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『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

第4版

2013-03-29 07:57:00 | 製本


常連のレストランに納めている
ガイド・ブックが30冊ほど
売れてくれて、
増刷の注文を受けた。

第三版までに100頁近くなったので
この機会にややスリム化を計ろうと
新しく構成を組みなおして
全面改訂し80頁にした。

両面印刷機能がない
手元の機種では間に合わないので、
新しく一台購入した。

中小版元なので
設備投資でもある。

新機種はヘッドが新しいので
さすがにカラー印刷もキレイな
仕上がりである。



カバーに透明なフィルムを貼る作業も
段々手馴れてきて、職人技が
身に付きつつある。

「物創り」という趣味と副業ではあるが、
時折、「器用ビンボー」という
言葉が頭に浮かぶのは、なぜ・・・? animal4


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人生随談

奈保子 車で、これだけ熱く語れるのは、幸せでいらっしゃいますね(笑)。
先生 バカだけど、なんか少年のような熱き血潮を感じるでしょ(笑)。
奈保子 こういうことをやれる、ということに、シンパシーを感じる人もいんでしょうね。
先生 そうそう。けっこういるんですよ。今の学校の校長さんも気に入っていてくれて、街ん中でよく私の車を見かけるんですと(笑)。そのだひに、
「アッ。佐々木先生だぁ…」って思うんだそうですよ。
奈保子 アハハ…。なんだか、話に聞く、月光仮面みたいですね(笑)。
先生 そうなんです。「ど~この、だ~れだ~か~♪」(笑)。
奈保子 でも、先生がそうなさったのも、元はと言えば、その飛行機のカッコよさに「感動」されたからなんですよね。
先生 そうそう。そうなんですよ。ドンッ!(← 机たたく)
 私はそこを力説したいんです(笑)。
奈保子 はいはい。どうぞ、力説しちゃってください(笑)。
先生 ほんとはね、この車はイワク付きで購入したんで、やっちまったんですよ。
奈保子 …と、いいますと?
先生 はい。ある朝のことでした。10年来、車の整備でお世話になっていた個人整備屋の親爺さんが、突然訪ねてきて、相談がある、って言うんで、何事かと思ったんですね。
奈保子 はい。なんかドラマが始まりそうですね(笑)。
先生 そう。…で、親爺さんが言うには、カミさんが末期癌でもう余命いくばくもない、と言うんですよ。「エーッ!」って驚きました。10年来のお付き合いのある奥さんでもありましたから。それで、仕事休んで、入院費やら何やらで大変なんで、車を買ってもらいたい、と言うんですよ。
奈保子 はあ。
先生 それまで一台目の車を26年も乗ってたんです。

   

