昨夜のことですが、台湾から台北機廠の頼興隆廠長さん以下の訪問団が釧路を訪れてくれました。
実は昨年JR北海道釧路支社と台湾鉄路管理局との間で結ばれた姉妹SLの一周年記念として、JR北海道釧路支社が台湾から訪問団を受け入れたのです。
【挨拶する頼さん】
台湾の鉄道はかつて日本の技術者が建設したものですし、現在の台湾新幹線も日本の車両が用いられていて、実に日本風味が漂います。
姉妹SLとなったのは、日本側が冬の湿原号として走らせているC11SLで、台湾側はCK124SLという車両。
このCK124SLは、昭和11年にC12型蒸気機関車として日本国内で製造されたもので、日本統治時代に台湾へ移転され、戦後にCK124と改称されたのだそう。純粋に日本製なのです。
最初はやや緊張した面持ちでお互いに挨拶を交わしましたが、すぐに打ち解けて笑顔で盛り上がる歓迎会となりました。
何しろ台湾は大の親日国家で、東日本大震災の時には一早く救援隊派遣をしてくれたうえに、人口2300万人の国で250億円を超える義捐金を贈ってくれた心の友になれる先進国です。
私の台湾の持ちネタである、「風雨故人来、艱難真見情(天気が悪い時に古い友達がやってくる、苦しい時に本当の情けの気持ちが分かる)」という諺を、台湾の高官に示したという話をすると大いに受けました。
しかしその時の高官からも、今日の頼さんからも、「台湾国民は台湾中部地震の時にいち早く救援と義捐金を贈ってくれたのが日本であることを忘れていないだけです」と聞かされました。
おまけに、今日通訳で来てくれた台湾出身の女性の職員の方は、北大農学部の私の出身教室へ留学していたとのこと。
「先生から釧路には小松さんという先輩がいると聞いていたので一度お会いしたかったのですが、今日かなってよかったです」と言われて、これもまた素晴らしい出会いとなりました。
【通訳の鄭さん】
そんなわけで、本当は30分で失礼する予定だったのが、ついつい盛り上がって最後まで残り、夜は二日酔いに苦しみました。でもこういう交流は本当に良いですね。台湾大好き!
【最後はノリノリでした】
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この時間は裏で、WBCの日台戦も繰り広げられていたのですが、実に爽やかな戦いぶりだったようです。
台湾大好き! 台湾加油(ガンバレ)!