北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ネットで映画の予約

2009-05-17 23:53:46 | Weblog
 妻と、隣の駅にあるシネコンで映画を観ようと思い立ちました。

 昨日テレビで放映された「ダヴィンチ・コード」に影響されて、その続編的な映画であるトム・ハンクス主演の「天使と悪魔」です。まあテレビに簡単に影響されるあたり、極めて単純なのですが。

 で、映画館の切符を買うのに何か良い割引はないものか、と調べてみると、ありました、夫婦どちらかが50歳以上ならば一人千円で見られるという「夫婦50割引」です。

 さて料金が割引で安くなるのは分かりましたが、買うのにもいちいち列に並んだうえに変な席をあてがわれてはかないません。事前に予約出来るかどうかを調べてみると、これまた「e席りざーぶ」というネットサービスがあって、これならば事前に希望上映の席を指定しておくこともできるのです。



 残念ながら、ネット予約でカード決済だと料金が100円上乗せになって1100円になるのですが、まあこれは我慢の範囲といたしましょう。

 席も、余裕があれば前方、中段、後方、左右の袖と、いくつかのエリアでお望みの席を選ぶことだってできます。今回は少し後ろ目の真ん中をゲットすることができました。

 実はこのサービスは携帯電話からもできるので、こうやってネットを上手に活用すれば、ワンランク上の希望が叶えられるかも知れません。

 時代について行くのは疲れますが、これもまた現代社会の生涯学習でもあるのです。

 人間、あきらめたらそこまでだー。

 
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箱根の旅~二日目

2009-05-16 23:10:50 | Weblog
 箱根の旅の二日目。

 昨夜泊まったホテルは、あまり大きなものではなかったのですが、ちょっとした心遣いに感心しました。
 
 その一つ目は、温泉浴場のスリッパにつけるクリップ。

 

 あくまでもセルフサービスですが、お風呂の後に他の人の履いたスリッパを履きたくないという人は多いはず。しかし自分のスリッパを持って行かれてしまっては仕方がありません。

 ここのホテルでは自分の履いてきたスリッパに番号札のついたクリップをつけることで、ちゃんと目印が付けられるというわけ。これならば自分のスリッパがちゃんと分かります。

 外でもあるのかも知れませんが私は初めての経験でした。GJ(グッド・ジョブ)です。

    ※    ※    ※    ※

 次が朝食バイキングの際の対応。席を取っておくことになんとなく気兼ねをする人も多いと思いますが、このホテルでは会場入り口の係の方が席へ案内してくれると、そこへ「お留守番カード」というものを置いてくれます。

 これでここは誰かが取ってあるということがちゃんと分かります。絵も幼い子どもが描いたようなものでほのぼの感が出ます。

 他の係の人が席を案内するのでも、ぱっと見て分かりやすいシステムになっているのに感心しました。これも他では見かけたことのないシステムで、GJ!

 

 そのホテルの名は「ホテルグリーンプラザ強羅」 → http://www.hgp.co.jp/inf/Z15/hgp/index.html 

 数多ある高級ホテルに囲まれて、これといって特筆されるような施設があるわけではありませんが(失礼!)、もてなしの心の気遣いを印象深く感じさせるホテルで好感が持てました。
 重ね重ねですが、GJです。 

    ※    ※    ※    ※

 そこからはバスでポーラ美術館や、箱根ガラスの森美術館などを巡ってきました。

 ポーラ美術館は実に素晴らしいもので、こんなに都会から離れたところでこれほどの建物と展示が見られるとは驚きと感心です。

 今回の旅でももてなしの心やポーラという企業、箱根の観光地、日本という国の底力を喜ばしく感じました。

 今度はさらにディープで奥深い箱根も見てみたいものです。

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観光地箱根の旅

2009-05-15 23:39:18 | Weblog
 義父の叙勲で一緒に上京してきた妻と、休暇を取って箱根で一泊二日のミニ旅行。

 小田急にはいつも通勤で乗っていますが、ロマンスカーにも初めて乗れました。

 古くからの東海道の要衝であり明治以降は保養地としての発展や、温泉、登山電車、ロープウェイ、ケーブルカー、数々の美術館などがあるというイメージはあるものの、実はあまりその実態をよく分かっていません。観光地の全体像なんて余り考えないものです。