 その親爺さんに整備してもらって大切にしてたんですね。でも、さすがに、もう調達できる部品がなくなって、次に故障したときは、いよいよ廃車にしなきゃならなくなる、っては言われていたんですよ。
奈保子 よく26年も乗られましたね。
先生 でしょ。それもイワク付きだからなんですが。大学に合格したときに親父に買ってもらったんです。
 …で、話をもどすと、玄関に出てみたら、今のEKスポーツがデーンとあったんですよ。
「いくらですか?」
って訊いたら、
「75万でいい」
っていうんです。
新車だと、150万するそうなんだけど、前のオバサンがドアをぶつけて、それを新しく取り替えて2年目なんだそうです。だから、半額というのは
安いらしいんだね。
 …で、結局、その場で買うことにしたんです。なにせ、10年来の付き合いで、今、困ってるって言うんでしょ。別にその車が気に入ったワケではないんだけど…。しかたないと思ってね。
奈保子 そうなんですか。人助けだったんですね。
先生 ほんとは、20万近く出して整備して車検に出したばっかりの前の車をもうしばらく乗るつもりでいたんですよ。
奈保子 そうですか。でも、買ってあげたんですね。
先生 そう言うとオコガマシイので、買わせてもらったんです。
 だから、自分が欲しくて選んだ車じゃないから…。せめて、自分が好きなように、改造しよう…って、なるじゃないですか。
奈保子 ああ。なるほど。それで、なんですね…。
先生 そういうこってす。
奈保子 今は、気に入ってらっしゃるんですか。
先生 恋愛じゃなく、お見合い結婚みたいなものじゃない。だから、段々好きになるように努力して、今は気に入ってますよ。軽で税金が安いし、憧れてたターボ・エンジンだし、4WDでABSで、パワー・ウィンドウに、パワー・ステアリングに、オート・ロックで、リア・ワイパーがついてる…って、26年前の車にはなかったものがフル装備でしょ(笑)。
奈保子 そうですよね。人気の現行車ですものね。
先生 でも、二世帯住宅を新築するのに貯金すべて注ぎ込んじゃったでしょ。一文無しだったんで、5年の60回ローンにしてもらったんです(笑)。毎月、15.000円払いでしたが。ローン会社から来たハガキの残金が毎月減っていくのを見るのを楽しみにしてました(笑)。払い終わったときは、せいせいしましたね。
奈保子 そうでしょうね。「車に歴史有り」ですね。
先生 オッ、いいこと言うね。そのとおりだね。昔なら人馬一体だったけど、いまは人車一体だものね。車との付き合いは、自分史の一部でもあるものね。
奈保子 愛馬と同じように、だんだんと人格化してくるんじゃありませんか。
先生 そうですよ。私は、いつも出勤時には「今日も、よろしくお願いね」
と言ってるし、帰宅時には「ごくろうさん。ありがとね」と言ってますもの。
奈保子 名前もつけてらっしゃるんですか。
先生 前の車が「コルサ」っていったんで、今のは二代目「コルサ子」です。
奈保子 やっぱり、女の子なんですね(笑)。
先生 そう。その方が感情移入しやすいでしょ。いたわりやすいし。
「コルサ子」って、なんだか、リムスキー・コルサコフみたいでしょ(笑)。
いちおう、「EKスポーツ」っていうスポーツ・カーだから、スポーティーな精悍な女の子のイメージなんですよ。
奈保子 なるほど。レスリングの吉田沙保里選手みたいなイメージですか。
先生 ちがう、ちがう(笑)。アルソックじゃないよ~(笑)。バレーの山口舞ちゃんだよ~(笑)。
奈保子 あっ、そうでしたね(笑)。
 車の歴史と「感動」と「拘り」について伺いました。 
先生 はい。どうぞどうぞ、仕切ってください(笑)。



イニシャルコスト

2013-03-20 08:17:00 | 製本


本の注文が5冊入って
製作しようと印字を始めた途端に
インクがなくなってしまい、
補充したもののプリンターが
カラッポ状態と電子的に読んでしまい
まったく印刷できないでいる。

