダメかぁ・・・と、
諦めムードも漂った。

それでも、前回のような
逆転が起こるかもしれない・・・
という淡い期待と
彼への信頼はあった。

そしたら、
最終盤で、
互いに1分将棋になり、
「15対85」くらいの
大詰めの処で永瀬ッチが
痛恨の大ミスをやらかした。

その直前にも、
「7五角」と打った処でも、
AIに「悪手」と表示された。

これは、これまでの
棋戦で初めて見る表示で、
一瞬、AI表記のエラーかと
思ったほどである。

そしたら、
二度目の大ポカでも
「悪手」と紫色の字が
一瞬表示されて、
またもや驚いた。

プロどうしの闘いで
最終盤では「最善手」での
応酬が必須だが、
そこでの「悪手」は
即・致命傷となる。

解説者は、
1分将棋の「秒読み」と
相手は大天才の七冠なので、
その焦りで
「エアポケットに入ったのかもしれない・・・」
と言ったが、
まさに、そんな感じだった。

悪手を指した直後、
その間違いに気づき、
何度も何度も髪を掻きむしって、
それは、痛々しい光景であった。

7年来の「二人研究会」の
パートナーである
ソーちゃんも、
間違いと動揺の空気を察し、
まるで自分がミスをしたかのように
肩を落としながらも、
転がり込んできた
一筋の勝ち筋を
淡々と微動だにせず
指し進めていった。

その姿は
まさに「名人」に相応しい
厳かなものだった。

解説者やコメント雀たちも
言葉を失ってしまい、
「まるで、お通夜みたい・・・」
という言葉もあった。

前局同様に
九分九厘、勝っていた勝負を
自らの反省の弁にあったように
「詰めの力」の足りなさで
「名誉王座」を捕り逃してしまった。

「将棋はミスをした方が負け」
というゲームの鉄則を
誰よりも知っているのが
七冠のソーちゃんだが、
いささか“後味のわるい”
勝ち方だったので、
「まだまだ、実力をつける必要がある」
と、こちらも反省の弁を語っていた。

王座戦での
苦戦した二つの辛勝は、
すぐさま、彼の血肉となり、
さらに「強さ」の糧になった事だろう。

中学2年から
7年間にわたって
追い続けてきた
『藤井劇場』の第一幕は、
「八冠」制覇で区切りがつき、
これから、第二幕目のシリーズに
入りそうである。

チャンプの具志堅さんは、
「防衛の方が難しい」
と新聞で語っていた。

羽生七冠は
五か月後の防衛に失敗し、
六冠に失冠した。

それでも、
タイトルを99期も取り、
「永世七冠」に輝いたので、
これを上回るのは
ソーちゃんしかおらず、
「永世八冠」「100期超え」も
『藤井劇場』の第二幕かもしれない。

***



八冠を決めた会場が
京都の「都ホテル」というのも
縁があって嬉しかった。

在京中には、
フレンチ・レストランに出かけもし、
この春休みには、
向かいにある動物園で
リク坊と遊んできたばかりである。

*



杉本師匠は、
朝一の6時台の
ニュースに引っ張られ
喜びの声を聴かせてくれた。

ワイドショーで
弟子につけた異名が
「異次元超特急」というが、
まさに、プロ入り7年で
アッと言う間に
九段昇進、八冠制覇してしまった。

ちなみに、
師匠は、まだ八段で
無冠である(笑)。

【出藍の誉れ】
【青は藍より出でて藍より青し】
という格言のごとしである。

**



今朝の朝刊には、
作家の小川洋子の
文学者らしい視点の
コメントがあった。

なるほど、
天才は孤高であり、
それでも
己れの信じる道を
歩み続けるのである。

【盤上没我】
・・・
この孤高の八冠には
いちばん相応しい
ものかもしれない。

本居 宣長は
「これを愛し、これを信じ、これを楽しむ」
と言ったというが、
まさに、それに尽きるのが、
道を究める、ということなのだろう。

孤高の天才・八冠の生き様から
同じ令和に生きる我々は、
何をか学ばねばならない
のかもしれない。










 


