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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ギャンブル依存症

2009-05-12 23:39:27 | Weblog
 ちょっとしたお仕事で安曇野へ日帰り出張。

 この時期北アルプスの山々には「雪型」と言って、雪解けの時に様々な模様が浮き出るのが見えます。

 白い雪が残る場合と雪が解けた地肌の黒で表される場合とがありますが、安曇野の秀峰「常念岳」には黒い雪解けの形で常念坊と言われるお坊さんの姿が浮き出てきます。

 これが見え始めると田植えの季節。早苗の植えられた田んぼに写る雪解けの来たアルプスの山々は実に美しく、えもいわれぬ風情でした。

 

 

    ※    ※    ※    ※

 往復の電車の中で一緒に行った同僚たちとの会話で、マイブームと脳内麻薬の話で盛り上がりました。その中の一人は若い時にパチンコに狂ったのだそう。

「もうやっていて、チューリップがパッと開くとものすごい快感で、何もかもが吹っ飛んでしまったんです」とのこと。
「でも結局は負けているんでしょ?」

「ええ、私はマメに勝ち負けを手帳につけていたんですが、年間で5~60万円は負けていました」
「そ、そんなに!?」

「冷静に振り返って手帳を見ると、それだけ負けているんですが、思い出すのは勝った時のことだけで負けたことはあまり覚えていないんです」
「なるほど、その瞬間に脳内麻薬が出まくっていたというわけですね。一種の成功体験だけが頭に残るというわけですか」

 成功体験によってポジティブな自分になれる、といった話はよく聞きますが、成功体験が逆にギャンブルなどでの快感に繋がると、ギャンブル依存症になるということなのでしょうか。ううむ…、恐ろしい。

 しかしこの方の場合は、あるきっかけでパチンコからきれいに足を洗ったのだとか。

「それがある時、車のセールスマンが来て見せられたパンフレットの写真の車がものすごく欲しくなったんです。それで計算すれば、『なんだ、これならパチンコを止めれば3年くらいで買えるじゃないか』と思いました。さらに言えば、ちょうどその頃禁煙を始めたので、煙を吸いたくないということも作用したのだと思いますが…」

 いろいろなきっかけがあるにせよ、重症のギャンブル依存症から脱出出来たのは幸いでした。

 パチンコは生涯に一度しかやったことのない私ですが、ビギナーズ・ラックで下手に玉が出なくて良かったと、密かに運命の神様に感謝しているのです。 

 
コメント
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