どうも、
カートリッジの
型番に適用可能な
ICチップリセッターを購入して
カウンターをリセットしなくて
ならないのかもしれない。

正規のインクカセットを
買うと3.500円もするので、
割高になって元が取れない。

プリンターは新品で
6.500円で買えるのに、
インク代が馬鹿高いので、
まさに企業の思惑通り
「イニシャルコストは安く、
 ランニングコストは高く」
である。

もっとも、インク代を安くすれば、
プリンターは5万くらいに
なってしまうらしい。

どっもどっちである。

いっそのこと、また、
別なタイプを購入しようかと
検討している。


************

人生随談

奈保子 先生のお好きなリズムってありますか?
先生 そうですね…。ワルツは好きですよ。優雅ですし、男女が組み合ってロマンチックだもの。それと、マーチも好きだしね。タンゴもいいかな。
奈保子 タンゴは不思議な所にアクセントがきますでしょ。
先生 そうそう。4拍目の裏だものね。だから、面白いんですわ。
奈保子 男女で踊っている所を見ますと、あの裏拍のアクセントの所で、よく二人そろって顔をクッと反対方向に向けますよね。
先生 うん。あそがカッコいい(笑)。
奈保子 子どもの頃、ピアノで弾いた『ダンゴ三兄弟』も、ちゃんとあそこにアクセントがありました(笑)。
先生 ちゃんとツボを押さえると、タンゴらしく聴こえるでしょ。
奈保子 はい。レッスンのときにもそう先生に教わりました。
先生 前に、大学のギター部を指導していたら、『タンゴ・アン・スカイ』という有名な曲を弾いた子が、ちっともタンゴらしくないんですよね。で、訊いてみたら、裏拍のアクセントを知らなかったんで驚いたんです。
奈保子 今の学生には、タンゴよりロックやフュージョンですものね。
先生 そうなんだね。だから、『ダンゴ三兄弟』での4拍裏アクセントが新鮮だったんでヒットしたのかも、と思ったくらいですよ。むかしも、『黒猫のタンゴ』というのが大ヒットしたことがあるんですがね。
奈保子 それは知りませんね。
先生 でしょうね。もう、古い曲だもの(笑)。


