神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

莫干黄芽@湖心亭

2006-11-09 | 茶旅
さてさて、湖心亭で頼んだお茶は「莫干黄芽」。

浙江省杭州市の西北に位置する徳清県に莫干山があり、
晋の時代から茶の栽培が始まったとされています。
浙江省の名茶として、近年はいろいろな賞を取っているようです。

このお茶をオーダーしたのは
お値段が低価格帯だったと言うのが一番の理由ですが、
黄茶はなかなか飲む機会もないし、
このブログでも黄茶のカテゴリーは初めてですしね

ところがです。
この莫干黄芽、ネットで検索してみると、
黄茶ではなく、緑茶として売られているものも多く、
カラー新書 中国茶図鑑』のリストにも緑茶で載っています。
もしかして、実は緑茶?


でも、湖心亭のメニューにはご丁寧に「黄茶」と明記してあるし、
『中国茶文化大辞典』でも「黄茶」に分類されています。

飲んだのだからわかるだろうって?
う~ん、写真の通り、見た目は緑茶と変わりません。
一口飲んだ時も「黄茶」だとわかるような特徴は感じられませんでした。
微妙・・・。

ただ、他の方がオーダーした「開化龍頂」をいただいて比べると、その差は歴然でした。
「開化龍頂」が特別キレのある緑茶で渋味が強いと言うこともありますが、
飲み比べてみると「莫干黄芽」は渋味がなく、後味もすっきりとした甘さで、のど越しがすべらかだったのです。
淹れる前の乾燥茶葉を見ていないのではっきりとは言えませんが、
多少は後発酵プロセスを踏んでいるのかな、と。

黄茶の代表格である「君山銀針」も最近は悶黄(黄茶に欠かせない独特の製造工程)をしていない、
“緑茶”の「君山銀針」が多く売られていると聞きます。
近い将来、黄茶は分類から消えるのではないかという話も聞いたことがあります。
この「莫干黄芽」も黄茶と緑茶の両方が存在するのかもしれません。
(もう既に緑茶のほうが主流なのかも?)

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 湖心亭 | トップ | 上海博物館 »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
またまた偶然! (あるきち)
2006-11-10 01:19:13
こんばんは。
実は、我が家にも頂き物の莫干黄芽があって、このお茶は?と悩んでいたところでした

華泰さんで売っていた中茶杯受賞茶なのですが、中茶杯のときは緑茶として扱われていたようです。
ですので、てっきり緑茶だと思っていたのですが、確かに黄芽という名前は黄茶ですものね。

週末に感想をアップしようかと思っているのですが、その際に、こちらにリンクを張らせて頂いてもよろしいでしょうか?
返信する
おお! (ちょし)
2006-11-10 09:27:38
>あるきちさん
グッドタイミングですね!
緑茶の莫干黄芽がどんなものなのか、興味が沸いていたところです。
感想、楽しみにしています。
TBもよろしくお願いいたします
返信する
はて? (じょ)
2006-11-10 21:05:04
「莫干黄芽」
面白いお茶ですよね。
我が家にある書籍にも緑茶と書いてあったり
黄茶だったり…二分しています。

緑茶に分類していてもその製造工程に
「悶黄」との記述があり…
はて?不思議ですよね。
新芽が淡い黄色味を帯びていることや
製茶後の茶葉が黄茶に似ていることから
「黄芽」と名付けられたという「莫干黄芽」
緑茶の莫干黄芽と黄茶の莫干黄芽
飲み比べてみたいですね。

ところで
湖心亭のメニューの写真に「新品」とあるのは
小春のことなのでしょうか?









返信する
まだまだ知らない中国茶がいっぱい (ちょし)
2006-11-11 07:09:03
>じょさん

ひとくちに緑茶と言っても萎凋工程のあるものもありますものね。
黄茶の作り方も多様らしいので、緑茶と黄茶の境目も低いのかもしれません。
今度先生に聞いてみます(^^;)。

「新品」というのは、新メニューという意味かと思ったのですが、はて、どうなんだろう?
返信する

コメントを投稿

茶旅」カテゴリの最新記事