「八冠」への天王山

2023-10-11 07:46:33 | 藤井 聡太

9月29日は、
金光教祖(赤澤 文治)の
ご生誕209年目の日だったが、
昨日の10月10日は、
ご帰幽(逝去)された日だった。

金光教では
教祖の「神(かん)上がり」の
「祭り日」としているが、
かつては10/10は
「体育の日」の祝日で
稲荷神社の「お祭り日」でもあった。

また、10/10は
「特異日」で、必ずや、
晴れる日でもある。

*



今年は、術後と体調不良で、
夜の「連山車」見物に行けず、
残念な思いがあったが、
昨晩のローカル・ニュースでは
その模様が映され、
すこしばかり雰囲気は味わえた。

*


きょうは、
ソーちゃんの
「2-1」で迎えた
王座戦の第4局である。

後手番ながら、
これに勝てば、
前人未踏の「八冠」を達成する。

夕方頃に勝敗が決するが、
そうとなった暁には、
各地で号外が配られるだろう。

彼の生涯「勝率」八割三分、
今季の後手番の「勝率」六割から見て、
決めてくれるのは
七割くらいの確率かもしれない(笑)。

*



きのうは
久しぶりに
手作りベントが
鞄の中で“よさって”いた(笑)。

「よさる」は
東海林さだお御大も
その名エッセイで
使っておられるが、
ググッてもヒットせず、
おそらくは、東日本の方言で
「寄る」の事だと思われる。

幼少期に、
家人が使うのも聞いたことがある。

*

イスラエル VS ハマスの戦争状態で
ウクライナ報道がなくなってきた。

第4次「中東戦争」が
1973年のちょうど50年前にあり、
それから50年目に
同じ「安息日」にテロ攻撃が
仕掛けられた。

今回は、
第5次「中東戦争」に
発展しそうなくらい
大規模・長期戦になりそうである。

ハマスに同調した
レバノンのテロ組織「ヒズボラ」も
同時にイスラエルに攻撃をしかけた。

ハマスは、陸・空・海と
三方面から「初めて」
イスラエル領土に侵入し、
民間人を殺害・拉致し
人質をとった。

戦争というより、
完全なるテロ行為で、
その死体を引きずり回したり、
遺体を損壊してSNSにアップしたりと、
まさに「鬼畜」の所業である。

もっとも、
今回の大規模テロには、
「裏」があるのでは・・・
という穿った見方もある。

それは、
これほどの大規模の
テロ攻撃をイスラエル諜報局の
「モサド」が見逃していたという事が、
SNS上で元職員が
「あり得ない」と言っている。

モサドは西側のCIA(米)や
MI6(英)とも繋がっているので、
それらの情報網に引っかからない事は
不自然だという。

事によると、
イスラエルのネタニヤフ政権が
米英のDS・戦争屋とつるんで、
敗戦が決定的になった
ウクライナの次の紛争を
自作自演で引き起こしたのではないか
という推論がある。

これは、「偽旗作戦」と称されるが、
自国の軍民が
他国やテロリスト等からの
武力攻撃を受けたかのように偽装して
被害者であると主張したり、
あるいは緊張状態にある両勢力間で
戦争屋が漁夫の利を狙ったり、
戦争を誘発させるといった行為である。

極右のネタニヤフは近年とみに
独裁化してきて、
自らの汚職を隠蔽するのに
最高裁の判事を与党が使命できる
法案を通したり、
多くの宗教的儀礼を国民に義務化する
といった、反民主主義的な独善的政策で
国内で50万人規模の反政府デモが
巻き起こっていた。

ところが、今回のテロ攻撃を受け、
男女とも徴兵制があるので、
国民全体が「テロとの闘い」
という事で一致団結し、
反政府的な潮流のベクトルが
対外的な「敵」へと一転した。

「9.11」事件が
対イスラム戦争に向かわせる為の
「偽旗作戦」だったという見方が
今日では定説化してきている。

「大量破壊兵器を有し、
アメリカの安全保障の害になる」
という、まったく根拠のない「嘘」で
イラク戦争を引き起こし、
100万人もの戦死者を出したのは、
ブッシュ、ラムズフェルトたち
ネオコンだった。

DS・ネオコン・グローバリストたちは、
100万人死のうが、
女子供が犠牲になろうが、
一言「So What ?!」
(それが、どうした・・・)
と、良心を咎める事もなく、
「今だけ・金だけ・自分だけ」の
非道・極悪な“悪魔”たちなのである。

なので、全世界で
300万人以上もの犠牲を出した
コロナ・パンデミックも
ウイルス人工説が明らかになって、
意図して散布された事も作戦だった
というのも「陰謀論」ではなく、
「謀略」だった事も明確になってきた。