 今回は、ロマンスカーの終点である箱根湯本から出発して、時計回りに、箱根湯本→箱根神社→箱根港→芦ノ湖(海賊船)→桃源台→ロープウェイ→ケーブルカー→強羅→箱根湯本と箱根山を中心として一周。

 ロープウェイの乗り場にあった、観光地図でやっと、箱根外輪山の中に広がる風光明媚な土地柄と、温泉保養地、古くからの街道などの全体像が分かりました。







 大涌谷や小涌谷などの温泉と湖、という組み合わせは、やはり活火山による火山活動がもたらした恩恵なのでした。

 どこにでもありそうな組み合わせですが、長い間の歴史と施設の集積は一級です。



    ※    ※    ※    ※

 外国人もたくさんいました。

 大涌谷では温泉水に漬けた「黒たまご」という真っ黒なゆで卵が名物です。ところがこれは5個一組でバラ売りしないというので、個人客にはちょっと多いかんじ。

 そこまでのロープウェイで一緒にいた一人旅の外国人も買おうとしてあきらめていたようなので「買わなかったの?」と話しかけてみると、まさに「5個は多すぎて…」とのこと。

 聞けば、香港で医学生をしているイギリス人とのことでしたが、日本には初めての旅で、豚インフルのために東南アジアの国々はキャンセルしたのだとか。

 黒たまごを差し上げて交流を深めましたが、こういうのも旅の醍醐味です。

 天気には恵まれたものの、雲が広がっていて富士山はとうとう見えず。また来いと言うことでしょうか。

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お祝い会

2009-05-14 23:14:39 | Weblog
 義理の父は長い間警察官として勤め上げたのですが、この春「危険業務従事者」として叙勲を受けることとなりました。

 明日義父母で二人して皇居へ向かうと言うことですが、今日は義父を迎えてお祝いの会食。

 夜景のきれいな高層ビルの食事処でした。

 
 
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あづみの公園の思い出

2009-05-13 23:42:32 | Weblog
 昨日の安曇野出張でもう一つ。

 私は安曇野で2年半勤務し、国営アルプスあづみの公園の建設事業に携わりました。

 安曇野周辺は自然環境が豊かなところなので、建設計画が世に出されてからは「都会的な都市公園は要らない」と考える人たちが反対運動を起こしていたのです。

 公園はどちらかというと歓迎される施設であることが多いので、反対運動が起きるということに戸惑いも覚えました。反対される方たちの趣旨をいろいろ聞いてみると、環境の改悪懸念や、何ができるかわからないという不安が多いようでしたし、確かにややバブル時代のニーズを受け止めすぎた計画でもあったので、そうしたことを現状にあったものに変えるのに苦労した思い出があります。

 そんな中で、信州の人たちの気質として面白いと思ったのは、自然や音楽や歴史、山など、地域に根ざした資源に非常なこだわりがあって、一方ならぬ勉強をしている人が多いという事でした。アマチュアながら学者顔負けの蝶の研究家や鳥の研究家などがごろごろしているのです。

 もともと信州は教育県として知られた土地柄ですし、そうしたいつまでも学ぶ精神こそ信州らしいということで、あづみの公園の最初の開園の施設は「あづみの学校」というコンセプトで作りました。

 学校なので自然をテーマにした理科教室や歴史や文化をテーマにした社会科教室などがあって、そんな中に安曇野の古民家を再現した一角があります。そこでは囲炉裏が切られたり、昔ながらの古材を活用して、古民家の雰囲気の中で囲炉裏を囲んで昔話や民話を聞けるような設定になっているのです。

 もちろん話し手は地元の歴史や民話に詳しい人たちに公園パートナーという役回りをお願いし、来園者に安曇野物語を語ってもらっています。

 そんな公園パートナーの一人に、かつて公園建設に反対していたAさんという方がいます。先日あづみの公園を訪ねたときに、案内をしてくださった方に「Aさんはまだおられますか?」と訊いてみたところ、「ええ、今日は不在ですが、今も語り部として熱心に活動されています」とのこと。