ロングセラー

2013-03-03 07:18:00 | 製本


きっと、日本で唯一の
書籍だからなのだろう。

このところ、
ヤフオクでポツポツと
売れている。

総計で30冊ほど
出ただろうか。

昨日、一昨日と
連日、落札された。

といっても、
1冊700円で原価100円くらいなので
たいした儲けにもならず、
製作手間のほうが大変である。

最近では在庫をおかず、
オンデマンドで
落札されるたびごとに
製本している。

最新のプリンターを
購入したのはいいのだが、
この機械、どういうワケか
A5の両面印刷には対応していなくて
往生している。

旧式のやりかたで、
まず奇数ページを刷り、
その後、偶数ページを裏に刷る 
という手間がかかる。

以前の機種は両面印刷だったので、
ほっとけばなんぼでも刷れたので
楽チンだった。

プリンターはこれまで
7台くらい買い換えたが、
自家出版所としては、
商売道具として
やはり両面印刷機能の
機種がもう一台ほしいところである。



***************

人生随談

奈保子 ほんとに、イタタタという話が尽きませんね(笑)。
先生 人生、痛みと苦しみは、切っても切れないものですよ。
奈保子 心痛というのも、ありますしね…。
先生 心的外傷もあるでしょ。
奈保子 ありますね。
先生 ついでに、胃カメラ初体験談もお話しておきましょうか(笑)。
奈保子 うわっ、また辛そうですね…。
先生 うん。あれも、辛かった(笑)。
奈保子 でも、他人の辛かった話って、当事者が面白おかしく語ってくださると、笑いのネタにもなるんですね。
先生 そうです。半分、自慢話でもあるんです(笑)。俺はこんな痛い目にあったぞー、ってね。
奈保子 病院の待合室で、よく患者さんどうしが、どっちが重病か自慢する心理みたいなものですね。
先生 …かもしれません。
で、胃カメラの話なんですが、私はバリウムでの透視は何度も経験があるんですが、あの口から入れるカメラだけは未体験だったんですね。第一、あんな恐ろしげなもの、拷問みたいなんで、死ぬまでやらないぞ、と固く決意していたくらいです。
でも、歳とってから、逆流性食道炎が慢性化して、みぞおちのあたりがチリチリいうので、いろんな医師から「一度やったほうがいい…」って忠告されて、仕方なく、経鼻内視鏡を採用している病院をネットで探したんですよ。そしたら、近所にあってね。
ほら、肥厚性鼻炎の手術をしたことがあるんで、鼻に異物を挿入されるのは経験済みでしょ(笑)。それと、子どもの頃から、長いこと鼻ほじるのが癖でしたから…(笑)。だからね、今テレビCMでやってる「オエッとならない」経鼻内視鏡ならできそうかも…と思ったんです。
奈保子 でも、やっぱり、苦しかったと…(笑)。
先生 オチを先に言わないでよ。これからが、講談師の聴かせ処なんだから(笑)。
奈保子 はいはい。失礼しました(笑)。
先生 ドクターは開業したばかりで、私よりも数歳年下でね、ちゃんと質問のメールにも返事をくれて、親切に対応してくれたので、今の主治医に決めたんです。
 前夜は、生まれて初めて胃カメラをやるというので、すこし緊張して夜中に何度か眼が覚めましたね。
 内視鏡室に入れられて、まず、年配の看護婦さんから鼻の中に麻酔されるんです。それがね、ゼリー状のクスリなんだけど、鼻から咽に流れて唾が呑みこめないほど咽が麻痺するんですよ。それだけでパニクって気分が悪くなってしまった。
安楽椅子で鼻粘膜拡張剤・ゼリー麻酔・筋弛緩剤注射・プラスチックチューブ2度挿入(これが痛かった)を経て、いよいよベッドに寝せられるとドクターがやってきて、先端がピカピカ光る管が目の前に近づいてくるんですね。
奈保子 なんだか、聴いてるだけでもドキドキします(笑)。
先生 しかし、鼻中隔湾曲症と鼻アレルギーがあるので、鼻腔が狭いらしくて、ドクターが
「もしかすると通らなくて、経口になるかもしれませんね…」
と恐ろしいことを言うもんですから、
「どんなに痛くてもガマンしますから、経口だけは勘弁して下さい…」
って哀願したんです(笑)。
もう、心臓がバクバクいってるんですから。 
「よろしくお願いします…」
 って、まるで初体験の女の子みたいなんです…(笑)。
 指で鼻をほじるような感覚で管が入ってきたかと思うと、咽仏の奥に管が到達したとき
(あ…きたッ…)
と思った瞬間、激しくゲーッとなりました。
そこから食道に入る一瞬がまじ苦しかった。
「ぐるじィ~…」
って涙目になりましたもの。
 そのあたりで、も一度ウゲーッ…。
 だけど、意識して呼吸してみると、あんがいスースーと楽に出来る。不思議だけどね。
 でも、喉から異物が入っている、という先入観が恐怖を呼び起こしているんでしょうね。全身に力が入ってるのが分かるんです。
 おばちゃんの看護婦さんが
「眼をつぶらないで下さい。
 意識が集中しますから、眼を開けて画面を見てください…」
 と言うので
(それもそーだ)
 と納得して画面をチラリと見たら、なんだかまた気持ち悪くなったんです。
「ゲップしてもいいですか?」
 って、言えるんですよ。
 ドクターは気を使ってくれて
「もう半分済みましたよ。
 もうすぐ終わりですからね…」
 と励ましてくれました。
もう、子ども扱い(笑)。
 その間、眼をしっかりつぶったまま、まるで瀕死の重傷患者のように
「あ~! グワーッ!」
 とケダモノのように唸っているんです。
 時間にして5分ほどでしたけど、
「はい、抜きますよー」
 と言われて、スルスルと抜けた時は、初めて乗った飛行機がやっと地上に着陸した時のような安堵感でしたね。
 それでも、あまりの緊張に久しぶりに脱力発作を起こしてしまったんです。臆病でしょ(笑)。
奈保子 でも、やっぱり私でもドキドキすると思いますよ(笑)。
先生 経鼻内視鏡は、従来の経口の管よりも直径が半分の5・9ミリというから、ちょうど鉛筆の太さか、太めのウドンくらいなんですよ。
 子どもの頃、兄貴とふざけて、長いウドンの丸呑みをして、胃まで入れたら口から引っ張り出す、という遊びをしたことがあるんですけど…(笑)。 ウドンくらい柔らかかったら自分でも呑めるのに…と、恨めしく思いましたね。
奈保子 子どもの頃の遊びも疑似体験として役に立たなかったんですね(笑)。
先生 うん。





