きのうから
竜王戦の第二局
「仁和寺」決戦が
行われている。
初日は、
「60対40」くらいの
やや優勢で、
折り返した。
今日、二日目に
勝敗が決する。
このまま、
「藤井曲線」を描いて
確率どおり「先手」必勝になるか、
一日、目が離せない。
なにせ、
「八冠」達成後の
タイトル防衛戦だから、
一戦一戦が、「八冠」を
維持する為には
勝ち抜いていなかねばならない。
*
YouTubeで視た
『前夜祭』では、
同級生の伊藤七段が
対戦相手でありながら、
挨拶の中で、きちんと
「八冠達成、おめでとうございます」
と祝福して、
ソーちゃんも
それに答礼する、という
清々しい場面があって、
両者を称える賞賛の拍手を得ていた。
まさに、
礼に始まり礼に終わる、
四百年の伝統芸に相応しい
名場面であった。
*
大方の予想では、
「4-0」か「4-1」くらいの大差で
防衛・三連覇するのでは
という見方である。
さる脳科学者の論によれば、
パソコン進歩は
8ビットから始まり
16・32・64・128・・・ときて、
今や、テラバイト
(1.000.000.000.000)
の高性能になったが、
能力の進歩にも同様のことが
言えるという。
つまり、
諸芸の成就過程でも
「100」を頂上の到達点とすると
1・2・4・8・16・32・64・・・
と倍々で進歩するとすると
初めのうちは
【団栗の背比べ】状態でもあるが、
100近くでは、そのレベル差は
「大差」になるという。
それ故に、将棋のような
フロック(運)の要素がない
実力のみのゲームでは
勝率の差がそのまま
結果に反映するという。
特に、5番勝負、7番勝負という
タイトル戦においては、
トーナメント戦のように
一発勝負ではないので、
勝率の差に回帰する。
イーちゃんの
ここまでの生涯勝率の
「77%」は、凄い数字だが、
しかし、
ソーちゃんの
「83%」に対しては
及ばない。
一見、6%の差は
肉薄しているようだが、
これは決して
「たかが6%」ではなく
トップ・プロどうしでは
「されど6%」なのである。
さながら、
100m走に換算すると・・・
〈83:100=77:x〉
とすると、
x≒93となり、
およそ7mもの
ゴールでの差になる。
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きのう17日の
日めくりの箴言は
『年輪』だった。
これを見て、
名器ストラディバリウスの
表面板が、寒冷期の続いた頃の
スプルース材を用いているので、
一様に細かく年輪が詰まっている、
というのを思い出した。
趣味と副業として
ルネッサンスギター等の
古楽器を自作販売しているが、
こうした年輪の詰まった逸材は
なかなか入手し難く、
あっても高価過ぎて
手が出ない場合もある。
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きのうの
手作りベントには、
前日に山形の物産館で買ってきた
珍しい「山伏茸」という
フサフサしたものを
炒めて詰めてみた。
食感はエノキに近かったが、
味と風味は
どのキノコとも違い、
さりとて、これといって
言語化できるものでもなかった。
新食材の味と風味を
言語化することの
難しさを思い知った(笑)。
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YouTubeサーフィンも
見るものがなくなってきて、
飽きはじめてきたが、
久しぶりに「ペン字」や
「書」のサイトを見ては
「美文字の法則」について
復習している。
正式に書道を習ってはいないが、
芸術療法の一環として、
生徒に「美文字」による
自分の名前を習得させて
一生使えるように
教えている。