 さらに案内の方が言うには、「先日私とお話をしたときには、『俺はこんな風に活動する場所があって、本当に幸せだ』とおっしゃっていましたよ」とも。
 
 そうですか、あのAさんが『幸せだ』とおっしゃったのですか。

 遠い昔が一瞬フラッシュバックして、私も幸せになりました。 

 安曇野へ行かれたら是非国営アルプス安曇の公園へお立ち寄りください。

 国営アルプスあづみの公園
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ギャンブル依存症

2009-05-12 23:39:27 | Weblog
 ちょっとしたお仕事で安曇野へ日帰り出張。

 この時期北アルプスの山々には「雪型」と言って、雪解けの時に様々な模様が浮き出るのが見えます。

 白い雪が残る場合と雪が解けた地肌の黒で表される場合とがありますが、安曇野の秀峰「常念岳」には黒い雪解けの形で常念坊と言われるお坊さんの姿が浮き出てきます。

 これが見え始めると田植えの季節。早苗の植えられた田んぼに写る雪解けの来たアルプスの山々は実に美しく、えもいわれぬ風情でした。

 

 

    ※    ※    ※    ※

 往復の電車の中で一緒に行った同僚たちとの会話で、マイブームと脳内麻薬の話で盛り上がりました。その中の一人は若い時にパチンコに狂ったのだそう。

「もうやっていて、チューリップがパッと開くとものすごい快感で、何もかもが吹っ飛んでしまったんです」とのこと。
「でも結局は負けているんでしょ?」

「ええ、私はマメに勝ち負けを手帳につけていたんですが、年間で5~60万円は負けていました」
「そ、そんなに!?」

「冷静に振り返って手帳を見ると、それだけ負けているんですが、思い出すのは勝った時のことだけで負けたことはあまり覚えていないんです」
「なるほど、その瞬間に脳内麻薬が出まくっていたというわけですね。一種の成功体験だけが頭に残るというわけですか」

 成功体験によってポジティブな自分になれる、といった話はよく聞きますが、成功体験が逆にギャンブルなどでの快感に繋がると、ギャンブル依存症になるということなのでしょうか。ううむ…、恐ろしい。

 しかしこの方の場合は、あるきっかけでパチンコからきれいに足を洗ったのだとか。

「それがある時、車のセールスマンが来て見せられたパンフレットの写真の車がものすごく欲しくなったんです。それで計算すれば、『なんだ、これならパチンコを止めれば3年くらいで買えるじゃないか』と思いました。さらに言えば、ちょうどその頃禁煙を始めたので、煙を吸いたくないということも作用したのだと思いますが…」

 いろいろなきっかけがあるにせよ、重症のギャンブル依存症から脱出出来たのは幸いでした。

 パチンコは生涯に一度しかやったことのない私ですが、ビギナーズ・ラックで下手に玉が出なくて良かったと、密かに運命の神様に感謝しているのです。 

 
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ささいな事

2009-05-11 23:53:34 | Weblog
 週末になくなりかけていたトイレットペーパーを買ってきました。

 そのほかの食料などもかなり買い込んだので、玄関先にトイレットペーパーを起き、冷蔵庫に入れる食材はキッチンまで持ち込みました。

 さっきお風呂へ入って、ふとみるとトイレットペーパーがぽつんとおかれているのに改めて気づきました。週末からこの間には、何度も玄関を出たり入ったりし、お風呂や洗面台にも立ったのに、これをどこかに仕舞うということに考えが及ばなかったし、そうした行動が取れなかったのです。

 時間にしてほんの10秒足らずでトイレの棚にしまえたのですが、このたった10秒という時間の優先順位があがりませんでした。

 そうしたほんのささいな雑事が実に多くあって、なかなか片づかないということが多いのでしょう。そして世の中の多くのことは自分にとっては些細なことなのです。

 ほんの些細なことに、その一瞬だけでも関心を集中させて成し遂げてしまえる人は偉いものです。
 
 ぽつんとおかれたトイレットペーパーを見て、些細なことの大事さに気がつきました。これで人生の生き方が変わるでしょうか。

 
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ワイヤレスゲートでネットを楽・し・む…?

2009-05-10 22:20:43 | Weblog
 どこかで使うかも知れないと思って申し込んだ無線LAN接続サービスの『ワイヤレスゲート』ですが、本当に外で使えるのかどうかを試してみることにしました。いざというときに使えないと困るので、確認をしておくのです。

 さてそうなると、無線LANのできる環境を探してそこへ行かなくてはなりません。そこで「どうせならあまり行ったことのない町へ繰り出そう」と思い、小田急線沿線で町田まで行きました。

 町を歩いていて急にネットにつなぐ必要が生じた、という想定でネットでつなげられる場所を携帯で探すところから始めます。

 

 町田駅周辺で検索するとコーヒーチェーン店が見つかり、まずはそこへ直行。「お、ここだここだ」 見事にお店を発見して席を確保。

 

