
きのうで
「私的五連休」もおわり、
今日・明日と出勤である。
その後は、
木曜が祝日だったので、
またまた「私的五連休」という
半隠遁暮らしである(笑)。
気楽なもんだよ・・・
前期高齢者は・・・(笑)。
幼年期・少年期・青年期・
壮年期・中年期と
無事に生きて経験してきて、
いよいよ、〆の老年期を
今生きている。
幸いに、まだ惚けてはいないので、
これまでの人生の
ハイライトのシーンを想起することが
しばしばある。
(あん時ゃ、楽しかったなぁ・・・)
と、寝付くまでの
しばしの回想は
ロージンの楽しみの一つかもしれない。
今は今で、
仕事や家族との
楽しみはある。
*
きのうは、
前夜から、
(明日は、何するべぇ・・・)
と、寝床で自問自答していたが、
(そーだ。
久しぶりに、高校時代に行ってた
『石狩』の味噌ラーメンでも
喰って懐古趣味に浸ってくるべぇか・・・)
と、小雨降る中を
11時の開店時に赴いた。
そしたら、日曜とあって、
もうすでに三組ほど
先客が陣取っていた。
やはり、どの店にも
贔屓や常連がいるものである。
ここの味噌スープは
やや渋味があるのが特徴で、
きっと赤味噌が
ブレンドされてるんだろうなぁ・・・と、
みている。
レンゲで一口すくってみると、
やっぱし微かな渋味が
感じられて、
『石狩』のラーメンだぁ・・・と、
高校時代に想いがワープした。
その昔、もう一店、
『五右衛門』という
味噌ラーメンの名店があったが、
こちらは何十年も前に閉店した。
『石狩』も一時、閉店していたが、
亡きマスターの娘か息子が
再開店して、女将さんが
その味を復活させてくれた。
きのうは、
プチ風邪と花粉症っぽくて
体調もイマイチだったせいか、
味覚がシャンとしておらず、
完食もできずに残してしまった。
*
半チャーハンは、
パラパラ系ではなく、
シットリ系で
イマイチだった。
*
工房に溜まっている
端材を利用して、
“腕磨き”のつもりで、
どんどん加工・製作を
続けて勘を取り戻しつつ、
技術を高めていこうと
取り組んでいる。
ギターの表面板は、
通常は一種類の樹種で
造るものだが、
戯れと興味本位で、
切れ端の「米杉」と
栂(ツガ)材を合わせてみた。
赤っぽい杉は
15年を経た古材で、
完全に乾燥しているが、
栂はホームセンターのものを
製材加工したはかりの新材で
まだ乾燥しきってはいない。
なので、「新旧」ミックスした
表面板から、どのような音が
創られていくのか、
その過程も研究用に
試してみたいと思った。
*
模型の『セキヤ』で買ってきた
帆船用の3㎜プラ板を
さらに半分の1.5㎜にして、
サウンドホール周囲の
インレイ(象嵌)に用いてみた。
サークルカッターで、
幅1㎜に二重に切り込みを入れ、
彫刻刀の先端を1㎜に
グラインダーで加工したもので、
深さ1㎜に掘りだしていく。
近頃、この作業が好きになり、
はやくも習熟の手ごたえを
感じている。
職人の手工芸の熟練過程を
実感するのは
なかなかに良いものである。
*/
0.5㎜分はみだした部分は
新潟産のよく切れるミニカンナで
削っていく。
仕上げに
サンドペーパーをかければ
一丁出来上がりである。
こんなチマチマした作業でも
小一時間はかかる。
工程数に換算すると、
①一回目サークルカット
②二回目サークルカット
③掘り出し
④ボンド埋め込み
⑤プラ嵌め込み
⑥削りだし
⑦サンドペーパー均し
・・・と、
7工程にもなる。
こんな具合に
小分化して数えたら、
ギター一本が出来るまでは、
裕に200工程もかかってしまう。
でも、それを、
ノンビリと、音楽を聴きながら、
いい音になれよ・・・と、
願いと祈りを込めながら
木を切り、削り、均していくのは
楽しい「木工」作業でもある。
これで、
満足する音が鳴り、
それが売れて、
お気に入り頂ければ、
これに優る
リューティエ(製作家)冥利はない。
*
ホームセンターの
木材コーナーで
楽器造りに使えそうな
柾目や斑入り材を
見繕ってきた。
都会ならば、
大きな木材屋さんがあって
楽器用材も売られているが、
田舎暮らしでは
ホームセンターと
通販頼りである。
*
サウンドホールの
穴あけ用に、
ホールソー(刃)を買ってきて
試してみたら、
キレイに穿孔できて驚いた。
ただし、ボール盤の懐
(支柱までの幅)が狭いので、
表面板の穴の位置に
ドリルの中心軸を
設定できないことに気が付いた。
なので、なんとか、
インパクトドライバーで
きれいにできないか
トライしてみたいと思っている。