世界中で、児童を拉致して、
人身売買・臓器売買・性的奴隷に
加担・参与している
おぞましき人間たちがいるのである。

ネット上には
偽動画をはじめ、
テロリストたちのプロパガンダもあり、
今、何が起こっていて、
何が真実なのか見極めるのが、
きわめて難しい。

それでも、
世界情勢分析において
信頼できるアナリストたちや
自身の「分析力」を頼りに、
今、世界で起こっている
「大変な事象」から目を逸らさずに、
冷静沈着に「よく観(み)」
「よく考え」たいと思っている。

心理臨床のテーゼでもある
【個人病理は社会病理とシンクロしている】
という処から、
「個人→社会」という
逆の視点も探っている。


白星発進

2023-10-08 08:52:55 | 藤井 聡太

 

 

 

きのうの
竜王戦「初戦」は
後手番で
ソーちゃんが勝利した。

中盤から
ややワンサイド・ゲームになり、
イーちゃんとしては
不出来だったようだ。

これまで、
初戦を落とす事が多かっただけに
次回は「先手番」となるから、
かなりに優位な
ゲーム展開となった。

そうなると、
今週水曜の「王座戦」が
まさに、勝てば「八冠」という
天王山となった。

*



能楽堂での棋戦は、
白足袋を着用するので、
舞台に登壇する時の
棋士たちの着物姿は
400年の伝統芸の重みを
感じさす重厚さがある。

そして
「400年に一人の天才」
と棋界から称される
七冠・九段・名人の風格が
大学3年の年齢である
21歳にして、早くも、
漂っている。

**



今季のイーちゃんは
勝率などで
すべてソーちゃんに優っており、
小学3年生の初対戦では
彼を負かせて、大泣きさせた、
という逸話があり、
「藤井を泣かせた男」として
マスコミでは面白可笑しく
とりあげられている。

それにしては、
きのうの内容は
初めてのタイトル戦だったからか、
先手番ながら
不出来であった。

**



日々、秋めいてきて、
書斎での朝のブログ書きには
ストーヴが欠かせなくなってきた。

今朝方は、
寝室も20℃になり、
やや肌寒さを感じたので、
セラミック・ヒーターを持ち込んで
暖房を始めた。

**



イタリア在住の
トラットリア・シェフの
動画のレシピを見て、
はじめてニョッキを作ってみた。

ほんとは
セモリナ粉を使うのだろうが、
スーパーには売ってないので、
薄力粉で代用した。

ジャガイモを茹でて
完全に冷ましてから
薄力粉を練っていくだけの
簡単なレシピである。

棒状に伸ばして
飴のように切って
熱湯に放り込み、
浮かんで来たら出来上がりである。

ラグーソース
(ミートソース)に
からめてやってみたら
なかなかの食感で佳かった。

カミさんは
初めて食べる食感に
「ジャガイモ?・・・」
と首をかしげてたが、
「ニョッキ」
という単語は
ついぞ出てこなかった(笑)。

美味しい物は好きだが、
あんまし料理名やレシピとかに
感心のないひとだから、
料理オタクの親爺は
時折、張り合いのない時がある(笑)。





『八冠』まで、あと1勝

2023-09-28 07:52:12 | 藤井 聡太

 

きのうの
『王座戦』第三局は、
「先手」ながら
苦戦したソーちゃんが、
最終盤には「9対95」まで
追い込まれた。

師匠からも
改めるように
と注意されていた
劣勢になると
首をガクリをうなだれるポーズを
幾度も幾度もし、
自らの「負け」を認めている事が
はた目にもはっきりと映った。

ところが、
最後の最後で、
永瀬王座が
受け間違いをして、
その悪手によって
評価が逆転した。

ソーちゃんも
99%負けと思っていた局面で、
相手が痛恨のミスをしたので、
勝機が転がり込んできた。

そうなると、
もう、そのチャンスを
逃がすはずもなかった。

淡々と
相手の攻めを受けきり、
敵陣に攻撃の布陣を敷いた。

そして、
永瀬王座も
相手玉に「詰み」はなく、
自分の方は「一手一手」で
必死になるのを見極めて、
潔く投了した。

これで、
「2-1」と
「八冠」に王手となった。

いよいよ、
『藤井劇場』の
クライマックスである。