 ちょうど昼時だったのでネットを楽しみながらのアイスコーヒー&サンドイッチを注文していざ接続!…のはずが、どうも調子が悪くてうまくつながりません。何度も自動的に挑戦するのですがなにか拒否されている感じ。

 あれやこれやをいじりながら悪戦苦闘すること1時間。とてもサンドイッチとコーヒーで優雅にネットを楽しむというものではありません。うーむ、参ったなあ。

 

     ※    ※    ※    ※

 結局、そこでの接続を断念して場所を変えてみることにしました。今度はマクドナルドで挑戦です。

 ところがここでもやはり同じような症状で接続がうまくいかないので、今度はサポートセンターに電話で問い合わせてみることに。

 オペレーターのお姉さんが出てくれて症状を伝えたところ、「普段は無線LANはお使いではありませんか?」と訊いてくるので「バッファロー社製の機械で組んだ自宅の無線LANを使っていました」と答えました。

 すると、「そうしますとそのときに使われたバッファロー社製のソフトとワイヤレスゲートが提供したソフトが干渉していると思われますので、バッファロー社製の方でアクセスしてみてください」とのこと。しかも、「ウィルスバスターが入っているとそこでも引っかかりますので、それは一度終了させてからやってみてください」とも。

 言われるままに操作してみると、今度は見事にうまくいきました。うーむ、パソコンには詳しいと思っていた自分でしたが、こんなに複雑なことがあるとは…。

 

 パソコンは実に融通が利かないので、手順や操作を一つ違えただけでつながらないものですが、さすがに今回は試行錯誤を繰り返したので相当頭が疲れ、つながったのは嬉しいもののややぐったり…。

 さんざん苦労しましたが、これで経験値を10ポイントくらいゲットしたので良しとしましょう。これでこれからは外でネットを使える自分になりました。
 
 パソコンショップのお兄さんにやってもらうと、設定してくれるのかも知れませんが、そこを自分で悩んで達成することに意義は大。

 どんなに小さなことでも、『分からなかったことが分かった自分になる』ことを目指すのも一つの生き方です。



 それにしても、マクドナルドは約20年ぶりに入りました。アイスティー100円でネットがつかえるのなら安いかもね!

  
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ヲチする力

2009-05-09 23:43:05 | Weblog
 ちょっと前に泣けるとして話題となった「最後のパレード」(著者:中村克)という本がありました。結構な勢いで売れて、本屋さんでもコーナーができあがるほどでした。

 ところがこの本、『ディズニーランドで本当にあった話』という触れ込みにもかかわらず、どうやらネットなどで流布している「泣けるネタ」を集めて微妙に編集しただけの作品だったという疑惑が渦巻いており、出版社も回収を始めたとか。

 まずはその顛末をご紹介しましょう。

 


---------- 【以下引用】 ----------
パクり本“疑惑”『最後のパレード』
 http://www42.atwiki.jp/parede/pages/1.html

このwikiは中村克著『最後のパレード』の盗作疑惑の検証および本問題の情報整理を目的としています。


@wikiはみんなで共有する財産です。ほか媒体での紹介、ブログへの引用など自由にお使いください。
アフェリエイトなどには参加しておりません。また編集などについても一切の制限はありません。
編集上に疑問などがありましたら メニュー→編集ノートよりお願いします。


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トップページ目次

あらまし
転売屋の方へ
「感動を返して!」という方へ
現行スレ
一般書籍板
ニュース速報+板

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あらまし
中村克(2009)『最後のパレード』(サンクチュアリ・パブリッシング)は
ディズニーランドであったとされる感動的なエピソードを紹介する本で、
「発売以来、1ヶ月半で50万部を突破したベストセラー」(サンクチュアリ出版HPより)。


しかし発売直後から、記載されているエピソードが2chの書き込みのパクリではないか?という話が
2ちゃんねる遊園地板の「TDR感動したことをかたれ2(」スレ内でささやかれるようになる。


当初はこの件の世間的な認知度は低かったが、2009年4月20日に事態は一変。
『最後のパレード』内のひとつのエピソードが、同書発行5年前の2004年11月24日に紹介されていた文章と
同一である疑いが強くなり、その文章を掲載した読売新聞が「盗作事件」として、トップニュースで報道したのである。
さらに読売新聞は同記事の中で2chからの盗用についても言及、大ベストセラーの地位は一気に地に落ちることとなる。



