北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

八雲のお酒、「今宵八雲」が美味しい理由

2020-05-13 22:36:26 | フライフィッシング

 先日ある知人とお酒の話で大いに盛り上がりました。

 彼はもともと本州の人で東北を中心に転勤をし、「東北各地の名前が売れていないけれどそれでいて美味しい酒蔵がたくさんあるんですよ」と東北の地酒を大絶賛しているのでした。

 北海道に転勤で来てからは道内を巡るようになり、増毛の「国稀」や旭川の「男山」などには一定の評価をくれていました。

 彼は特に秋田の酒が好きだと言います。

「秋田ですか、じゃあ両関は?僕は釧路にいたときに秋田県の湯沢市と姉妹都市で交流をしたことがあります。湯沢のお酒も有名でしょう?」

 すると彼は「両関酒造は有名すぎますね。私は『雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)』というお酒が美味しいと思いましたよ」と私の知らない酒蔵を自慢げに話します。

 そう言われるとこちらもあまり有名ではないけれど美味しいお酒のカードを切りたくなります。

「そうですか、でも北海道にも有名な酒蔵とは違うけれど美味しいお酒があるんですよ。八雲にある『今宵八雲』というお酒で、これが実に旨いんですよ」
「へえ、それは知りませんでした、いつか買って飲んでみます」


 そんな話をした後で、「先日の今宵八雲ですけど、こんなお酒ですよ」と写真を見せたところ、「え?」と驚いた様子。

「ちょっと待ってください、どこで作っているんですか?」
「なんでも本州の酒蔵に委託して作ってもらっていると聞きましたが…」

「あ、あー!このお酒を造っているのは『雪の茅舎』を作っている齋彌酒造店じゃないですか!それなら美味しいはずですよ(笑)」

 なんと、私が美味しいと絶賛したお酒は、彼が絶賛していた秋田県由利本荘市の齋彌酒造店に委託して作ってもらっているお酒でした。金属のキャップにはなんと『雪の茅舎』の文字が書かれています。

「あ、そうなの?これは話が変なところで繋がっちゃいましたね(笑)」

 奇しくも二人して同じ酒蔵の違うお酒を絶賛していたのでした。

 これは函館出張の際には途中で買い求めなくてはなりますまい。北海道には名前が売れていないけれど美味しいものが多いですぞ。


     ◆


 さて今日は5月13日ですが、旧暦の5月13日は「竹酔日(ちくすいび)」と言われて、竹を移植するのはこの日が良いとされいているのだそう。

 そのわけは、この日は竹が酔っていて、移植されてもわからないから、という理由だそうで、竹も酔うんですねえ。

 酔っても良いけれど、何をされてもわからないようじゃ困りますが、ね(笑)

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