インク

2013-02-27 08:04:00 | 製本


古楽器の本が落札されたので、
さっそくオンデマンドで
印刷したらインクが
なくなってしまった。

これまでのカートリッジと
ちがっているので、
またドリルで穿孔して
抽入作業をしなくてはならない。

メーカーもできるだけ
カートリッジを買わせようとして
複雑な設計にしているが、
純正のインクをセットで買うと
5千円近くするので
バカ高くてハナシにならない。

ダイソーだと詰め替え用が
105円で買えるというのに。



***************



人生随談


先生 あとは、高校時代に男子高だったんで、1年の時、クラスで変なことが流行ったんですよ。福島弁では「おだつ」って言うんですけど、「悪ノリ」っていうのかな、毎日、昼休みになると、ランダムな何人かが標的を一人決めて、そいつをみんなで押さえつけてズボンとパンツを脱がせるというゲームなんです。
奈保子 はぁ~(笑)。
先生 見てる分にはオモシロイんだけど、やられる方はタマラナイ(笑)。
奈保子 男子による、男子のレイプごっこみたいなもんですか。
先生 やられる側はものすごく抵抗しますから、その心情に近いものがあるんでしょうね。
奈保子 それで、先生も被害に遭われたんですか…(笑)。
先生 うん。危うく難を逃れたんだけど…。ある日、黒板の脇にあるミニ黒板に私の名前がでっかく書かれたんですよ。それは、だれかが予告として書いたんですね。明日はコイツだ、って…。
奈保子 怖い(笑)。
先生 そう。私もビビリましてね。
奈保子 それで、どうされましたか。
先生 ある日ね、襲撃されかかったフクチ君という子が、筆箱からカッターを出して笑いながら威嚇したんですよ。そしたら、バカ共も笑いながら「ヤバイ」とか言ってビビッたのを目撃してたんで、「よし、あの手でいこう」と思ったんですね。
奈保子 なんだか、危ない予感がしますね…(笑)。
先生 そうなのよ。で…、翌日の昼休み、予告どおり、血祭りゲームが突然はじまったのね。
奈保子 アワワワ…。恐ろしや(笑)。
先生 あれは不思議なんだけど、誰がリーダーだとか、音頭をとるわけでもなく、なんとなく数人がニヤニヤしてるかと思うと、突然ひとりが飛び掛るのをキッカケに何人かがいっせいに「ウォーッ」って襲ってくるんですよ。
奈保子 ケダモノみたいに…(笑)。
先生 狩猟本能が先祖返りするのかしらん(笑)。
奈保子 やっぱり、レイプされるような恐怖感がありましたか。
先生 そうね。暴漢に襲われる心理ってあんなものかもしれないね。
奈保子 一対多ですものね。
先生 それで、買ったばかりの切り出しナイフを筆箱から威嚇武器として出したわけですよ。
奈保子 正当防衛ですものね。
先生 案の定、暴漢はひるみましてね。してやったり、と思って、ちょっとパフォーマンスをやってみたんですね。
奈保子 パフォーマンス? …って、どんな?
先生 私もまだ高一のヤンチャざかりだったから、ちょっとナイフを空中で一回転させてキャッチしようと思ったんです。日活映画の裕次郎みたいにね…(笑)。
奈保子 ・…・・?
先生 あっ、裕ちゃん、知らないか…。ま、いいや。それはね、家でちょっと練習して、上手くかっこよくキャッチできたんですよ。でも、いざ、本番では…(笑)、みんな見てるから手元が狂いましてね…。
奈保子 やな予感…(笑)。
先生 そうなんです。キャッチし損ねて、スッパリ親指の根元が切れましてね。血がドクドク…。お約束の結末(笑)。
奈保子 うわ~。やっちゃいましたね。
先生 そう。やっちゃったんです。で、急いで保健室まで走りましてね。
その間も、血が流れっぱなしで。手の平のくぼみにタップリ溜まっているんですよ。保健の先生が見たら、「ありゃ、こりゃ、縫わなきゃダメだ」ということになり、すぐに、近所の外科に行かせられたんです。
奈保子 あらま~。
先生 そんで、一人で自転車こいで行ったんですから、むかしの高校生はエライでしょ(笑)。
奈保子 エライんだか、おバカなんだか…(笑)。
先生 バカでしょ(笑)。ほんで、病院に行ったら、男の先生が笑いながら、「何したんだ」って訊くもんだから、「ええ。転んで、金属で切りました」なんて嘘こいたんです(笑)。そしたら、笑いながら、有無を言わせず、いきなり血がドクドク溢れる傷口に、麻酔の注射針をブスッと刺したんですよ。
奈保子 ウワッ…。エグイですね(笑)。
先生 いや。痛い話なの(笑)。「ものすげー、いてぇーッ!!」って、病院中にコダマするほど絶叫しましたもの(笑)。
奈保子 ハハハハ…(笑)。そうやって聞くと、笑えますね。苦悶する高校生のカワイイ姿が眼に浮かびます。
先生 ひどいね(笑)。医者も笑いながら「男の子だろ。ガマンしろ」なんて言うんですから。男の子だって、痛いもんは痛いですよ。しかも、鮪の赤身みたいな傷口のど真ん中に針刺すんだよ。せめて、傷の周囲にしてくれ、っていうもんでしょ。もっとも、その後、周囲の何箇所かにも刺しましたけど…。最初に刺しちゃイケナイって。
奈保子 ご愁傷様でした…(笑)。
先生 ま、そん時の体験ひっくるめて「痛さ」と「馬鹿さ」の感動体験ですよね。
奈保子 なるほど。感服いたしました。でも、とてもお気の毒でしたが、面白い話でした。何か、教訓めいたことは学ばれたんでしょうか。
先生 あ、そうそう。その後日談だけどね。私が物々しい包帯姿で教室に戻ったでしょ。そしたら、みんな引きつったような苦笑いしてるんだよね。
奈保子 みんな、バツがわるいでしょうね。
先生 そう。私も気恥ずかしいし…。でも、その流血騒ぎで、おふざけゲームがピタリとなくなったんです。
奈保子 はぁ。なるほど。それが、「血のイニシェーション」になったんですね。
先生 そうなんです。だれかが、結局、血を見なかったら治まらなかったんですね。
奈保子 ある意味、元型的な出来事ですね。
先生 ええ、魂理学的エピソードでしょ。
奈保子 そう思います。でも、先生ご自身が被害者体験をされたのはお気の毒でした。
先生 いや。それも、後日、授業の笑い話のネタになったらかモトはとれたかもね。
奈保子 転んでもタダ起きない精神ですね。
先生 そうそう。大事なこってす。