経緯詳細は盗作発覚までの流れや時系列まとめをご覧ください。



転売屋の方へ
現在、出版社による自主回収が始まったことを受けて、 オークションサイトなどでプレミア感を煽った販売・転売を行っている方が見受けられますが所収エピソードの95%以上 が他所からの 転載 やそれをもとにした改変であり、
かつごく一部を除き ネットで原文が閲覧可能 ですので、お金を出してまで買う価値があるかは甚だ疑問です。
またAmazonマーケットプレイスでは、「著作権侵害の疑い」を理由に出品が停止されました。
なお、元ネタの出所については盗用元一覧表などをご参照ください。



「感動を返して!」という方へ
『最後のパレード』に掲載されているエピソードの大半が盗作であり、残念ながら中にはディズニーランド以外での出来事や、原文の著作権者の意図に反して改変(改悪)されているエピソードも存在するようです。
不幸にも事件のことをまったく知らずに本を読んだ方は、さぞ不愉快な思いをしたことでしょう。
あなたの感動や涙を返すことはできませんが、やり場のない怒りを少しでも軽減できるのであれば返品という方法もございます。
返品方法のページでその方法を紹介していますのでご参考にしてみてください。

 (以下略)

---------- 【引用ここまで】 ----------


 この事件の顛末を根気よくまとめて紹介しているサイトは@wiki(アットウィキ)と呼ばれるサイトで、さまざまな事柄を何人もの関心を持った読者が丹念に追い続けて事実を書き連ねてまとめ上げて行くものです。

 この本の盗作疑惑は記事の中にもあるように、ネットでは早くから話題になっていたので、私は立ち読みもしませんでした。

 「嘘でも何でも泣けるから良いのでは?」という意見があるかもしれませんが、私はそれには与しません。やっぱりオリジナルでないのならば、そういう形の出し方だってあったはずで、それをディズニーランドにかこつけた作品とするのは問題があって、物書きのモラルに反すると思うのです。

    ※    ※    ※    ※

 それにしても、こうした問題に気づいた人がそれを情報として発信し、それをまとめ上げる人が出てくるという集合知の力が@wikiには典型的に見られます。

 世の中には自称、他称を含めて、スペシャリスト(specialist)と呼ばれる方がたくさんいますが、specialの語源は、ラテン語のspectare= 良く見るから来ているのだとか。

 だから「スペシャリスト」というと「専門家」と訳されますが、元々は「よく見る人」だったわけ。関心を持って良く見続ける人にこそ、その人だけが語れるスペシャルな話題ができあがるのです。

 同じような「関心を持って見る」ことは英語のwatchから「ウォッチする」とも言われます。ネット用語では日本語で「ウォ」のつもりで「wo」と入力すると「を」が出てくることから、「ヲチする」ということもあります。

 一般庶民でも多くの目が関心を持って「ヲチ」しそれをまとめ上げ発信し続けられるネットの力で、いろいろな物が分かりやすく見えてきます。

 もはや既成の『専門家』はアマチュアの集合知にかなわなくなりつつあり、まして嘘や捏造で大衆を誘導してきた様々な事柄の真実も、ネット住民には分かるようになり蒙が啓かれてきました。

 問題はいまだに新聞やテレビしか情報ソースがない人たちでしょう。表面に出ないままになっているに多くの情報や事実に気づけないままに、様々な判断や批判をするからです。

 ネットで世の中が変わる一つの典型的な例ですね。 ウォッチ! 

 
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ネットで戦う時の要素

2009-05-08 23:56:45 | Weblog



 知人から「面白い記事がありましたよ」と紹介されたのが、「ネット時代のケンカのお作法~5つのポイント」という記事。

 ブログではよく意見の異なる方からのコメントをもらって、ショックを受けたりムカッとしたりしますが、そういうときにどういう態度で接するかを教えてくれています。


---------- 【以下引用】 ----------
 J-CAST
 ネット時代のケンカのお作法――5つのポイント  2009/4/28
 http://www.j-cast.com/kaisha/2009/04/28040243.html


「お前なんて役立たずだ!」

と公衆の面前でケンカを売られようものなら、誰しも気分はよろしくないものですし、反論の一つや二つでもしたくなるのが人間の常です。さすがにいい大人になると、そんな言い方をされることは、あまりありませんが。


