北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

平成の「岬めぐり」はいかが

2015-10-28 23:15:52 | Weblog

 先日まちづくり系の友人に会って、いろいろな意見交換をする中で元気をもらいました。元気な友人に会うことで自分が元気になれるという実感があって嬉しくなりました。
 やはり自分も元気でなくてはいけませんね。


 彼はまちづくりのいろいろなアイディアを持っているのですが、「地域をブランド化して売り出すということがあると思うけれど、地球岬の話って知ってる?」と訊かれました。

「いや、それなあに?」
「室蘭にユースホステルのマネージャーをしている藤当さんって方がいるんだけど、彼が地球岬を宣伝するのに、『北海道三大岬の一つである地球岬をぜひお訪ねください』って言っているんだよ。じゃあ『三大岬ってほかにあと二つはどこ?』って言ったら、『そんなのはないよ(笑)』っていうオチ。でも言ったもん勝ちで、それがネットを見たら検索で出てくるようになっているんだ。
 つ・ま・り・だ!地域をブランド化することで関心を引いて観光客を呼び込むということにもっと熱心になった方がいいのじゃないのか、と僕は思うんだけどね。そういう意味では三大岬なんて適当だといいながら上手だなあと思ってさ」


 しかしそれで逆に私が温めていたネタを思い出しました。

「おお、じゃあ岬つながりで逆にネタを提供するよ」
「お、なに?」

「今の地球岬も有名で見どころだけど、さっき言ったように北海道なら岬なんて三大どころかもっとたくさんあるだろう?最北の宗谷岬はもちろん、"地の果て知床岬"に"何もない春の襟裳岬"、北方領土隣接の納沙布岬に神威岬、函館には石川啄木ゆかりの立待岬だ。まあ数は多いよね」
「確かに三大と言われたら絞り込めないなあ(笑)」

「それらを巡るスタンプラリーをするっていうアイディアだ。これってもうバスやJRを使った旅行商品になっていたり、北海道の岬巡りでブログを書いたりしている人もいるんだけど、それを自治体が連携してちゃんと岬のスタンプを作り、またスタンプ帳をネットで配布するなどして、一つのムーブメントを作ったらどうかと思うんだ。そのためには北海道の沿岸沿いにある道の駅の連携や、道内企業のセイコーマートさん、各自治体の漁協さんなどとの連携もあるんじゃないか。
 これを実行するには岬を抱えている自治体同士の連携が必要で、道庁や市町村会の力が必要だと思うけれど、単独の岬が自分のところにきてくれ、という以上に、北海道の全部の岬を巡るということの達成感を味わってもらって、それが地域に経済効果をもたらすということを期待したいと思うんだけど。
 僕らが若かったころに、山本コウタローが『岬めぐり』という歌を流行らせたけど、『平成の岬巡り』ってのはどうかな」

「それ面白そう!うまくいくといいな」
「もちろんさ。小さくて力のない自治体が自分のところだけの枠を超えて関連する自治体が連携できるかどうかってことだし、それに参加してくれる人に対して地域を売り込んで、宿泊やお土産などの経済効果を作り出せるかは地域の知恵の出しどころだと思うよ」


      ◆  


 今でも道の駅スタンプラリーは人気のある行事ですし、吉田類さんが監修する酒蔵巡りスタンプラリーの『パ酒ポート』も実際に参加してみると面白いものでした。パ酒ポートは私も相当お酒を買ってしまったので、ちょっとは経済効果に貢献しました。

 さて平成の岬巡りは北海道での人気の行楽行事になるでしょうか。

 
【山本コウタロー 『岬めぐり』】

 

コメント
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