プリンタ

2012-12-27 07:47:00 | 製本


プリンタが不調になったので、
修理にかかる費用よりも安く
新しいのをヤフオクで落札した。

一台で、本を50冊ほど作ると
吸収体というのが満杯になるようだ。

カウンターは裏技でリセットできたのだが、
しょっちゅうエラーサインが出たり
フリーズするので仕事にならない。

ヘッドはまだ使えるようで
印字はキレイに出ている。

2万枚擦ったら
寿命がくるようにキャノンが
時限爆弾をしかけている、というのが
ネットでのもっぱらの噂である。

定額修理に9.800円もかかるらしく、
なら買い換えたほうが安くつくというのが、
企業戦略のようである。

ったく・・・、
ハードユーザーには
たまらんわい。soppo


☆ 『^_エ_^』 ⊂(・●・)⊃ U^ェ^U ☆



『道落もの』

--------- 自分史草稿 -------


マンガ

 80年代には、あだち充の『みゆき』にハマり、以後、『タッチ』『七色とうがらし』『ラフ』・・・など、全作品を読破した。
 最近の作品はどれもパッとしない。



 この作品は、レンタル時代になってから初めて読んで、最初の方では珍しく腹がよじれるほど笑ったが、後半になるにつれ次第にパワーダウンしてしまった。



 これはアニメにもなった作品だが、ヒロインのLちゃんが可愛らしく今のアニオタみたいに一時、ハマッたことがある。