 ・・・(中略)・・・


結果的には、7か月経過した頃に自分のブログに反論記事を書いたのですが、その過程で、「ネット時代のケンカのやり方」ということについて考えさせられました。このことはブログで一度触れたことがありますが、ブログだけでなく、メールでのやり取りにも適用できそうなので、改めてポイントをまとめてみたいと思います。

1. 読んだ瞬間に反射的に反応せず、まずは一呼吸おく
 最低、一晩はおく。できれば、もっと長い間、寝かせる。感情的に反論して、いい結果になった試しはない。効果的な反論をするためには、とにかく冷静になることが大切。ラブレターの類は勢いで夜中に書きあげるのが大切だが、電子的に議論をする場合には、時間を置く方が効果的。

2. 相手の文章を何度も読み返す
 一番かっこ悪いのは、相手の文章をきちんと読まないで、批判をしたり反論したりすること。相手や第三者に「いや、そういうことじゃないでしょ・・・」と思われると、反論が効果的でないだけでなく、自分の株も下がる。むしろ行間を読んで、相手の真意を理解しようとする。あげ足とりはしない。

3. まずは相手の正しい点、いい点を半分くらいは認める
 相手が100%悪くて自分が100%正しいということは、絶対にない。大抵は、6対4とか、51対49とかのせめぎ合いなのである。とすれば、まずは相手の主張のうちに正しいところをフェアに認める。そうすることで、正しくないポイントが明確になるだけでなく、相手や第三者に対する説得力も一気に高まる。

4. 戦い方は(1)ファクツ(事実認識)で勝負するか、(2)現場感で勝負するか、(3)ロジックで勝負するか、の三つしかない。自分はどれを選ぶのか、考える
 相手を説得するためには、
(1)そもそもの事実誤認を訂正したり、新たな事実を見つけてきて相手に突き付ける
(2)相手が知らない、自分だからこそ知っている現場の話や生の声を提示する
(3)相手の組み立てた論理の矛盾を追及する
のいずれかしかない。自分は今回、どれで戦う?

5. 罪を憎んで人を憎まず。攻めるべきは人格ではなく、その人の論であることを忘れない
 攻めているのは相手という人間ではなく、あくまでもその人の主張だったり文章である。人に対する攻撃はしない。できたら、電話や対面などオフラインの手段で連絡を取って、言葉のケンカを本当のケンカにしないようにする。
特に大切なのは、最後の5でしょうか。私はメールやブログで緊張感が生じると、すぐに電話をしたり、相手に会いに行ったりするようにしています。ほとんどの場合は、「話せばわかる」ですから。ちなみに今回のケースでは、反論記事の掲載後、ご本人からブログのコメント欄に心温まるバースデーメッセ―ジを頂いたり、ブログで出口の本をご紹介頂いたりして、すっかりお友だち状態だったりします。

真剣に議論することは大切なことであり、時にはケンカしてしまうこともありましょう。しかし、大切なのは、上記のような「お作法」を守ってやることなのではないでしょうか。

          ライフネット生命保険・代表取締役副社長 岩瀬 大輔

---------- 【引用ここまで】 ----------

 ブログ上でよくありがちなコメント対応の極意が良くあらわされています。私もときどきそういうコメントを受けるものですから(笑)

 そして、私がこの中で「なるほど!」と思ったのは4番目。戦い方には①事実認識、②現場感覚、③主張のロジック、という三つの要素がある、という点です。

 ネットでのコメントのなかには、「そもそもブログ主が好きじゃない」ので、なにか心に引っかかるところがあるとそれをネタに批判を展開する、という行動パターンがあります。

 それだとそもそも答えが決まっている批判のための批判だったりするので、都合の悪い事実には触れなかったりロジックが変だったりするものです。
 そういう点を冷静に読み解けば、反論のネタが浮かび上がってきます。

 また、東京と地方都市を交互に勤務している私には、東京で働く人たちがしばしば新聞やネットで得る知識や日本中を平均的に取り扱う標準モデルで語ることが多く、個別案件の現場感覚に欠けがちになるという印象を持っていました。

 職場でも中枢にいる人は一般論で語り、最前線にいるものは標準とはかけ離れた現場の現実と戦っているという立場の違いを良く感じます。

 こうした現場感覚も立派な戦いの材料になるということを面白いと感じました。現場感覚の個別の事情をどれだけ訴えられるか、プレゼンテーション能力も問われそうです。

 
 

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