陽が傾いて、
真夏ほど垂直に射さなくなり、
同じ30℃でも
大分と和らいだ気もする。
それでも、
残暑はまだまだ厳しく、
今日も34℃の予報である。
熱中症の警戒は
未だに、油断ならない。
*
きのうはオフ日だったので、
行きつけの鮨店で
軽くお昼を済ました。
親方・女将・
若旦那・若女将
の家族四人で
仲睦まじく営んでおり、
家庭的なもてなしが心地よく、
カウンセラーの
癒しの場となっている。
10年来、
リサイタルやコンサートのたびに
ポスター貼付や
置きチラシ、
そして、打ち上げに・・・と、
お世話にもなっており、
今年のコンサートでも
10人前もの楽屋見舞いを
差し入れて頂いた。
なので、
出来上がったばかりの
『昭和の歌』のCDを
お贈りしてきた。
*
小ぶりの小鰭(こはだ)は
飾り包丁からのぞく
薄桃色の身肌と
銀屏風のような皮目の
コントラストが美しく、
〆加減も絶妙であった。
鮪はメバチだが、
骨身に近い部位赤味は
深紅のガーネットのようで、
香りも仄かに漂う
サッパリ味だった。
続いて、
宮城沖の穴子は
柔らかく煮あげたものを
軽く炙って香ばしさを出し、
焦げ目のほんのりとした
苦味が加わって
五味の旨味の揃い踏みだった。
平目の縁側は
無味の美味で、
その実、噛みしめると
奥から繊細な脂の旨味が
味蕾に拡がった。
九州から豊洲を経た
鮍(カワハギ)は、
新鮮な肝をのせ、
分葱と共に味わった。
さっぱりした身肉に
濃厚な肝、薬味の葱が
見事なトリフォニー
(三位一体)を奏でていた。
*
一人前は、
五貫一巻ほどなので、
鮨屋のデザートとして
干瓢巻に玉で〆た。
さらに、
水菓子も供して頂いた。
***
談笑を交えての
お昼をすませ、
こころ豊かな気分で、
近所の古物店に寄り、
箱庭療法用の
遊具(小さな家)を一つ求めた。
ついでに、その足で、
書店にも寄って、
新刊コーナーを見たら
『ゴルゴ13』が出てたので
210巻目を買って帰った。
コミック用の書棚は
すでに219冊の全巻シリーズで
溢れた状態である。
*
リク坊の子ども園から
残暑見舞いが届いていた。
印刷字の挨拶だったが、
赤トンボの青い羽は
リク坊の指紋のようだった。
園で保母さんから
「おじいちゃん。
おばあちゃんに、
送ってあげようね・・・」
と言われて、
きっと、賢い彼のことだから、
夏のバカンスでの
ジイジとおバーブのことを
脳裏に浮かべたことだろう。
*
おとついの
王座戦の棋譜やら、
感想コメントがYouTubeや
Twitterにたくさん上げられ、
その普通ではなかった一戦が
話題になっていた。
なにせ、
100年近いタイトル戦で
「入玉宣言法」というのが
行われたのは一回だけという。
そんなレアなケースだったが、
その直前で、
ソーちゃんが「詰み筋」を見出して
相手を投了させた。
ネット雀の間では、
完全に敗勢になっていて
それを承知のうえで
「無駄な粘り」を続けていた
永瀬王座に対しての批判が
多く挙げられていた。
なかには、
ソーちゃんが
複雑でレアなルールの
「宣言」を間違ってするのを
期待していたのではないか・・・
という邪推もあった。
永瀬っちの人柄からして、
そんな姑息な人間には見えないが、
勝負師としては、
あらゆる可能性に賭ける
というのも有りだとは思う。
ただ、将棋に
「潔さ」などの「美意識」を
求めるファンは、
負けてると解かっていて
無駄に粘るのを良しとはせず、
その心理も解らないでもない。