金持ちの青年

 「すると、ひとりの人がイエスのもとに来て言った。「先生。永遠のいのちを得るためには、どんな良いことをしたらよいのでしょうか。」
……
 この青年はイエスに言った。「そのようなことはみな、守っております。何がまだ欠けているのでしょうか。」
 イエスは、彼に言われた。「もし、あなたが完全になりたいなら、帰って、あなたの持ち物を売り払って貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、わたしについて来なさい。」
 ところが、青年はこのことばを聞くと、悲しんで去って行った。この人は多くの財産を持っていたからである。」(マタイ19:16,20-22)

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 俗に「金持ちの青年」と呼ばれる箇所。
 途中省略した。

 イエスはこの青年に、全財産を喜捨した上で私に着いてきなさいと仰ったのだが、青年は財産が惜しくてイエスの下を去ってしまう。
 イエスがこの青年に言ったことというのは要するに、「死ね」ということだ。
 一番執着している財産を失うことが、この青年にとっては死なのであり、青年はとても死ぬことはできなかった。
 もし他の人ならば、イエスは他のことを仰ったに違いない。

 だが、そのように死んだ先、新たによみがえって、「永遠のいのち」を見いだすのである。

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